
こんにちは。今回は「AFUL Snowy Night」です。4.4mmバランス接続対応のオーディオアダプターで、デュアル「CS43198」DACチップを搭載し、さらに定評のある「AFUL」の独自技術を投入することで低電力設計ながら高出力と同等の製品と比較して非常に優れたノイズ特性を持つことで、自然かつ鮮やかなサウンドをお手頃価格で実現しています。
■ 製品概要と購入方法について
「AFUL Acoustics」は中国の新進気鋭の中華イヤホン(IEM)ブランドで、これまでにリリースされた「Performer5」および「Performer8」は、数々の独自特許技術に裏付けられた自然かつ上質なサウンドにより高い評価を受けており、最近リリースされたシングルBAモデルの「MagicOne」でも新たな独自技術に加え美しいデザインと優れたプライスパフォーマンスで好評を得ました。
→ 過去記事(一覧): AFUL製品のレビューおよび製品情報
今回の「AFUL Snowy Night」は「AFUL」が手がけるポータブルUSB DAC/AMP製品で、同社のIEM製品同様に徹底した研究開発を行い設計されています。
→ 過去記事(一覧): AFUL製品のレビューおよび製品情報
今回の「AFUL Snowy Night」は「AFUL」が手がけるポータブルUSB DAC/AMP製品で、同社のIEM製品同様に徹底した研究開発を行い設計されています。


DACチップには多くの最新DAP(デジタルオーディオプレーヤー)や高音質オーディオアダプター製品での搭載も増えており性能および音質面でも定評のあるCirrus Logics製「CS43918」をデュアルで搭載。32bit/768kHz PCM、ネイティブDSD256オーディオ信号をサポート。
また「AFUL」による研究開発により高いノイズ性能と高出力を実現。クラス最高レベルの SNR、DNR、および THD+N パフォーマンスを備えた非常にクリアなサウンド再生を実現します。


さらに「AFUL Snowy Night」では優れた電力信号処理による低電力設計による入力で消費電力を抑えつつ、最大出力300mWと非常に強力な高性能アンプを搭載しています。ヘッドホン端子は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス接続のデュアル出力ポートを備えています。
これらのさまざまな性能強化に加え、「AFUL」はUSB DACのオーディオ性能を向上させるために、内部設計における信号伝送をより改善する必要性を認識していました。ソースデバイス側との接続で使用するUSBは構造的にバスパワー伝送時の電力ノイズなどの課題が存在します。


これに対し、「AFUL」はUSBロスレス転送技術を開発しました。「AFUL Snowy Night」ではこの技術に基づく優れた伝送性能を持つ強化されたType-C USBコネクタを備えたUSB OTGケーブルが付属。ケーブル部分は高純度の6N 単結晶銅線を使用したコネクタケーブルを付属することでよりクリーンで安定したデータ転送を実現しています。


「AFUL Snowy Night」の購入はHiFiGoの直営店またはアマゾンのストアページにて。端末側の接続プラグが「Type-C」または「Lightning」を選択できます。
価格は109.99ドルで、アマゾンでは17,123円です。
Amazon.co.jp(HiFiGo): AFUL Snowy Night (Lightning) 免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
パッケージはラインアートを基調としたシンプルなデザイン。利用時に点灯するブルーのLEDがワンポイントで描かれています。今回は「Type-C」仕様を選択しました。


パッケージ内容は本体及び独自技術のコネクタを採用したType-C USB OTGケーブル、説明書など。
本体は金属製で表面のデザインは同社の1BAイヤホン「AFUL Magic One」のフェイスデザインと共通性を持っています。落ち着いており高級感のある仕上がりです。


本体サイズは4.4mmに対応したオーディオアダプターとしては一般的で超小型というわけではありませんが、使いやすいサイズ感および重量です。側面には音量調節のスイッチががあり、音量および各モードの変更ができます。専用アプリなどは用意されていませんが、シンプルな操作性で利用に迷うことは少ないでしょう。


具体的な操作としては「+」「-」による音量調節のほか、同時押しで出力レベルを変更できます。またゲーム機などと互換性のある「UAC1.0モード」(「+」を押しながら対応デバイスに接続)、4種類のフィルターモードは「+」「-」の長押しで切替ができます。
また「AFUL Snowy Night」を構成する重要な要素である独自技術によるコネクタを備えたUSB OTGケーブルは布張り被膜で高級感があり、使い勝手も良い印象。Type-C仕様モデルではケーブルの両側がType-Cですが独自技術を採用した本体側コネクタが判別できるようにケーブルに「OTG IN」「OTG OUT」と記載されているのが特徴的です。


標準ではUAC2.0(USB Audio Class 2.0)モードで接続され、AndroidやiOS/iPad OS、Macなどのデバイスでドライバー無しで接続可能です。Windowsの場合は現時点ではASIOドライバーは用意されていないようですので標準ドライバーでの接続(Windows11など)となります。また前述の通りスイッチ切替で「UAC1.0」モードに変更することも可能で、このモードでは再生可能な周波数は規格内に制限されますがSwitchなどのゲーム機に接続することも可能になります。
■ サウンドインプレッション
「AFUL Snowy Night」の音質傾向はニュートラルで、かつこのクラスのオーディオアダプター製品としては非常に優れたノイズ特性から透明感のある見通しの良いサウンドを体感できます。小型オーディオアダプター製品で多くみられるエッジを効かせたメリハリのあるサウンドとは一線を画しており自然な輪郭による滑らかさと豊かさと僅かな温かみを持つ豊かな色彩表現があり、ニュートラル系にありがちな淡泊さもほぼ感じず、自然な広がりと厚みを感じさせます。
「AFUL Snowy Night」の優れたパワーコントロールと本体及びケーブルによる高いノイズ特性により非常に高い透明性を実現しており、メリハリを強調しなくてもありのままの音をより正確にイヤホンやヘッドホンに伝達することに成功しているようです。
また最大300mWの出力も十分に実用的で、音量をアップしても一次曲線的なゲインコントロールを実現しており、大抵のイヤホンや一般的なヘッドホンでも実用的な駆動力を発揮します。一般的に低電力大出力のアンプチップというとスマートフォンや小型DAPなどに搭載されるデジタルアンプのような二次曲線的で音量を上げるほど大きい歪みを発生させるパターンが多いのですが、「AFUL Snowy Night」についてはこのような傾向はほぼ感じる事はなく、小型アダプターとしては良くできていると感じますね。ゲインモードが選べるため、ヘッドホンと高感度のIEM等で音量を極端に変更することなく使える点も良いでしょう。
■ まとめ
というわけで、「AFUL Snowy Night」はアンダー100ドル級の小型オーディオアダプターとしてはかなり実用性の高いアイテムという印象でした。シンプルで落ち着いたデザインの金属製のボディは耐久性にも優れ、どのような場面でも違和かなく使えるため、普段使いアイテムとしてガンガン利用する用途にも最適でしょう。
またDACチップには「CS43918」を搭載していますが同様のDACチップを搭載している製品と比べ、透明感が非常に高く、また高い駆動力を併せ持つことでよく言えばニュートラル、言い方を変えればやや緩くて淡泊、というチップの印象を一変させ、ニュートラルで滑らかだが非常にハッキリしていて鮮やかなサウンドを実現している、という点で「AFUL」の技術力を改めて実感させられます。
また伝統的にCirrus Logic製DACチップはDSD再生時の音質の高さ(具体的にはDSDの「ΔΣ変調」による1bit処理)に定評があり、この点は「AFUL Snowy Night」でも実感します。さらにPCM同様の透明感で楽しめるため、DSD音源を多く持っている私としては個人的にも好感しています。お手頃価格で音の良いオーディオアダプターを検討している方には良い選択肢のひとつになるのではと思いますよ。
パッケージはラインアートを基調としたシンプルなデザイン。利用時に点灯するブルーのLEDがワンポイントで描かれています。今回は「Type-C」仕様を選択しました。


パッケージ内容は本体及び独自技術のコネクタを採用したType-C USB OTGケーブル、説明書など。
本体は金属製で表面のデザインは同社の1BAイヤホン「AFUL Magic One」のフェイスデザインと共通性を持っています。落ち着いており高級感のある仕上がりです。


本体サイズは4.4mmに対応したオーディオアダプターとしては一般的で超小型というわけではありませんが、使いやすいサイズ感および重量です。側面には音量調節のスイッチががあり、音量および各モードの変更ができます。専用アプリなどは用意されていませんが、シンプルな操作性で利用に迷うことは少ないでしょう。


具体的な操作としては「+」「-」による音量調節のほか、同時押しで出力レベルを変更できます。またゲーム機などと互換性のある「UAC1.0モード」(「+」を押しながら対応デバイスに接続)、4種類のフィルターモードは「+」「-」の長押しで切替ができます。
また「AFUL Snowy Night」を構成する重要な要素である独自技術によるコネクタを備えたUSB OTGケーブルは布張り被膜で高級感があり、使い勝手も良い印象。Type-C仕様モデルではケーブルの両側がType-Cですが独自技術を採用した本体側コネクタが判別できるようにケーブルに「OTG IN」「OTG OUT」と記載されているのが特徴的です。


標準ではUAC2.0(USB Audio Class 2.0)モードで接続され、AndroidやiOS/iPad OS、Macなどのデバイスでドライバー無しで接続可能です。Windowsの場合は現時点ではASIOドライバーは用意されていないようですので標準ドライバーでの接続(Windows11など)となります。また前述の通りスイッチ切替で「UAC1.0」モードに変更することも可能で、このモードでは再生可能な周波数は規格内に制限されますがSwitchなどのゲーム機に接続することも可能になります。
■ サウンドインプレッション

「AFUL Snowy Night」の優れたパワーコントロールと本体及びケーブルによる高いノイズ特性により非常に高い透明性を実現しており、メリハリを強調しなくてもありのままの音をより正確にイヤホンやヘッドホンに伝達することに成功しているようです。

■ まとめ
というわけで、「AFUL Snowy Night」はアンダー100ドル級の小型オーディオアダプターとしてはかなり実用性の高いアイテムという印象でした。シンプルで落ち着いたデザインの金属製のボディは耐久性にも優れ、どのような場面でも違和かなく使えるため、普段使いアイテムとしてガンガン利用する用途にも最適でしょう。

また伝統的にCirrus Logic製DACチップはDSD再生時の音質の高さ(具体的にはDSDの「ΔΣ変調」による1bit処理)に定評があり、この点は「AFUL Snowy Night」でも実感します。さらにPCM同様の透明感で楽しめるため、DSD音源を多く持っている私としては個人的にも好感しています。お手頃価格で音の良いオーディオアダプターを検討している方には良い選択肢のひとつになるのではと思いますよ。