こんにちは。今回は「BIGMANGO」ブランドのイヤホンケーブル2種、 「BIGMANGO Melody」と「BIGMANGO 蓮」です。例によってレビューが遅れがちのうちに次々と新製品がリリースされることもあり、今回は未レビューの2種類のケーブルをまとめて紹介します。アマゾン専売でカラフルで個性的なケーブルを数多くリリースしてる「BIGMANGO」ですが、購入しやすい価格で今回も実用性の高いケーブルだと思います。
「BIGMANGO」ブランドは2022年に登場した中華イヤホンケーブルのブランドで、鮮やかなカラーリングや使用しやすいバランスのケーブルをお手頃価格で購入できるのが魅力です。
「BIGMANGO」ケーブルの購入はアマゾンの「BIGMANGO」マーケットプレイスにて。好評のためコネクタやプラグの種類によっては品切れになることもありますがそのような場合も順次再入荷しているようです。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして BIGMANGO より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ 見通しを向上の高純度銅線+低域アップ銅線の「異色コンビ」によるお手頃実用的なケーブル
[BIGMANGO-Melody] 4芯 高純度単結晶銅+無酸素線ミックスケーブル(パープル&ブルー)
【 MMCX 】【 中華 2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
※現在購入時400円 OFFクーポンを配布中です。
「BIGMANGO Melody」は製法及び純度の異なる2種類の高純度銅線を組み合わせたケーブルです。サイト記載では単結晶銅線と無酸素銅線のミックスとなっています。単結晶銅線はOCCと表記されることもある高純度銅線で(本来のOCC=PCOCCは現在は作られておらず、中国メーカーなどが同様の製法で作った高純度単結晶銅線をOCCと記載する場合も多い、というのが正確な表現)、一般的にオーディオケーブル等で使用される無酸素銅線(OFC)より高純度なのが特徴。なおOFCもより高品質なメーカー品の場合は実際は中華OCCより高純度、というパターンもあるため、一概に比較は出来ないものの、ここでは、どちらも比較的低コストの中華線材という前提で、「より原音忠実性の高い伝送傾向がある単結晶銅線」に「中低域から低域が厚めになる無酸素銅線」でアレンジしている、という組み合わせであることが想定されます。
なお、プラグは3.5mm、4.4mm、2.5mm、コネクタはMMCX、中華2pin、qdcが用意されています。
パッケージは袋入りの簡易包装で届きました。金属部品はブロンズカラーのアルミ製。
ケーブルはパープルとブルーのカラーリングの線材による4芯タイプで被膜は適度に柔らかく、取り回しは良い印象。
リケーブルの印象としてはより自然な印象のミックス線、という感じ。低価格の銀メッキ線&銅線ミックスの場合、派手さを濃さで調整する、みたいなある種の強引さがあり、高域も派手目に変化するが低域が厚く重くなるので全体として濃い感じでまとまる、みたいなイメージですね。
これに対し、「BIGMANGO Melody」ではイヤホンの傾向を維持し、より自然な印象で伝達し、より見通しが向上する印象の単結晶銅線をベースにして、無酸素銅線は全体的な濃さと低域の厚みを補完する、といった感じで働きます。そのため過度に高域は派手にならないものの、中高域、女性ボーカルの高音などの伸び感や明瞭さを保ち、組み合わせるイヤホンによってはよりスッキリさせつつ、しっかり低域の厚みも増すため、ニュートラル傾向のイヤホンで、より臨場感のある低域が欲しい場合などにも良いと思います。もちろん一般的な低価格イヤホン(KZなど)のケーブルと比較して情報量もアップしますので、解像感や立体的な音場感も実感出来ると思います。
■ 高い情報量を持ちつつ、金メッキ線混合でより濃密さと艶感をアップさせる傾向に。
[BIGMANGO-蓮] 4芯 金メッキ線+銀メッキ線+高純度銅線ミックスケーブル(ゴールド)
【 MMCX 】【 中華 2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
※現在購入時600円 OFFクーポンを配布中です。
金メッキ線、銀メッキ線、高純度銅線の3種類の線材によるミックス線ケーブル。カラーはゴールド、シルバー、モスグリーンの線材を撚り線にまとめられています。プラグは3.5mm、4.4mm、2.5mm、コネクタはMMCX、中華2pin、qdcが用意されています。
ケーブルはは太さのある線材を丁寧に編み込んだ4芯線で、外周部を透明な樹脂被膜で覆った線材を使用しています。3種類の線材のミックス線ということもあり、従来の「BIGMANGO」のケーブルより若干太めで、以前レビューした「CRYSTAL」に近い太さ。被膜は多少弾力がありやや硬めですが、しっかりと編み込まれているため取り回しで困ることはないでしょう。
タイミングとしては「CRYSTAL」の後にリリースされたケーブルということで、銀メッキ線色の強い派手系パワフルケーブルだった「CRYSTAL」に対し、「BIGMANGO 蓮」では金メッキ線のウォーム方向の柔らかさが加わり、同系統の音の厚みを持ちつつ、より派手さを抑えた傾向を持っています。そのため、より中音域付近の「濃さ」を実感しやすいケーブルになっていると思います。
ボーカル域はより近く密度感が増し、イヤホンの特徴のをより引き出してくれます。多少スッキリしたイヤホンでより臨場感や艶感を持たせたい場合にも最適ででしょう。
リケーブル効果という点では結構大きいケーブルですので、分かりやすい変化を楽しみたい方にも良いでしょう。より駆動力を稼げる印象の「CRYSTAL」に対し、より厚みや濃さ、艶感を引き出してくれるのが「BIGMANGO 蓮」ですので、上手く使い分けて見るのも良いですね。