W820NB PLUS

こんにちは。今回は「EDIFIER W820NB PLUS」です。 1万円クラスの低価格で高音質を実現した人気ワイヤレスヘッドホン「WB820NB」がさらに強力なANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)機能やLDACハイレゾコーデック対応などの魅力的な機能強化で大幅にアップグレードしました。音質面の完成度の高さも含め、ほぼクラス無双、みたいな感もある製品ですね。

■ 製品の概要について

「EDIFIER」は中国発の大手オーディオブランドで、ブックシェルフタイプのスピーカー製品で幅広く認知され、現在はワイヤレスオーディオ分野での様々な製品で幅広い実績と人気を集めるグローバルなメーカーとして有名です。日本市場においてもスピーカー製品はもちろん、高性能・高音質なワイヤレスイヤホンおよびヘッドホンなどの製品を相次いでリリースしており高い評価を獲得しています。

今回の「EDIFIER W820NB PLUS」はワイヤレスでハイレゾ再生を可能にするLDACコーデックの対応や-43dBアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能、最長49時間(ANC有効時は33時間)の長時間稼働など優れた機能性を実現しつつ、40mmサイズの大口径ドライバーを搭載しつつ約221gの軽量設計で非常に高い実用性を持っています。
EDIFIER W820NB PLUSEDIFIER W820NB PLUS
すでに既存モデルとして「W820NB」という製品が販売されており、今回の「EDIFIER W820NB PLUS」はそのアップグレードモデルになります。アップグレードした最大のポイントは「LDAC」コーデックによるハイレゾ対応(「Hi-Res」および「Hi-Res Wireless認定」取得)で、もともと音質面で高い評価を得ていた「W820NB」に対して待望の機能強化と言えるでしょう。24bit/96kHzのサンプリングレートに対応し、従来のコーデックの3倍の情報量を伝送し、より没入感のあるサウンドを実現します。

また外音を打ち消し合う位相を発生して、街中・電車内・飛行機などの周囲の雑音やノイズを効果的に削減する強力なハイブリッド式アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も「EDIFIER W820NB PLUS」では最大-43dBと、「W820NB」の-38dBから大幅に機能強化されました。ノイズが低減されることでよりクリアなサウンドを実感でき、ボリュームを大きくしなくても聴き取りやすくなります。
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これらの大幅な機能強化を実現しつつ、「EDIFIER W820NB PLUS」でも「W820NB」の高音質、長時間バッテリー機能を踏襲。40mmのダイナミックドライバーを搭載し、ハイレゾ音源のクリアで繊細なサウンドを実現します。また通話品質についても「AI通話ノイズキャンセリング」により周囲の騒音を分析しながら、通話時の環境騒音を効果的に低減することができ、相手の音声がクリアで聞き取りやすい高音質な通話を実現します。
また本体には高効率の長時間バッテリーが搭載され、最大49時間、ANC有効時でも最大33時間の再生が可能です。また急速充電にも対応しており、10分の充電で7時間の再生が可能です。連続再生時間が33時間以上で、移動や外出中でも安心して使用可能です。毎日使える軽く、快適な装着感持ち運びに便利な軽量モデル約221gの軽量モデルなので、手軽に持ち運ぶことができます。
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そして、「EDIFIER W820NB PLUS」も専用の「Edifier Connect」アプリが利用可能。バッテリー残量の表示、EQ(イコライザ)、シャットダウンタイマー、ボリューム、そして新たに「なだめるような音」など、詳細なオプション設定が可能になります。

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EDIFIER W820NB PLUS」の購入は楽天市場またはアマゾンの公式ストア、各種専門店にて。
販売価格は10,980円(税込)で、カラーバリエーションは「ブラック」「ホワイト」の2色のほか楽天では「グレー」「ブルー」「グリーン」も入荷待ちの状態ながら選択できるようです。
日本では6月4日20時より公式ストアでの発売が開始されました。現在、以下の通りセール価格で販売されています。
楽天市場(Edifier公式楽天市場店): EDIFIER W820NB PLUS
楽天スーパーSALE期間20%OFF(8,784円)+新発売スペシャル18%OFFクーポン
限定180個・新発売スペシャルクーポン→ https://bit.ly/3BR4wJm
クーポン併用で最終価格 7,202円合計最大34%OFF

Amazon.co.jp(EDIFIER JAPAN販売店): EDIFIER W820NB PLUS
セール価格 8,999円 +10% OFFクーポンあり


■ パッケージ内容及び機能について

今回は「ホワイト」カラーの「EDIFIER W820NB PLUS」が届きました。ややクリーム色の製品カラーに合わせてシルバーグレーを基調としたパッケージ。裏面および側面にも製品のグラフィックや機能が記載されています。
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パッケージ内容は本体、充電ケーブル、説明書など、と非常にシンプル。高性能を低価格にまとめたモデルと言うことで、上位機種のように有線ケーブルでの接続には対応しません。
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本体は樹脂製のシンプルな形状ですがエッジの取り方が非常にかっこよいデザインで、高級感とは違いますが洗練された印象があります。また221gと非常に軽量でイヤーパッドは低反発クッション素材を採用することで側圧は比較的強めの印象ですが、フィット感はソフトで耳をしっかり覆い、長時間のリスニングでも痛くならない配慮があります。装着感はヘッドホンにおいて非常に重要な要素ですが、心地よいフィット感を持ちつつ屋外の利用でもしっかりホールドしてくれる点は「EDIFIER」製品の経験値の高さを感じます。

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本体の右側下部には電源/実行ボと音量ボタン、マルチファンクション(M)ボタンと充電用USB Type-Cポートが配置されます。細かい操作はアプリで行いますが、電源のON/OFF、音量、およびANCモードなどの変更はこれらのボタン操作でも対応出来ます。アプリが使用できない専用プレーヤーやPC/Macなどでペアリングした場合もボタンで一通りの操作が可能です。ただ「EDIFIER W820NB PLUS」の場合、初期設定ではマルチファンクション設定が「ANC ON」と「アンビエントサウンド」が有効になっており「ANC OFF」は入ってい状態になっていました。後述の通り、「OFF」も有効にすることでマルチファンクションボタンで「ANC ON → ANC OFF → アンビエントサウンド」の順で切り替わるようになります。


■ 接続コーデックおよび専用アプリについて

EDIFIER W820NB PLUS」は「ハイレゾオーディオ」「ハイレゾワイヤレス」に準拠しており、対応するAndroidデバイス等では「LDAC」コーデックで接続されます。LDACコーデックでは再生品質で「自動(ベストエフォート)」と「音質優先」が選べます。

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また「開発者向けオプション」でコーデックを確認すると「EDIFIER W820NB PLUS」が対応しているコーデックは「LDAC」以外はBluetooth標準の「SBC」のみであることがわかります。iPhone/iPadなどが使用する「AAC」コーデックには対応していないことにご注意ください。そのためもしiPhoneやiPad、Macなど「LDAC」に対応しないデバイスのみで使用する場合は従来機種でAACコーデック仕様の「W820NB」を選択した方が良いかも知れませんね。

また専用アプリ「Edifier Connect」ではインストールしログインした状態でペアリングすると、アプリ上で「EDIFIER W820NB PLUS」が認識されます。
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右上の設定アイコンをタップすると各種設定変更が可能です。前述のANCモードのボタン操作での「ノイズキャンセルOFF」を有効にするのもこの画面で行います。他にもよく使うのは「LDAC」画面でのサンプリングレートの変更です。
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EDIFIER W820NB PLUS」に標準で「LDAC」コーデック接続時はサンプリングレートは「44.1kHz/48kHz」に設定されており、再生品質を「音質優先」にしてもビットレート(転送レート)は上がりますが、サンプリングレートは変わりません。そこで「LDAC」設定で「96Kサンプリングレート」を選択することで改めて96Kモードで再ペアリングされます。アプリで設定変更後に「開発者向けオプション」をみるとサンプリングレートが変わっていることが確認出来ますね。

そして「サウンドエフェクト」では標準の「クラシック」のほか「ポップ」「classical」「ロック」が選べます。「クラッシック」は正確には「デフォルト」の表記した方が良いでしょうね。最も一般的な癖の無いモードです。いっぽうで「classical」はより広がりのある印象に変更するモードです。「クラッシック(=デフォルト)」以外のモードは好みに応じて変更してみるのも良いでしょう。なお、「EDIFIER W820NB PLUS」では上位モデルにあるEQ(イコライザ、上位機種では「オーディオファン」というモードで表記されています)は現時点では使えないようです。
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それ以外には、いわゆる低遅延のモードに当たる「ゲームモード」もアプリ上でもON/OFFができます。LDACコーデックは他のコーデックに比べて音質に特化したコーデックのため、特に音質優先では比較的遅延は大きめになります。「EDIFIER W820NB PLUS」のゲームモードは80msの低遅延での接続が可能になりますので、ゲームのほか動画視聴の場合なども積極的に利用した方が良いでしょう。他に「EDIFIER W820NB PLUS」では「睡眠音楽」という項目があり、さまざまな「癒やしのサウンド」が流れます。ヘッドホンをしたまま寝る、というのは個人的にはちょっと無いのでよくわかりませんが、リラックスできるサウンドをヘッドホンだけで楽しめるというのもストレスの多い現代でのヘッドホンの使い方を象徴しているようで興味深いですね。


■ 接続性、ANC性能およびサウンドインプレッション

EDIFIER W820NB PLUS」はBluetooth 5.2にアップグレードし、従来より安定した接続性を実現しています。「LDAC」コーデックはハイレゾ情報を伝送するため「SBC」や「W820NB」がサポートした「AAC」よりビットレートが高く、電波環境により接続性が影響されやすい側面がありますが、屋外での利用でも十分な接続性を確保しています。しかし、屋外での利用では標準の「44.1kHz/48kHzモード」「ベストエフォート(ビットレート自動)」を選択した方が良いでしょう。より高音質な「高音質」モードおよび「96Kサンプリングレート」はある程度安定した接続を確保出来る室内での利用が望ましいでしょう。

W820NB PLUSして-43dBとなったANC機能は非常に強力で、特に屋内での静寂感は特筆すべきでしょう。もちろん屋外での利用でも環境ノイズを効果的に削減し、快適なリスニング感を実現します。一般的にANCというと騒々しい屋外で以下にノイズを無音化できるか、というアプローチで考えがちですが、もうひとつの視点として屋内でいかに静寂感を向上し音質を高められるか、という視点もリスニング的には重要でしょう。通勤通学などの移動時のノイズを削減し快適さを得ることはもちろんとして、オーディオ的に「音質を高めるための手段としてのANC」というのも重要、ということですね。「EDIFIER W820NB PLUS」でのANC性能の向上は「LDACコーデックを活かし音質を向上させるため」という要素を強く感じさせます。

そして、「EDIFIER W820NB PLUS」の音質傾向はボーカル域にフォーカスした弱ドンシャリ、あるいは緩やかなW時に近いサウンドで、様々なジャンルの曲を気軽に聴かせるアプローチのサウンドです。高域は直線的な印象を与えつつ刺激を抑えた聴きやすい印象で比較的明るい音を鳴らします。
EDIFIER W820NB PLUS中音域はボーカル域がやや近く、女性ボーカルなどの中高域付近がやや強調され抜け感があり、明るく元気な印象を受けます。いっぽうで中低域も適度な厚みと広がりがあり、男性ボーカルは適度に温かく、演奏も聴き取りやすい印象。低域はミッドベースを中心に量感とアタックの力強さがり、全体的にあっさりめの低音ながら中高域を気持ちよく下支えする印象。動画視聴などではやや遅延が気になるため「ゲームモード」への変更が推奨ですが適度に臨場感があり楽しさがあります。
アプリでのサウンドエフェクトでは「ポップス」がボーカル域をよりフォーカスしスッキリ目に、「classical」がやや広がりのある音、「ロック」が中低域付近がよりエネルギッシュに感じさせる印象ですが、思ったより派手な変化はなく、好みに応じてどのモードでも十分に楽しめるチューニングです。
全体的にまとまりがよく、癖の無いサウンドのため幅広いユーザーが楽しめるサウンドだと思います。


■ まとめ

というわけで、「EDIFIER W820NB PLUS」は実質1万円以下という低価格ながらLDACコーデックおよび強力なANC機能に対応し、音質的にも多くのユーザーが楽しめるバランスの良い仕上がりになっている、ぶっちゃけ「これは絶対売れるよね」という印象のヘッドホンです(笑)。
価格帯的にもマニアよりライトユーザーを多くターゲットにしていそうですし、分かりやすくいってS○NYあたりの売れ筋機種を検討しつつ価格面などで躊躇していた層にとって、「EDIFIER W820NB PLUS」は価格的・機能面に加え、音質でもしっかり訴求できる製品、というまとまりを感じます。
W820NB PLUS確かにマニア的なオーディオアイテムとしては解像感や分離、空間表現や定位など、上位機種に及ばない要素はあり、あら探しをすればキリがないと思いますが、癖が無く、様々な音源の特徴をある程度しっかり描写できる実力と、LDACコーデックおよび強力ANCによる滑らかさと見通し良さ、輪郭の明瞭さにより、例えばApple MusicやAmazon Musicのハイレゾロスレス(あるはUltraHD)と通常音源の違いを多くの方が実感出来る、「いい音」を体験できるヘッドホンに仕上がっていると思います。
とりあえず手頃で高性能で音質も良いワイヤレスヘッドホンを探している方はとりあえず購入しても良いのでは、と思います。あと、デザインがシンプルかつクールでカラーバリエーションがあるのもよいですね。ウチではさっそく奥さんに目を付けられてしまいました(つか持って行かれました^^;)。




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