
こんにちは。今回は 「KZ×HBB PR2」です。購入したのは相当前ですが、書きかけのままになっていたのでこのタイミングで仕上げました。すでに発売してから結構経っていますので、購入している方も多い製品だとおもいますので結構「いまさら」感もあるのですが、実は私自身は買うだけ買ってちゃんと聴いたのはここ1ヶ月程度だったりします(^^;)
■ 製品概要からのまとめと購入方法について
私のブログでは毎度おなじみ低価格中華イヤホンブランド「KZ(KZ ACOUSTICS)」です。最近はいろいろ立て込んでおりレビューがつい後回しになりがちですが(そのため結果的に没ネタも多かったり)新製品はコンスタントに購入をしています。
過去記事(一覧): KZ/CCAブランドのイヤホンのレビュー
そんなKZおよびCCAブランドの平面駆動モデルは、独自開発の13.2mmの平面駆動ドライバーを搭載しており、KZブランドの既存モデル「KZ PR1」は100ドル以下の価格設定でもともと評価は高い製品ですね。
過去記事: 「KZ PR1」「KZ PR1 HIFI」のレビュー / 「KZ PR1 PRO」のレビュー
今回の「KZ×HBB PR2」は2023年の春頃にリリースされた製品で、既存の「PR1」同様の13.2mm平面駆動ドライバーを搭載しつつ、50ドル以下の価格設定と、さらなる低価格化を実現。さらに「KZ×HBB PR2」はKZとしては3機種目となる有名レビュアーのHBB(HawaiiBadboy)氏とのコラボ仕様で、定評のある同氏のサウンドチューニングが反映されています。
過去記事(一覧): HBB氏コラボ製品のレビュー
また「KZ×HBB PR2」は国内代理店の伊藤屋国際より取扱いも開始されており、日本でも購入しやすいモデルとして好調なセールスを継続しているようです。
改めて、「KZ×HBB PR2」が搭載するドライバーはKZが独自開発した13.2mm平面駆動ドライバーで、N52ルビジウム磁石を7個+7個の両面アレイ磁気回路方式を採用。振動板は極薄のナノスケール銀メッキ振動板を搭載。2ミクロン以下の高い技術要求に対応する高精度銀メッキプロセスによって生成されています。さらにボイスコイル構造では超低抵抗なナノシルバー電着線を採用。「KZ×HBB PR2」が搭載する新たな平面駆動ドライバーはより強く高速なレスポンスと優れた高域、より精緻で鮮やかさを持ったサウンドを実現しています。


「KZ×HBB PR2」は優れたコストパフォーマンスをもちながら、音響エンジニアの専門チームによってチューニングを実施しており自然で滑らかなサウンドバランスを実現しているとのこと。フェイスプレートはダイキャストによる合金製の一体型パネルを採用ています。


「KZ×HBB PR2」の価格は46ドル前後、アマゾンでは6,800円前後で販売されています。
AliExpress(KZ Offical Store): KZ×HBB PR2
Amazon.co.jp(KZ Offical Shop): KZ×HBB PR2
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): KZ×HBB PR2
なお、輸入代理店の伊藤屋国際より国内出荷版も同価格で販売されています。通常は代理店保証のあるこちらのリンクの方がおすすめです。
Amazon.co.jp(伊藤屋国際): KZ×HBB PR2(代理店保証あり)


本体は金属フェイスと樹脂製クリアハウジングの組み合わせで、フェイス部分は光沢感のあるメッキ仕上げ。外観的には「PR1 PRO」と同様の構成ですが、フェイスパネルのデザインはよりシンプルなスリット状のデザインになっていますね。また13.2mmの平面駆動ドライバーはクリアシェル越しでも存在感がありますね。


フェイス部分の全面及び側面のスリットの裏側にはメッシュパーツが貼り付けられていますが、その後ろから樹脂パーツで塞がれており、ベント(空気孔)になっているわけではないようです。ただメーカーのフェイス部分の説明画像には「セミオープン構造で空気圧を調整している」と記載されていますね・・・。すべてではないですが、どこからか空気が抜けているのかも知れません(分解画像している方がいらっしゃればわかるかな?)。ただ音漏れなども特に無いため見た感じ「PR1」も含め密閉型かな、という印象です。
なお、従来の「PR1」シリーズと同じサイズ感で、ハウジング部分の本体形状は従来のKZのデザインを踏襲しており、装着感もほぼ同様です。ケーブルも最近のKZと同じ銀メッキ線タイプ、イヤーピースもフジツボタイプのシリコンタイプと最近付属モデルが増えた装着済みのウレタンタイプですね。この辺もいつものように、よりフィット感のあるイヤーピースに交換したほうがより高音質を楽しめます。今回も写真はウレタンのままですが、私はTRNの「T-Eartips」を選択しました。また色々なリケーブルでの変化を試して見るのも良いと思います。
■ サウンドインプレッション
「KZ×HBB PR2」の音質傾向は緩やかなV字を描くバランスの良い弱ドンシャリです。HBB氏コラボによるチューニングにより、ニュートラル方向の傾向を維持しつつ、既存の「KZ PR1 PRO」や「PR1 HIFI」といったモデルより若干メリハリが強化されています。特に高域の伸びが大きく強化されており、最近の多少聴きやすく高高域をちょっと抑える傾向に比べると、鋭い音はしっかり鋭く感じさせる直線的な明瞭感があります。そのため刺さりなどの刺激を気にする方には曲によってはちょっとキツめに感じる場合もありそうです。
なお、「KZ×HBB PR2」はインピーダンス15Ω(±3Ω)、感度94dB/mW(+3dB)と、「PR1」シリーズの各モデルと比較し、インピーダンスは若干下がっているものの、より感度が低めに設定されており、(「KZ PR1 PRO」は16Ω/100dB)さらに音量が取りにくくなっています。そのためDAPなどのハイゲインモードや駆動力のあるポータブルアンプなどを使用してしっかり鳴らすことが推奨されます。また付属ケーブルに対して明らかに本体のポテンシャルが高いイヤホンですので、リケーブルもしっかりと効果を実感出来ます。高純度銅線など傾向を維持するタイプの情報量の多いケーブルでバランス接続を行うことで「KZ×HBB PR2」の本来のサウンドをより実感出来るのではと思います。
「KZ×HBB PR2」の高域は平面駆動らしい明瞭で伸びやかさのある音を鳴らします。中高域付近から強めのアクセントがあり高域まで直線的に伸び、明るい煌めきがあります。高高域の見通しも良くシンバル音なども非常に明瞭です。KZらしい寒色系で硬質な印象ですが、ハイブリッド機のようなギラつきは無く、ややドライでシャープな音を鳴らしてくれる印象。なお、4kHz~5kHz付近の刺激を感じやすい帯域もやや主張があるため、鋭い音をしっかり鋭く鳴らしてくれる反面、曲によっては歯擦音や刺さりなどを感じやすい場合もあります。高域の刺激が苦手な方は、逆に付属ケーブルであまり駆動力を上げない方が良いかもしれません(刺激は少なくなりますが、相応に暗めになります)。また100時間以上のエージングにより若干聴きやすくなったような気もします。
中音域はバランスとして僅かに凹みますが、ボーカル域を中心に比較的近くで定位しハッキリした主張があるため不足を感じることはありません。「KZ PR1 PRO」と比べて中高域に強めのアクセントがあり、女性ボーカルやピアノの高音はより強い存在感で伸びていきます。全体的に癖の無い、スッキリした印象で、解像度や分離は良い印象。
音場は左右、奥行きとも広く、駆動力のある再生環境を利用する、リケーブルを行うなど、しっかり鳴らすことで、より立体的な空間表現を実感出来ると思います。演奏との分離も良く1音1音を捉えやすい印象もありますね。ただ中低域はKZ/CCAのハイブリッドや最近の「CCA CRA+」のようなシングルダイナミック機のような濃さや厚みといった密度感はあまり得られないかもしれません。ドンシャリ傾向を維持しつつニュートラルでややモニター的な音色のため、この辺が、例えば「CCA HM20」のようなモデルとどちらを選ぶか、のポイントになりそうです。
低域は平面駆動ドライバーらしい歪みをほぼ感じない質の高い音を実感出来ます。低域の量感としては「KZ PR1 PRO」より多少強調されており存在感がありますが、それでも全体としてはニュートラルな範囲内で調整されています。ミッドベースは直線的かつタイトな印象で、重く厚みのある従来のKZの低域と比べると控えめに感じるかもしれません。こちらも中高域同様に再生環境での変化があり、十分な量感を感じるためには上流に相応の駆動力を必要とします。重低音は平面駆動らしい深井沈み込みと解像感があり、キレの良さもあるため音数の多いEDM等でもしっかりした表現力があります。
■ まとめ
KZ/CCAとしては「CCA PLA13」「PR1」「PR1 HIFI」「PR1 PRO」とブラッシュアップを繰り返し、より普及価格で登場した「KZ×HBB PR2」ですが、KZらしいドンシャリ傾向の音作りを維持しつつ、平面駆動ドライバーの特徴を活かしたリスニングイヤホンとしてのバランスの良さを感じさせる、合う人には非常に満足度の高い製品に仕上がっていました。
本来の実力を発揮するためには、ある程度再生環境にシビアである点や、実質的にリケーブルが必須だろうとも思える点、そして音質傾向的にも既存のKZらしさ、という点ではかなりニュートラル寄りのため、利用環境や好みに応じては多少淡泊に感じる場合もありそうですし、また高域の伸びがかなり良いことで刺さりやすいと感じる方もそれなりにいらっしゃるでしょう。そのため、ある程度分かっているマニア向けの製品であることは間違いないと思います。ただ、すでにKZなどの低価格中華イヤホンをいろいろ試していて、さらに平面駆動のサウンドに挑戦したいという方には価格も含め最適な製品だと思います。またマニア諸氏も気軽に購入できリケーブルなどを試すベース機としてはかなり良いアイテムでしょう。気になる方はとりあえず購入してみるのをお勧めします(^^)。
私のブログでは毎度おなじみ低価格中華イヤホンブランド「KZ(KZ ACOUSTICS)」です。最近はいろいろ立て込んでおりレビューがつい後回しになりがちですが(そのため結果的に没ネタも多かったり)新製品はコンスタントに購入をしています。
過去記事(一覧): KZ/CCAブランドのイヤホンのレビュー
そんなKZおよびCCAブランドの平面駆動モデルは、独自開発の13.2mmの平面駆動ドライバーを搭載しており、KZブランドの既存モデル「KZ PR1」は100ドル以下の価格設定でもともと評価は高い製品ですね。
過去記事: 「KZ PR1」「KZ PR1 HIFI」のレビュー / 「KZ PR1 PRO」のレビュー
今回の「KZ×HBB PR2」は2023年の春頃にリリースされた製品で、既存の「PR1」同様の13.2mm平面駆動ドライバーを搭載しつつ、50ドル以下の価格設定と、さらなる低価格化を実現。さらに「KZ×HBB PR2」はKZとしては3機種目となる有名レビュアーのHBB(HawaiiBadboy)氏とのコラボ仕様で、定評のある同氏のサウンドチューニングが反映されています。過去記事(一覧): HBB氏コラボ製品のレビュー
また「KZ×HBB PR2」は国内代理店の伊藤屋国際より取扱いも開始されており、日本でも購入しやすいモデルとして好調なセールスを継続しているようです。
改めて、「KZ×HBB PR2」が搭載するドライバーはKZが独自開発した13.2mm平面駆動ドライバーで、N52ルビジウム磁石を7個+7個の両面アレイ磁気回路方式を採用。振動板は極薄のナノスケール銀メッキ振動板を搭載。2ミクロン以下の高い技術要求に対応する高精度銀メッキプロセスによって生成されています。さらにボイスコイル構造では超低抵抗なナノシルバー電着線を採用。「KZ×HBB PR2」が搭載する新たな平面駆動ドライバーはより強く高速なレスポンスと優れた高域、より精緻で鮮やかさを持ったサウンドを実現しています。


「KZ×HBB PR2」は優れたコストパフォーマンスをもちながら、音響エンジニアの専門チームによってチューニングを実施しており自然で滑らかなサウンドバランスを実現しているとのこと。フェイスプレートはダイキャストによる合金製の一体型パネルを採用ています。


「KZ×HBB PR2」の価格は46ドル前後、アマゾンでは6,800円前後で販売されています。
AliExpress(KZ Offical Store): KZ×HBB PR2
Amazon.co.jp(KZ Offical Shop): KZ×HBB PR2
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): KZ×HBB PR2
なお、輸入代理店の伊藤屋国際より国内出荷版も同価格で販売されています。通常は代理店保証のあるこちらのリンクの方がおすすめです。
Amazon.co.jp(伊藤屋国際): KZ×HBB PR2(代理店保証あり)
免責事項:
本レビューは個人的に製品を購入し掲載している「購入者レビュー」となります。
本レビューに対してそれ以外の金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「KZ×HBB PR2」のパッケージはお馴染みのコンパクトな白箱タイプですがパッケージアートは背景付きのCG画像が利用されています。パッケージ内容は本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)および本体装着済みウレタンタイプ、説明書。


本体は金属フェイスと樹脂製クリアハウジングの組み合わせで、フェイス部分は光沢感のあるメッキ仕上げ。外観的には「PR1 PRO」と同様の構成ですが、フェイスパネルのデザインはよりシンプルなスリット状のデザインになっていますね。また13.2mmの平面駆動ドライバーはクリアシェル越しでも存在感がありますね。


フェイス部分の全面及び側面のスリットの裏側にはメッシュパーツが貼り付けられていますが、その後ろから樹脂パーツで塞がれており、ベント(空気孔)になっているわけではないようです。ただメーカーのフェイス部分の説明画像には「セミオープン構造で空気圧を調整している」と記載されていますね・・・。すべてではないですが、どこからか空気が抜けているのかも知れません(分解画像している方がいらっしゃればわかるかな?)。ただ音漏れなども特に無いため見た感じ「PR1」も含め密閉型かな、という印象です。
なお、従来の「PR1」シリーズと同じサイズ感で、ハウジング部分の本体形状は従来のKZのデザインを踏襲しており、装着感もほぼ同様です。ケーブルも最近のKZと同じ銀メッキ線タイプ、イヤーピースもフジツボタイプのシリコンタイプと最近付属モデルが増えた装着済みのウレタンタイプですね。この辺もいつものように、よりフィット感のあるイヤーピースに交換したほうがより高音質を楽しめます。今回も写真はウレタンのままですが、私はTRNの「T-Eartips」を選択しました。また色々なリケーブルでの変化を試して見るのも良いと思います。■ サウンドインプレッション
「KZ×HBB PR2」の音質傾向は緩やかなV字を描くバランスの良い弱ドンシャリです。HBB氏コラボによるチューニングにより、ニュートラル方向の傾向を維持しつつ、既存の「KZ PR1 PRO」や「PR1 HIFI」といったモデルより若干メリハリが強化されています。特に高域の伸びが大きく強化されており、最近の多少聴きやすく高高域をちょっと抑える傾向に比べると、鋭い音はしっかり鋭く感じさせる直線的な明瞭感があります。そのため刺さりなどの刺激を気にする方には曲によってはちょっとキツめに感じる場合もありそうです。なお、「KZ×HBB PR2」はインピーダンス15Ω(±3Ω)、感度94dB/mW(+3dB)と、「PR1」シリーズの各モデルと比較し、インピーダンスは若干下がっているものの、より感度が低めに設定されており、(「KZ PR1 PRO」は16Ω/100dB)さらに音量が取りにくくなっています。そのためDAPなどのハイゲインモードや駆動力のあるポータブルアンプなどを使用してしっかり鳴らすことが推奨されます。また付属ケーブルに対して明らかに本体のポテンシャルが高いイヤホンですので、リケーブルもしっかりと効果を実感出来ます。高純度銅線など傾向を維持するタイプの情報量の多いケーブルでバランス接続を行うことで「KZ×HBB PR2」の本来のサウンドをより実感出来るのではと思います。
「KZ×HBB PR2」の高域は平面駆動らしい明瞭で伸びやかさのある音を鳴らします。中高域付近から強めのアクセントがあり高域まで直線的に伸び、明るい煌めきがあります。高高域の見通しも良くシンバル音なども非常に明瞭です。KZらしい寒色系で硬質な印象ですが、ハイブリッド機のようなギラつきは無く、ややドライでシャープな音を鳴らしてくれる印象。なお、4kHz~5kHz付近の刺激を感じやすい帯域もやや主張があるため、鋭い音をしっかり鋭く鳴らしてくれる反面、曲によっては歯擦音や刺さりなどを感じやすい場合もあります。高域の刺激が苦手な方は、逆に付属ケーブルであまり駆動力を上げない方が良いかもしれません(刺激は少なくなりますが、相応に暗めになります)。また100時間以上のエージングにより若干聴きやすくなったような気もします。中音域はバランスとして僅かに凹みますが、ボーカル域を中心に比較的近くで定位しハッキリした主張があるため不足を感じることはありません。「KZ PR1 PRO」と比べて中高域に強めのアクセントがあり、女性ボーカルやピアノの高音はより強い存在感で伸びていきます。全体的に癖の無い、スッキリした印象で、解像度や分離は良い印象。
音場は左右、奥行きとも広く、駆動力のある再生環境を利用する、リケーブルを行うなど、しっかり鳴らすことで、より立体的な空間表現を実感出来ると思います。演奏との分離も良く1音1音を捉えやすい印象もありますね。ただ中低域はKZ/CCAのハイブリッドや最近の「CCA CRA+」のようなシングルダイナミック機のような濃さや厚みといった密度感はあまり得られないかもしれません。ドンシャリ傾向を維持しつつニュートラルでややモニター的な音色のため、この辺が、例えば「CCA HM20」のようなモデルとどちらを選ぶか、のポイントになりそうです。低域は平面駆動ドライバーらしい歪みをほぼ感じない質の高い音を実感出来ます。低域の量感としては「KZ PR1 PRO」より多少強調されており存在感がありますが、それでも全体としてはニュートラルな範囲内で調整されています。ミッドベースは直線的かつタイトな印象で、重く厚みのある従来のKZの低域と比べると控えめに感じるかもしれません。こちらも中高域同様に再生環境での変化があり、十分な量感を感じるためには上流に相応の駆動力を必要とします。重低音は平面駆動らしい深井沈み込みと解像感があり、キレの良さもあるため音数の多いEDM等でもしっかりした表現力があります。
■ まとめ
KZ/CCAとしては「CCA PLA13」「PR1」「PR1 HIFI」「PR1 PRO」とブラッシュアップを繰り返し、より普及価格で登場した「KZ×HBB PR2」ですが、KZらしいドンシャリ傾向の音作りを維持しつつ、平面駆動ドライバーの特徴を活かしたリスニングイヤホンとしてのバランスの良さを感じさせる、合う人には非常に満足度の高い製品に仕上がっていました。
本来の実力を発揮するためには、ある程度再生環境にシビアである点や、実質的にリケーブルが必須だろうとも思える点、そして音質傾向的にも既存のKZらしさ、という点ではかなりニュートラル寄りのため、利用環境や好みに応じては多少淡泊に感じる場合もありそうですし、また高域の伸びがかなり良いことで刺さりやすいと感じる方もそれなりにいらっしゃるでしょう。そのため、ある程度分かっているマニア向けの製品であることは間違いないと思います。ただ、すでにKZなどの低価格中華イヤホンをいろいろ試していて、さらに平面駆動のサウンドに挑戦したいという方には価格も含め最適な製品だと思います。またマニア諸氏も気軽に購入できリケーブルなどを試すベース機としてはかなり良いアイテムでしょう。気になる方はとりあえず購入してみるのをお勧めします(^^)。








