こんにちは。今回は「QCY T13 ANC」です。TWSメーカーとして長年の実績のあるQCYの最新モデルのひとつで、以前リリースされていた「T13」の名称を引き継ぎつつ、ドライバーおよび内部性能を大幅にアップグレード。最新のBluetooth 5.3に対応し、上位モデルの「HT05」と同様の10mm LCPグラフェン振動版ドライバーを搭載。さらに−30dBのANCに対応など、低価格ながら充実した機能が利用できるお買い得モデルに進化しました。
■ 製品の概要について
「QCY T13 ANC」は、中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の最新モデルで、既存モデルの「T13」の名称を引き継ぎつつ、ほぼすべての性能をアップグレードした新しいエントリーモデルです。いわゆる「AirPods Pro」タイプのデザインを採用し、上位モデルと同様の高音質ドライバーと最大-30dBのANC機能を搭載しています。またバッテリー稼働時間もANC OFFで7時間(ONで5.5時間)、ケース込みで最大30時間の長時間稼働が可能です。
「QCY T13 ANC」は最新のBluetooth 5.3に対応し、より長い接続距離と低消費電力、そして安定した接続性を実現。さらに低価格モデルながら最大-30dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現しています。そして4マイク構成により通話ノイズキャンセリング(ENC)機能にも対応し、風切り音防止設計を採用し、不快な風切り音を90%以上カットしクリアな通話品質を維持できます。
またドライバーには上位モデルの「HT05」と同様の10mmサイズのLCP(液晶ポリマー)グラフェンコート振動版ダイナミックドライバーを搭載。日本のDAIKOKU(大黒電線)のCCAWボイスコイルの採用など高音質ユニットを採用しています。
またBluetooth 5.5対応により進化した左右独立通信方式に対応。より高速な伝送と省電力を実現。また周囲の電波干渉を受けにくく、ノイズや途切れのない安定した接続性を実現します。
さらに「QCY T13 ANC」もQCY専用アプリに対応。様々な詳細設定に対応します。
「QCY T13 ANC」の購入はアマゾンにて。価格は4,350円です。
Amazon.co.jp(HearVoice_Electronics/QCYストア): QCY T13 ANC
※現在20%OFFクーポンを配布中で3,480円で購入可能。
また6/7まで使用でき併用可能なクーポンコード「FIDOSB6V」の提供を頂きました。
コードを併用することで、最終価格 3,262円 で購入可能です。
■ パッケージ内容及び機能について
「QCY T13 ANC」のパッケージは製品写真を載せたいつものパッケージデザインです。パッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、イヤーピース(本体にMサイズ装着済み、SS/S/Lサイズ同梱)充電用ケーブル、説明書です。イヤーピースにSSサイズがあるのは個人的には有り難いです。
本体はいわゆる「AirPods Pro」型のカナル型デザイン。以前レビューした「QCY HT05」より棒状の部分が細く、コンパクト感があります。これは「HT05」が6マイク構成なのに対し、「QCY T13 ANC」では通話用の外音取り込み用が左右1基ずつの4基タイプのためより軽量コンパクトになっている感じですね。
また搭載ドライバーが10mmのため本体部分が大きすぎることも無く、サイズも一般的であるため耳へのホールドも良く、装着性も多くの方にとって問題ないでしょう。
ケースもシンプルなデザイン。シンプルですがAirPods Proのようなケースより取り出しやすい形状。フタを開けると中央部分にあるボタンは再ペアリングや本体リセット時に使用します。
タッチセンサーの反応は一般的で、再生/停止は2回タッチするタイプ。ANCは右側長押しで切替える方式で他社とはちょっと違うかもしれませんが、アプリでアサインを変更可能です。もちろん低遅延のゲームモードにも対応します。
アプリをインストールしあらかじめログインした状態でペアリングすることで利用できます。「設定」メニューではタッチ操作のアサインを変更したりゲームモードのON/OFFも切り替え可能です。
ANC機能は「ON」「外音取込み」「OFF」の各設定で、「ON」ではANCの強度を最大100%から変更することが出来ます。また「外音取込み」モードでは同じ調整バーが取込み音量の調整として機能します。シンプルで使いやすい操作性といえるでしょう。
「QCY T13 ANC」のANC強度は−30dBと「QCY HT05」の−40dBほど強力ではありませんが、十分に実用的なノイキャン性能を持っています。いわゆる完全な無音系というよりサーという環境ノイズを中心に消してくれる印象で強度を100%にするとかなり無音に近い印象になります。また風切り音への対応も良く、ゴーという音をかなり自然にカットし、また新幹線ホームから在来線特急への乗り換えで200km/hオーバーで通過する新幹線の爆音もかなり緩和してくれました。価格を考えれば十分な性能です。
またQCY専用アプリではほかの機種同様にサウンドモードの変更もできます。「音声」メニューではサウンドモードの変更およびイコライザー(EQ)の設定、ANCモードの設定等が可能です。カスタムサウンドのモードは6種類のプリセットと「EQ設定」によるカスタマイズが可能。
「EQ設定」の各バーは他社のアプリより微調整が可能で感覚に応じたチューニングが出来ます。
■ サウンドインプレッション
「QCY T13 ANC」の音質傾向は標準でやや中低域寄りながら比較的癖の無い自然なサウンドバランス。EQをカスタムにして全くチューニングしない状態だと多少低域が強めで籠もり気味の音になるため、「デフォルト」のチューニングでは中高域を持ち上げややU字に近い弱ドンシャリに調整しているらしいことが分かります。以前の「T13」よりドライバーが大口径化されたことで低域の表現力が向上し、それにあわせたチューニングを行っているのかも知れませんね。
とはいえ想像以上にバランスの取れたサウンドで、良い意味で音源の良し悪しが結構聴き取れる解像感があります。新幹線移動でApple Musicなどのストリーミングを聴いていると電波状態でロスレスからAACに自動で変わったりする場合がありますが、はっきりと輪郭の違いを実感出来ました。
なお、サウンドモードは「デフォルト」と「ソフト」以外が低域の響きが強化されちょっと籠もったような音になるのであまりお勧めできません。EQで細かくチューニングすると結構音質的に追い込めますが、「デフォルト」のチューニングが良くできているので、あまり変えない方が良いかもですね。
高域は明瞭感を持ちつつ聴きやすくまとめられています。聴きやすくまとめられているため、ややウォームな印象もありますが、適度に煌めきもあり綺麗な音です。
中音域はニュートラルでややウォームですが癖の無い音を鳴らします。特にANCをONにした方がスッキリして滑らかな印象を受けます。音場も自然な広さで定位感も良く、ゲームモードでのゲームや動画視聴でも十分に楽しめる印象。強調感が無く自然な広さがあるのが良いですね。
低域は適度な力感とパワーを持ち、「デフォルト」では適度に締まりのある直線的な印象で鳴ります。やはりANC ONの状態の方が明らかにダイナミックレンジが広くなるため、低域の分離も向上しより見通しとメリハリが向上します。
■ まとめ
というわけで、「QCY T13 ANC」は実質3千円台の低価格ながら、上位モデル並のドライバーを搭載し、実用的なANC性能や機能性を実現するなど、とにかく手軽に使いやすい、という印象のイヤホンです。またサウンドも「デフォルト」で癖の無い非常に聴きやすいバランスで、長時間の試聴でも心地よく、ストリーミングをながら聴きするのに最適な印象。他のモデル同様にアプリももちろん使えますが、アプリ無しでも十分に使えるバランスの良さがあります。
確かに特筆すべきスペック的な特徴はほとんどありませんが、長年TWSを作ってきたQCYらしい、非常に手堅く、実用性と手頃感のバランスが絶妙ですね。関東ローカルでいえば日高屋の中華そばのような、そんな印象のワイヤレスイヤホンだなぁと思いました(^^;)。
「QCY T13 ANC」は、中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の最新モデルで、既存モデルの「T13」の名称を引き継ぎつつ、ほぼすべての性能をアップグレードした新しいエントリーモデルです。いわゆる「AirPods Pro」タイプのデザインを採用し、上位モデルと同様の高音質ドライバーと最大-30dBのANC機能を搭載しています。またバッテリー稼働時間もANC OFFで7時間(ONで5.5時間)、ケース込みで最大30時間の長時間稼働が可能です。
「QCY T13 ANC」は最新のBluetooth 5.3に対応し、より長い接続距離と低消費電力、そして安定した接続性を実現。さらに低価格モデルながら最大-30dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現しています。そして4マイク構成により通話ノイズキャンセリング(ENC)機能にも対応し、風切り音防止設計を採用し、不快な風切り音を90%以上カットしクリアな通話品質を維持できます。
またドライバーには上位モデルの「HT05」と同様の10mmサイズのLCP(液晶ポリマー)グラフェンコート振動版ダイナミックドライバーを搭載。日本のDAIKOKU(大黒電線)のCCAWボイスコイルの採用など高音質ユニットを採用しています。
またBluetooth 5.5対応により進化した左右独立通信方式に対応。より高速な伝送と省電力を実現。また周囲の電波干渉を受けにくく、ノイズや途切れのない安定した接続性を実現します。
さらに「QCY T13 ANC」もQCY専用アプリに対応。様々な詳細設定に対応します。
Bluetooth | V5.3 |
---|---|
ドライバー | 10mm LCPグラフェン ダイナミックドライバー |
コーデック | AAC / SBC |
通信距離 | 15m |
ANC | 最大 -30dB 外音→ON→OFF |
通話技術 | 4マイク + ENC機能 |
充電I/F | Type-C |
再生時間 | 7.h /ケース込30h ANC ON: 5.5h / ケース込25h |
防水規格 | IPX5 |
低遅延 | ゲームモード(68ms) |
アプリ | QCYアプリ (iPhone / Android用) |
サイズ | 55.1*55.0*29.1mm(ケース) 21.9x24x32.6mm(片側) |
Amazon.co.jp(HearVoice_Electronics/QCYストア): QCY T13 ANC
※現在20%OFFクーポンを配布中で3,480円で購入可能。
また6/7まで使用でき併用可能なクーポンコード「FIDOSB6V」の提供を頂きました。
コードを併用することで、最終価格 3,262円 で購入可能です。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして QCY より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ内容及び機能について
「QCY T13 ANC」のパッケージは製品写真を載せたいつものパッケージデザインです。パッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、イヤーピース(本体にMサイズ装着済み、SS/S/Lサイズ同梱)充電用ケーブル、説明書です。イヤーピースにSSサイズがあるのは個人的には有り難いです。
本体はいわゆる「AirPods Pro」型のカナル型デザイン。以前レビューした「QCY HT05」より棒状の部分が細く、コンパクト感があります。これは「HT05」が6マイク構成なのに対し、「QCY T13 ANC」では通話用の外音取り込み用が左右1基ずつの4基タイプのためより軽量コンパクトになっている感じですね。
また搭載ドライバーが10mmのため本体部分が大きすぎることも無く、サイズも一般的であるため耳へのホールドも良く、装着性も多くの方にとって問題ないでしょう。
ケースもシンプルなデザイン。シンプルですがAirPods Proのようなケースより取り出しやすい形状。フタを開けると中央部分にあるボタンは再ペアリングや本体リセット時に使用します。
タッチセンサーの反応は一般的で、再生/停止は2回タッチするタイプ。ANCは右側長押しで切替える方式で他社とはちょっと違うかもしれませんが、アプリでアサインを変更可能です。もちろん低遅延のゲームモードにも対応します。
再生/停止 | 2回タッチ(右or左) |
---|---|
曲送り | 右側 3回タッチ |
ANC切替 | 右側 1.5秒ロングタッチ |
ゲームモード | 左側 1.5秒ロングタッチ |
受話/終話 | 着信時2回タッチ(右or左) |
着信拒否 | 1.5秒ロングタッチ(右or左) |
音声 アシスタント | 左側 3回タッチ |
手動 ペアリング | 充電ケースのマルチボタンを 3秒間長押し |
電源ON | 自動:充電ケースから取り出す 手動:1.5秒ロングタッチ |
電源OFF | 自動:本体をケースに戻す |
■ ANC性能および専用アプリについて
「QCY T13 ANC」はAAC/SBCコーデックに対応のモデルになるため、他社のモデルのようにaptX系のコーデックやLDACなどのハイレゾ仕様にも対応しません。しかしもともAACまでの対応のiPhoneやiPadで利用する場合はこれらのコーデックはもともと使えない機能のため、その分低価格で購入できるほうがメリットがあるでしょう。またQCYはもともとAACコーデック対応モデルで安定した接続性の製品を数多くリリースしてきたこともあり、実質3千円台で購入できANC機能を搭載する「QCY T13 ANC」も十分な接続性と安定した音質を実現しているようです。
実際に「QCY T13 ANC」を使用しながら、混雑した週末の東京駅から新幹線に乗り、降りるまで使用し続けてみましたが、途切れることもほとんど無く非常に安定した接続性を確認出来ました。この辺は長年にわたってTWS製品を作っているQCYの実績と経験によるところも大きいでしょう。
また「QCY T13 ANC」もAndrodおよびiPhone用のQCY専用アプリが利用できます。
アプリをインストールしあらかじめログインした状態でペアリングすることで利用できます。「設定」メニューではタッチ操作のアサインを変更したりゲームモードのON/OFFも切り替え可能です。
ANC機能は「ON」「外音取込み」「OFF」の各設定で、「ON」ではANCの強度を最大100%から変更することが出来ます。また「外音取込み」モードでは同じ調整バーが取込み音量の調整として機能します。シンプルで使いやすい操作性といえるでしょう。
「QCY T13 ANC」のANC強度は−30dBと「QCY HT05」の−40dBほど強力ではありませんが、十分に実用的なノイキャン性能を持っています。いわゆる完全な無音系というよりサーという環境ノイズを中心に消してくれる印象で強度を100%にするとかなり無音に近い印象になります。また風切り音への対応も良く、ゴーという音をかなり自然にカットし、また新幹線ホームから在来線特急への乗り換えで200km/hオーバーで通過する新幹線の爆音もかなり緩和してくれました。価格を考えれば十分な性能です。
またQCY専用アプリではほかの機種同様にサウンドモードの変更もできます。「音声」メニューではサウンドモードの変更およびイコライザー(EQ)の設定、ANCモードの設定等が可能です。カスタムサウンドのモードは6種類のプリセットと「EQ設定」によるカスタマイズが可能。
「EQ設定」の各バーは他社のアプリより微調整が可能で感覚に応じたチューニングが出来ます。
■ サウンドインプレッション
「QCY T13 ANC」の音質傾向は標準でやや中低域寄りながら比較的癖の無い自然なサウンドバランス。EQをカスタムにして全くチューニングしない状態だと多少低域が強めで籠もり気味の音になるため、「デフォルト」のチューニングでは中高域を持ち上げややU字に近い弱ドンシャリに調整しているらしいことが分かります。以前の「T13」よりドライバーが大口径化されたことで低域の表現力が向上し、それにあわせたチューニングを行っているのかも知れませんね。
とはいえ想像以上にバランスの取れたサウンドで、良い意味で音源の良し悪しが結構聴き取れる解像感があります。新幹線移動でApple Musicなどのストリーミングを聴いていると電波状態でロスレスからAACに自動で変わったりする場合がありますが、はっきりと輪郭の違いを実感出来ました。
なお、サウンドモードは「デフォルト」と「ソフト」以外が低域の響きが強化されちょっと籠もったような音になるのであまりお勧めできません。EQで細かくチューニングすると結構音質的に追い込めますが、「デフォルト」のチューニングが良くできているので、あまり変えない方が良いかもですね。
高域は明瞭感を持ちつつ聴きやすくまとめられています。聴きやすくまとめられているため、ややウォームな印象もありますが、適度に煌めきもあり綺麗な音です。
中音域はニュートラルでややウォームですが癖の無い音を鳴らします。特にANCをONにした方がスッキリして滑らかな印象を受けます。音場も自然な広さで定位感も良く、ゲームモードでのゲームや動画視聴でも十分に楽しめる印象。強調感が無く自然な広さがあるのが良いですね。
低域は適度な力感とパワーを持ち、「デフォルト」では適度に締まりのある直線的な印象で鳴ります。やはりANC ONの状態の方が明らかにダイナミックレンジが広くなるため、低域の分離も向上しより見通しとメリハリが向上します。
■ まとめ
というわけで、「QCY T13 ANC」は実質3千円台の低価格ながら、上位モデル並のドライバーを搭載し、実用的なANC性能や機能性を実現するなど、とにかく手軽に使いやすい、という印象のイヤホンです。またサウンドも「デフォルト」で癖の無い非常に聴きやすいバランスで、長時間の試聴でも心地よく、ストリーミングをながら聴きするのに最適な印象。他のモデル同様にアプリももちろん使えますが、アプリ無しでも十分に使えるバランスの良さがあります。
確かに特筆すべきスペック的な特徴はほとんどありませんが、長年TWSを作ってきたQCYらしい、非常に手堅く、実用性と手頃感のバランスが絶妙ですね。関東ローカルでいえば日高屋の中華そばのような、そんな印象のワイヤレスイヤホンだなぁと思いました(^^;)。