こんにちは。今回は 「NICEHCK FirstTouch」6N OFC高純度銅 + 銀銅合金線ケーブルです。高純度OFCと銀銅合金線のミックスで、太めの布張りの被膜、重量感のあるステンレス製のプラグなど見た目は結構強そうなケーブルですが、思ったより柔らかく、音質傾向も情報量をアップさせつつ、濃さをアップさせつつ見通しも良い自然な変化で結構使いやすい印象のケーブルです。
また毎度ながら、多くの個性的なハイグレードイヤホンケーブルがすっかり定着したHCKについて、最近はアマゾンにはあまり出さすにAliExpressで限定販売することで大幅なディスカウントを可能にしています。
紹介する「NICEHCK」ブランドの各ケーブルの購入はAliExpressの「NiceHCK Audio Store」にて。限定数があるため売り切れの可能性もあります。AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。また、HCKのTwitterアカウント(@hckexin)では新製品情報や「割引コード」などがツイートされている場合がありますので、購入を検討される方は事前に最新のツイートを確認しておくことをお勧めします。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてHCK Earphones より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
[NICEHCK FirstTouch] 6N OFC高純度銅 + 銀銅合金 ミックス線ケーブル(ブラック)
NiceHCK FirstTouch 6N OFC+Silver Copper Alloy HiFi Earphone IEM Cable Wire
【CIEM 2pin】【MMCX】【3.5mm】【4.4mm】【2.5mm】
AliExpresss(NiceHCK Audio Store):実質49.99ドル前後(表示価格89.99ドル)
高純度無酸素銅(OFC)線と銀銅合金線のミックス線ケーブルです。ブラックのPP繊維で織られた布張りの被膜による4芯タイプで、落ち着いた外観と優れた耐久性を実現しています。プラグ等の金属部品はステンレス製で、プラグは3.5mmのほか、4.4mm、2.5mmを、コネクタはCIEM 2pinとMMCXが選択できます。
ちなみに、このレビューをご覧になる多くの方には釈迦に説法かもですが、「NICEHCK FirstTouch」で使用されている「6N OFC」は他のHCKのケーブルの「6N OCC」と比べた違いは「よくわからかい」というのがたぶん「正解」です。中華OCCと台湾OFCでは台湾OFCのほうが高純度、みたいなパターンは中華ケーブルでもこれまで何度か出ていますが、同じ中華ケーブルでも線材メーカーによってOFC表記とOCC表記をしている場合があり(OCCも製法の違いのみで実際は無酸素銅線の一種)、HCKも複数の線材メーカーを使用しているので、比較自体がナンセンスなわけですね。ここでは高純度銅線と銀銅合金線のミックスという以上のことは聴いてみないとわからないわけです。
実質50ドル程度のケーブルということで内容は袋入りです。ケーブルとしては4芯タイプで以前レビューした「MeetAlice」に比較的い近い結構太さのあるケーブルです。被膜はブラックで「MeetAlice」に比べると「NICEHCK FirstTouch」のほうがずいぶん柔らか目で取り回しもしやすい印象です。その手触りの良さが製品名そのものというわけですね。
「NICEHCK FirstTouch」のリケーブル後の印象は、情報量を向上させつつ、全体的に密度感を向上させる「濃いめ」のケーブルです。中低域を中心に厚みを増しつつニュートラルな高純度銅線と、中高域を中心に全体的にスッキリとした見通しの良さを与える銀銅合金線の印象を上手くミックスしており、濃さを与えつつ個々の音を捉えやすい見通しの良さも感じさせるケーブルです。各音域で濃密を増しつつも、個々の音の輪郭がしっかり捉えられ、音場感も広報するため、過度にメリハリが増したり、また音が混雑するような印象は無く、イヤホンの傾向をうまく引き出してくれます。
ニュートラル系のイヤホンではニュートラルさを維持しつつ個々の音像が捉えやすく、リスニング的な楽しさが増し、ドンシャリ傾向の場合は、過度にメリハリを強くすること無く凹みやすいボーカル域などを適度に持ち上げてくれるため心地よさがアップします。いっぽうで、ハイブリッド機などで付属ケーブルと傾向が異なる場合は中高域の情報量が増すことで相対的に低域が下がるなどのバランスの変化が起きる場合もあるため、再生環境なども含めいろいろ試して見るのが良いかもですね。
ブラックカラーで適度に柔らかく取り回しの良い太めのケーブルで、濃密さや深みを増す変化が楽しめる点と、同社の銀メッキ線ケーブルに比べると派手さをおさえ穏やかや変化が楽しめるという意味で、色々なイヤホンと合わせやすいケーブルのひとつだと思いますよ。