SOUNDPEATS GoFree2

こんにちは。今回は 「SOUNDPEATS GoFree2」です。耳を塞がずに楽しめる空気伝導タイプの「オープンイヤー型」イヤホンです。大口径ドライバーの搭載に「LDAC」コーデックによるハイレゾ対応等音質的なスペックを高めつつ、独自設計の「ラムダ型音響空間2.0」によりオープン型ながらリアルなサウンドを楽しめます。同様な製品と比較してもかなりお手頃価格で購入しやすいイヤホンだと思います。

■ 製品概要と購入方法について

低価格TWS(完全ワイヤレス)イヤホンの「定番ブランド」として日本でもすっかり定着した印象のある「SOUNDPEATS」ですが、最近では機能面でのアップデートに加え、さまざまなラインナップが強化されており、非常に魅力的なアイテムも数多く登場しています。
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SOUNDPEATS GoFree2」は「オープンイヤー型」、つまり耳を塞がずに利用できるタイプのイヤホンになります。外音を遮断しないため「ながら聴き」をすることができるため注目となっている分野の製品です。この分野製品では少し前までは骨伝導タイプのスポーツ型イヤホンなどが主流でしたが、最近では空気伝導タイプでも大きな進化をとげています。

今回の「SOUNDPEATS GoFree2」も空気伝導型(エアー・コンダクション方式)のモデルですが、優れたフィット感と音漏れを最小限に抑え、ハイレゾに対応するなどオー プンイヤー型イヤホンの常識を打破するサウンドクオリティを実現しています。
SOUNDPEATS GoFree2SOUNDPEATS GoFree2
SOUNDPEATS GoFree2」は大口径の16.2mmダイナミックドライバーを搭載し、独自設計の「ラムダ型音響空間2.0」により音の広がりや奥行きをリアルに再現します。どのような音量でも安定したリスニングが可能です。また「SOUNDPEATS GoFree2」は「LDAC」コーデックに対応し、HiRes Wireless認証を取得。深みのある低域から繊細な高域まで鮮やかに再生します。
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SOUNDPEATS GoFree2」は外れにくく疲れにくい確かなフィット感を実現し、イヤホン単体で最大9時間、ケース込みで最大35時間の再生が可能。マルチポイント接続対応、「SOUNDPEATS」アプリ対応など豊富な機能も備えています。

仕様オープンイヤー型
Bluetooth5.3
ドライバー16.2mm
ダイナミックドライバー
コーデックLDAC / AAC / SBC
機能マルチポイント接続対応
防水レベルIPX5
バッテリ容量60mAh x2 + 450mAh(ケース)
再生時間本体9時間/ケース込35時間
サイズ84.4×65.3×28.9mm
(ケース込み)
重量9g(片側) / 71g(ケース込み)
アプリ「SOUNDPEATS」アプリ
(Android / iPhone用)
SOUNDPEATS GoFree2」の通常価格は 7,880円(アマゾン価格、税込み)です。
Amazon.co.jp(SOUNDPEATS Audio直営店): SOUNDPEATS GoFree2
※現在アマゾンでは 900円 OFFクーポンを配布中です。
※さらに併用可能な 5% OFFクーポンコード「229GOFREE04」の提供をいただきました。
追加クーポンは2024年2月18日まで有効です。




免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして SOUNDPEATS より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

SOUNDPEATS GoFree2」のパッケージは製品画像を載せたデザインで、ケースの大きさにあわせて通常のTWS製品より少し大きめのボックスになっています。
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パッケージ内容は充電ケースおよびイヤホン本体、充電用USB Type-Cケーブル、説明書、保証書など。
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本体は耳掛け型のデザインを採用するため充電ケースは少し大きめです。電源ON/OFFは多くのTWSがイヤホン本体の取り外しなのに対し、「SOUNDPEATS GoFree2」の場合はフタの開閉で行われます。
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イヤホン本体は大口径ドライバーと耳掛け構造のためサイズはやや大きいですが想像以上に軽量で、耳掛け部分は柔らかい素材で耳への負担がほぼかからない形状になっています。実際に装着してみると本体部分が耳にソフトに触れるような装着感で耳掛け部も痛くならず、確かに「装着していてもあまり気にならない」装着感を得ることができます。私は普段メガネを使用していますが、装着したうえにメガネを掛ければ思ったより違和感無く利用できました。
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もちろんオープン型で耳穴を塞ぐことがないため再生をしていない状態では外音は遮ることなくそのままま聞こえます。「「SOUNDPEATS」ロゴ部分はタッチセンサーになっており、タップ操作で本体をコントロールすることができます。

再生/停止2回タップ(右or左)
音量UP右側 タップ
音量DOWN左側 タップ
曲送り右側 1.5秒長押し
曲戻し左側 1.5秒長押し
受話/終話着信時2回タップ(右or左)
着信拒否1.5秒長押し(右or左)
通話切替通話中1.5秒長押し(右or左)
音声
アシスタント
右側 3回タップ
ゲームモード左側 3回タップ
手動
ペアリング
任意のイヤホンを
6秒間長押し
電源ON自動:充電ケースを開く
手動:タッチボタン1.5秒長押し
電源OFF自動:ケースに戻し閉じる
手動:タッチボタン10秒長押し
操作は「SOUNDPEATS」製のイヤホンでだいたい共通しているようですね。


■ ペアリングと専用アプリについて

SOUNDPEATS GoFree2SOUNDPEATS GoFree2」で「LDAC」コーデックを利用するためには、ペアリングするスマートフォンなどのデバイスがLDACに対応していることが必要で基本的にはAndroid向けとなります。他にもiPhoneやPC/Macなどとペアリングする場合は「AAC」および「SBC」コーデックとなります。また「LDAC」はマルチポイント接続に対応しないため、複数のデバイスを接続し切替えて利用する場合も「AAC」「SBC」コーデックを利用することになります。
ペアリングは非常にスムーズで、接続性も良好です。耳掛け型の構造でアンテナ部分がより大きく取れることもあり屋外での接続性の高く、また「LDAC」を使用せず「AAC」「SBC」での接続でも非常に安定している印象です。

そして「SOUNDPEATS」アプリをインストールしておくとペアリング後にアプリを立ち上げた際に自動で認識します。正常に認識できたら画面左下のEQアイコンをタップすることで「カスタマイズ」画面を呼び出すことができます。
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カスタマイズ画面ではイコライザーの設定ほか、ゲームモードやマルチポイント接続のON/OFFの設定も可能です。マルチポイント接続をゆうこうにする場合は「LDAC」コーデックがOFFになり、AAC/SBCモードで再起動します。

イコライザー(EQ)については標準では「SOUNDPEATSクラシック」という状態になっています。ここで「ロック」などのジャンルや「高音強調」や「低域軽減」など8種類(クラシックも含めれば9種類)のプリセットモードが選択できます。このプリセットは結構実用的で、多くの場合はこのモードを選択するだけで十分に満足のいくサウンドを楽しめそうです。もちろん自分でEQをゴリゴリ設定したい方は「イコライザー(EQ)カスタマイズ」で個別のチューニングも可能です。
SOUNDPEATS GoFree2SOUNDPEATS GoFree2
そして、「SOUNDPEATS GoFree2」では一部機種でサポートされている「アダプティブイコライザー」にも対応しています。これは実際にテストトーンを使った聴力テストを行うことで最適なイコライザー値を自動で設定できるモードですね。とはいえ既存の一般的なTWS製品では個人的にはしっくりこないケースが多かったのですが、「SOUNDPEATS GoFree2」については想像以上に使い勝手が良いことがわかりました。というのも、オープンイヤー型で外音と「共存」する仕様のため、メインで利用する場所で聴力テストを行うことで、その場所での環境ノイズで打ち消される音域を自然に補完する効果が得られるわけですね。
アダプティブイコライザーで環境ノイズで打ち得される音域のみを強化することで、プリセットのモードより音量を1~2段階下げても十分な臨場感が得られ、聴き疲れを抑制する効果も得られます。


■ サウンドインプレッション

SOUNDPEATS GoFree2SOUNDPEATS GoFree2」の音質傾向は中音域メインのニュートラルなW字寄りのサウンドで、チューニングとしては同社の「Air」シリーズなどのインイヤー型のチューニングに近い印象。オープンイヤー型のため利用環境によって印象はかわるものの、思ったよりしっかりと耳にサウンドが伝えられる印象で、より高価格帯のオープンイヤー型と比べても確かに遜色無い音質を実現しています。

オープンイヤー型ですので、再生前には外音はそのまま聞こえますが、ここで音楽を再生すると出力されるサウンドによって、イメージとしては耳周辺部に空気の膜ができ、その内側で音楽が再生され、外音は空気の膜で減衰するような印象となります。この印象が同社のいうところの「ラムダ型音響空間2.0」というものらしいですね。

SOUNDPEATS GoFree2ただしプリセットの「SOUNDPEATSクラシック」モードでは小音量では少し遠くで鳴っているような印象になりますが、音量を上げることで空気の膜(ラムダ型音響空間2.0)がよりしっかりと耳元に形成され、よりダイレクトな印象になります。とはいえ音量を上げると耳に負担も増えますし、聴き疲れしやすくなります。ここで「アダプティブイコライザー」を利用し環境ノイズを想定したチューニングを行うことで、音量を上げなくてもより近くに定位し、ハッキリと鮮やかさのある音で鳴ってくれます。この状態では重低音など表現しきれない音域はありますが、全体的にスッキリした明瞭感のあるサウンドでかなり実用的なサウンドという印象でした。

高域は、明瞭感があり思ったよりスッキリした印象。それでも全体としては派手さを抑えつつ聴きやすくまとめられています。
中音域は癖の無いニュートラルな印象ですが、ボーカル域は適度に前傾し心地よい存在感があります。女性ボーカルも比較的明瞭で男性ボーカルも豊かで僅かに温かみがあります。自然な輪郭ながら最近のポップスなどをストリーミングで楽しむ上ではスッキリした明瞭サウンドを楽しむことができます。「ラムダ型音響空間2.0」の音型で音場感もある程度実感でき映像コンテンツやゲームなども結構楽しめます。「ゲームモード」による低遅延での利用も良いと思います。
低域はオープンイヤー型の仕様上、重低音の量感はほぼかんじられませんが、ミッドベースを中心に適度に締まりのある音を鳴らします。中高域との分離も比較的良く籠もることはありません。


■ まとめ

SOUNDPEATS GoFree2というわけで、「SOUNDPEATS GoFree2」は同様のオープンイヤー型と比較してもかなり低価格で購入できる製品ですが音質面ではそれらと比較しても遜色ない印象で、性能的にも使いやすい印象でした。個人的には「SOUNDPEATS」アプリで利用できる「アダプティブイコライザー」がオープンイヤー型で想像以上に効果的だったのが印象的でした。また「LDAC」対応のモデルですが、ハイレゾを気にしなければ「AAC」コーデックでの利用でも十分な接続性と音質を実現しているため、マルチポイント接続での利用の良いと思います。
耳を塞がずに楽しめる手頃なイヤホンを探している方には「SOUNDPEATS GoFree2」は非常に良い選択肢になると思いますよ。