こんにちは。3回連続で続けてきました特別企画のラストです。老舗セラー「HCK Earphones」の怒濤のケーブルラッシュで、とりあえず「届いている分だけ」でまとめてみましたが、3ヶ月でこのペースは凄いですね(^^;)。というわけで、今回は比較的最近届いた3種類、「NICEHCK WhiteSky」「NICEHCK BlackCat Ultra」「NICEHCK BlackInk」を紹介します。
また毎度ながら、多くの個性的なハイグレードイヤホンケーブルがすっかり定着したHCKについて、最近はアマゾンにはあまり出さすにAliExpressで限定販売することで大幅なディスカウントを可能にしています。
紹介する「NICEHCK」ブランドの各ケーブルの購入はAliExpressの「NiceHCK Audio Store」にて。限定数があるため売り切れの可能性もあります。AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。また、HCKのTwitterアカウント(@hckexin)では新製品情報や「割引コード」などがツイートされている場合がありますので、購入を検討される方は事前に最新のツイートを確認しておくことをお勧めします。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHCK Earphonesより製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ NICEHCKケーブルまとめ(2023年6月~8月到着分)その③
[NICEHCK WhiteSky] 6N OCC 高純度銅銀メッキ線ケーブル(ライトブルー&シルバー)
NiceHCK Whitesky HIFI Cable 6N Silver Plated OCC Earphone Upgrade Wire
【CIEM 2pin】【MMCX】【3.5mm】【4.4mm】【2.5mm】
AliExpresss(NiceHCK Audio Store):実質29.99ドル前後(表示価格39.99ドル)
レビュー掲載時点でもっとも最近届いたのが「NICEHCK WhiteSky」です。鮮やかなライトブルーとシルバーの線材を使用した4芯タイプのケーブルで、線材はシンプルな高純度OCCの銀メッキ線タイプ。実質30ドル程度の価格設定も含め、幅広く利用できるスタンダードケーブル的な印象です。
コネクタおよびプラグは新しいタイプが使用されており、3.5mmステレオ、4.4mm/5極、2.5mm/4極のバランス仕様プラグが用意されています。またコネクタはMMCX、0.78mm CIEM 2pinの2種類が選択できます。パッケージは袋入りの簡易包装で届きました。最近のHCKの極太の線材と比較すると細めの線材ですが、被膜は適度な硬さと弾力があり、これをやや緩めの4芯タイプに編み上げることで手触りの良い質感と抜群の取り回しを実現しています。またライトブルーのカラーリングはとても落ち着いたカラーリングで涼しげな印象もありますね。
リケーブル後の印象は、銀メッキOCC線らしく、イヤホンの傾向を踏襲しつつつ、全体的な見通しが向上し、音場の拡大と各音域のメリハリ感の向上が確認出来ます。また銀メッキ線らしく高域の伸び感や粒立ちの良さもあり、より細かい音を実感出来るようになります。
リケーブル後の変化は比較的分かりやすいものの、スタンダードで質の良い銀メッキ線のため、様々なイヤホンと合わせやすく、派手目の傾向の場合もOCC線の自然な変化により低価格ケーブルにありがちな過度の変化は無く、また逆に非常に大人しい印象のイヤホンの場合は全体の見通しが向上し、各音域が際立って聴こえるため、結果的によりメリハリ感や鮮やかさを感じやすくなります。様々な構成のイヤホンで手頃なリケーブル製品として良い選択肢になるでしょう。
このように、「NICEHCK WhiteSky」は使いやすい太さで取り回しもよく、音質傾向的にも合わせやすいケーブルですので、カラーバリエーションもあると良いのですが、HCKのことなので、たぶん出たとしても違う線材になりそうですね(^^;)。
「NICEHCK BlackCat Ultra」の傾向は、イヤホンの傾向を維持しつつ、しっかり情報量が増加し、同時に明瞭かつキレの良い分離感を実感出来ます。「BlackCat」の非常にハッキリとした印象を踏襲しつつ、よりイヤホンのポテンシャルを深く引き出し、さらに濃密さを感じる印象に変化します。
レビュー掲載時点でもっとも最近届いたのが「NICEHCK WhiteSky」です。鮮やかなライトブルーとシルバーの線材を使用した4芯タイプのケーブルで、線材はシンプルな高純度OCCの銀メッキ線タイプ。実質30ドル程度の価格設定も含め、幅広く利用できるスタンダードケーブル的な印象です。
コネクタおよびプラグは新しいタイプが使用されており、3.5mmステレオ、4.4mm/5極、2.5mm/4極のバランス仕様プラグが用意されています。またコネクタはMMCX、0.78mm CIEM 2pinの2種類が選択できます。パッケージは袋入りの簡易包装で届きました。最近のHCKの極太の線材と比較すると細めの線材ですが、被膜は適度な硬さと弾力があり、これをやや緩めの4芯タイプに編み上げることで手触りの良い質感と抜群の取り回しを実現しています。またライトブルーのカラーリングはとても落ち着いたカラーリングで涼しげな印象もありますね。
リケーブル後の印象は、銀メッキOCC線らしく、イヤホンの傾向を踏襲しつつつ、全体的な見通しが向上し、音場の拡大と各音域のメリハリ感の向上が確認出来ます。また銀メッキ線らしく高域の伸び感や粒立ちの良さもあり、より細かい音を実感出来るようになります。
リケーブル後の変化は比較的分かりやすいものの、スタンダードで質の良い銀メッキ線のため、様々なイヤホンと合わせやすく、派手目の傾向の場合もOCC線の自然な変化により低価格ケーブルにありがちな過度の変化は無く、また逆に非常に大人しい印象のイヤホンの場合は全体の見通しが向上し、各音域が際立って聴こえるため、結果的によりメリハリ感や鮮やかさを感じやすくなります。様々な構成のイヤホンで手頃なリケーブル製品として良い選択肢になるでしょう。
このように、「NICEHCK WhiteSky」は使いやすい太さで取り回しもよく、音質傾向的にも合わせやすいケーブルですので、カラーバリエーションもあると良いのですが、HCKのことなので、たぶん出たとしても違う線材になりそうですね(^^;)。
[NICEHCK BlackCat Ultra] 8芯 亜鉛銅合金オイルコート線ケーブル(ブラック)
NiceHCK BlackCat Ultra 8 Strands Zinc Copper Alloy Oil Soaked HiFi Earphone Cable
【CIEM 2pin】【MMCX】【3.5mm】【4.4mm】【2.5mm】
AliExpresss(NiceHCK Audio Store):実質29.99ドル前後(表示価格39.99ドル)
最近のHCKのケーブルの中でも特に人気の高いケーブルのひとつである「BlackCat」の8芯バージョンが「NICEHCK BlackCat Ultra」です。特殊オイルコート亜鉛銅合金線を採用したイヤホンケーブルです。オイルコーティングは高い絶縁性でオーディオ分野でも回路部品等で使用される手法で、「BlackCat」シリーズではこのオイルコーティングを亜鉛銅合金に施した線材を光沢のある黒い被膜で覆って仕上げています。コネクタおよびプラグは「WhiteSky」と同様の新しいタイプが使用されており、それぞれ3.5mmステレオ、4.4mm/5極、2.5mm/4極のバランス仕様プラグが用意されています。またコネクタはMMCX、0.78mm CIEM 2pinの2種類が選択できます。
「NICEHCK BlackCat Ultra」はもともと結構太い線材を使用していた「BlackCat」の8芯バージョンということでかなりの重量級ケーブルに仕上がっています。1本1本の線材は4芯の「BlackCat」より若干細めの印象ですがしっかり編み込まれた光沢のあるブラックのケーブルはなかなかの存在感がありますね。
最近のHCKのケーブルの中でも特に人気の高いケーブルのひとつである「BlackCat」の8芯バージョンが「NICEHCK BlackCat Ultra」です。特殊オイルコート亜鉛銅合金線を採用したイヤホンケーブルです。オイルコーティングは高い絶縁性でオーディオ分野でも回路部品等で使用される手法で、「BlackCat」シリーズではこのオイルコーティングを亜鉛銅合金に施した線材を光沢のある黒い被膜で覆って仕上げています。コネクタおよびプラグは「WhiteSky」と同様の新しいタイプが使用されており、それぞれ3.5mmステレオ、4.4mm/5極、2.5mm/4極のバランス仕様プラグが用意されています。またコネクタはMMCX、0.78mm CIEM 2pinの2種類が選択できます。
「NICEHCK BlackCat Ultra」はもともと結構太い線材を使用していた「BlackCat」の8芯バージョンということでかなりの重量級ケーブルに仕上がっています。1本1本の線材は4芯の「BlackCat」より若干細めの印象ですがしっかり編み込まれた光沢のあるブラックのケーブルはなかなかの存在感がありますね。
「NICEHCK BlackCat Ultra」の傾向は、イヤホンの傾向を維持しつつ、しっかり情報量が増加し、同時に明瞭かつキレの良い分離感を実感出来ます。「BlackCat」の非常にハッキリとした印象を踏襲しつつ、よりイヤホンのポテンシャルを深く引き出し、さらに濃密さを感じる印象に変化します。
「NICEHCK BlackCat Ultra」では、ケーブルの表皮効果などの減衰現象を抑制するための外周部分の絶縁処理に特殊オイルコーティングを実施することで、印象としてより亜鉛合金の線材の特性がしっかり表れる特徴が有りますが、さらに8芯線として情報量が一気に増加したことで、オイルコーティングによるスムーズな信号伝達に加え、中音域、特にボーカル帯域の音像がのり詳細に描写され、より近く、鮮やかさと滑らかさを持った印象で伝達されます。また合金ケーブルの特徴とも言えるスッキリした印象もしっかり感じられるようです。また、伝達量の向上により、イヤホンによっては音量もわかりやすく増加します。「BlackCat」のハッキリとした明瞭感に加え、より濃密で滑らかな印象を楽しめる、ハッキリ濃い系のケーブルですね。30ドル程度の価格設定は結構ディスカウントだと思いますよ。
[NICEHCK BlackInk] 5N OCC+銀メッキ OCC 線 16芯 イヤホンケーブル(ブラック)
NiceHCK BlackInk HiFi Cable 5N OCC+Silver Plated OCC Wire 3.5/2.5/4.4mm QDC/MMCX/0.78 2Pin
【MMCX】【CIEM 2pin】【中華2pin】【qdc】【3.5mm】【4.4mm】【2.5mm】
AliExpresss(NiceHCK Audio Store):実質24.99ドル前後(表示価格29.99ドル)
NICEHCKとしては久しぶりの16芯ケーブルです。多くのイヤホンと組み合わせやすい銀メッキ線+銅線のミックスで、線材には高純度の5N OCC線と銀メッキOCC線が使用されています。
また「NICEHCK BlackInk」は通常のMMCXとCIEM 2pinのほか、qdcと中華2pinも選択可能。プラグも亜鉛合金製の金属パーツが使用され、3.5mmステレオ、4.4mm/5極、2.5mm/4極のバランス仕様が用意されています。
低価格ケーブルのため袋入りの簡易包装で届きました。HCKとしては久しぶりの16芯ケーブルですが、以前の中華16芯、または24芯の極細超柔らかの線材と比較して、「NICEHCK BlackInk」も十分に柔らかく取り回しも良いものの、若干弾力の増した被膜の線材を編み込むことで、ある程度コシのある手触りになっています。コネクタもqdc以外はR側に赤いパーツが使われていることでより分かりやすくなっています。
NICEHCKとしては久しぶりの16芯ケーブルです。多くのイヤホンと組み合わせやすい銀メッキ線+銅線のミックスで、線材には高純度の5N OCC線と銀メッキOCC線が使用されています。
また「NICEHCK BlackInk」は通常のMMCXとCIEM 2pinのほか、qdcと中華2pinも選択可能。プラグも亜鉛合金製の金属パーツが使用され、3.5mmステレオ、4.4mm/5極、2.5mm/4極のバランス仕様が用意されています。
低価格ケーブルのため袋入りの簡易包装で届きました。HCKとしては久しぶりの16芯ケーブルですが、以前の中華16芯、または24芯の極細超柔らかの線材と比較して、「NICEHCK BlackInk」も十分に柔らかく取り回しも良いものの、若干弾力の増した被膜の線材を編み込むことで、ある程度コシのある手触りになっています。コネクタもqdc以外はR側に赤いパーツが使われていることでより分かりやすくなっています。
リケーブル後の印象としては、16芯ケーブルらしい情報量が一気にのびる特徴があり、低価格中華イヤホンとの組み合わせにより音量が一気に増すのを実感出来ます。今回はCIEM 2pinでオーダーしたので、KZやTRN用に「NICEHCK BlackInk」のqdcタイプを数本、追加で購入しました(^^;)。
ケーブル自体はミックス線のなかでも中華16芯タイプの傾向を踏襲し、比較的銅線傾向が強く、各音域のメリハリを高め、より濃さや鮮やかさが強調される印象になっています。中華16芯ケーブルは通常のケーブルより情報量が大幅に増すことで、特にハイブリッド系のイヤホンでは高域がより派手目に出る傾向がありますが、銅線傾向を高め低域の厚みを出すことで、高域過多にならず、全体的なメリハリの強さを楽しむことが出来ます。ただし、シングルダイナミック構成や、バランスの取れた数万円クラスのグレードのイヤホンの場合、リケーブル後もそこまでメリハリの変化は実感しにくいため、低域が厚めに出る傾向がより顕著になる場合もあります。この辺が「BlackCat」および「BlackCat Ultra」など他のケーブルとの使い分けのポイントになるかも知れませんね。
というわけで、今回を含め3ヶ月分で9本のケーブルを紹介したことになりますが、既に次の製品もリリースされており、来月以降もHCKのケーブルラッシュは続きそうですね。私のブログでもできるだけリアルタイムで追いたいのはやまやまですが、いかんせんすぐに「積み」をため込む性分なので(汗)、最低でも月ごとでは紹介しようかな、と思っていたり・・・。この辺は反応などを伺いながら検討したいと思います(^^)。