EDIFIER W210BT

こんにちは。今回は 「EDIFIER W210BT」です。スポーツ中の利用などで便利なネックバンド型ワイヤレスイヤホンで、LDACコーデックに対応しハイレゾ認定を取得。高い防水性や抗菌仕様も備えており、スポーツ中も高音質で安心して利用できるモデルになっています。

■ 製品概要と購入方法について

「EDIFIER」は中国発の大手オーディオブランドで、かつてはブックシェルフタイプのスピーカー製品で、最近はワイヤレスオーディオ分野での様々な製品で幅広い実績と人気を集めるグローバルなメーカーとして有名です。日本市場においても高性能・高音質なスピーカー、ヘッドホン、イヤホン製品をリリースしており優れたコストパフォーマンスと音質性能により高い評価を受けています。日本では最新のワイヤレス製品を中心にメーカー直営の日本法人(edifier.jp)から公式ストアなどを通じて販売されます。

「EDIFIER W210BT」はハードなスポーツシーンでも快適に利用できるネックバンド型ワイヤレスイヤホンの最新モデルです。「Hi-Res Wireless認証」を取得しており、チタン製複合振動板ダイナミックドライバーによる広帯域の再生能力と「LDAC」ハイレゾコーデックに対応しています。
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また、AI通話ノイズキャンセリング技術を搭載し、周囲の騒音を効果的に除去。騒がしい場所や移動中でも、クリアでストレスのない通話が可能。
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最大18時間の長時間再生が可能で、IP55の防水規格により激しい運動や急な天候の変化にも安心して利用できます。抗菌率99%以上のシリコン製抗菌イヤーピースで耳元の清潔をキープします。ほかにも80msの超低遅延ゲームモードなども搭載しています。
BluetoothV5.3
ドライバーチタン複合振動板10mm
ダイナミックドライバー
コーデックLDAC / SBC
認証Hi-Res Wireless認証
ENC通話NC対応
充電時間約1.5時間
再生時間最長18時間
低遅延80ms ゲームモード
防水規格IP55
アプリEDIFIER CONNECT
(iPhone / Android用)
サイズ40×120×10mm
32g
そして詳細設定のカスタマイズが可能な「EDIFIER CONNECT」アプリにも対応。各種コントロール設定とEQ選択(クラシック/POP/クラシカル/ロック)で、好みに最適な音質調整が可能。
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EDIFIER W210BT」のカラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2種類。
購入はEDIFIER公式サイト、アマゾンおよび楽天の公式ストにて。価格は5,999円です。
※現在公式サイトにてキャンペーン価格で購入可能です。
EDIFIER公式サイト(edifier.jp): EDIFIER W210BT ※現在30% OFFの4,199円で購入可能


Amazon.co.jp(EDIFIER直営店): EDIFIER W210BT
楽天市場(EDIFIER直営店): EDIFIER W210BT

免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして EDIFIER より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

EDIFIER W210BT」のパッケージは製品画像を掲載したシンプルなデザイン。ネックバンド型ということで薄く大きめのボックスとなっています。
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パッケージ内容は、イヤホン本体、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、イヤーウイング(S/M/Lサイズ)、充電ケーブル、説明書など。
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本体の形状は耳に収まりやすいAirPod型の装着部分と円筒形の背面部で構成されています。イヤーピースだけでなくイヤーウイングも各サイズ揃っているため耳の大きさにあわせて選べる点はありがたいですね。
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また本体の背面部分はマグネットになっていて、左右をくっつけることができます。耳から外しているときは首から下げて落ちないようにできるので便利です。
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右側のネックバンド部にはマイクリモコンとなっています。3ボタン式で直感的な操作ができるのがよいですね。Android端末など対応するデバイスではLDACコーデックでペアリングされます。なお初期設定ではLDACモードは44.1kHz/48kHzモードになっており、「EDIFIER CONNECT」アプリではハイレゾロゴがグレー表示になっています。アプリの右上の設定メニューの「LDAC」で「96kサンプリングレート」を選択して再ペアリングすることで96kHzでペアリングされます。
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この状態であらためて端末設定(開発オプション)やAmazon Musicのオーディオ品質を確認すると96kHzでペアリングされていることがわかります。

EDIFIER W210BTEDIFIER W210BT」はLDACまたはSBCコーデックでのペアリングされますが、TWS製品と比べてアンテナ部分にネックバンド型のため接続環境はより安定している印象です。都市部の屋外での利用でもBluetoothの「ワイヤレス再生品質」を「自動」にしておけばほぼ途切れること無く利用できました。それでも混雑した駅などで通信品質が安定しない場合は、LDACの接続モードを「44.1kHz/48kHz」にすることで安定して利用できます。
「EDIFIER CONNECT」アプリでは「サウンドエフェクト」で「標準」以外にも3種類のモードを選択できます。イコライザーによるカスタマイズ機能は選べませんが、好みに応じてモードを手軽に変更することができます。またゲームモード(低遅延モード)も本体ボタン以外にもアプリからも切替ができます。


■ サウンドインプレッション

EDIFIER W210BTEDIFIER W210BT」の音質傾向は、やや暖色系ながら明瞭感のあるEDIFIERらしいチューニング。バランスとしては中低域寄りの弱ドンシャリです。女性ボーカルの高音なども明瞭感があり、低域も十分な量感があり、かつ過度に膨らむこと無く締まりのあるミッドベースが心地よく鳴ってくれます。煌びやかや音も綺麗に描写しつつ刺激が抑えられており聴きやすい印象にまとめられています。
低価格のTWS製品は6mmの小口径ドライバーを使用することが多いですが、本体に余裕のあるネックバンド型の「EDIFIER W210BT」では10mmサイズのドライバーを使用しているため、中音域から低域にかけても余裕のある音で再生してくれます。5千円程度の低価格ワイヤレス製品としては解像感や分離感も十分で、高音質のストリーミング等ではLDACコーデックによるハイレゾの恩恵も十分感じられると思います。

EDIFIER W210BT高域は、刺さり等を抑えつつ明瞭感のある音を鳴らします。ボーカルより若干後方で鳴るもののある程度の主張はあり、天井はそこまで高く無いものの、ボーカル曲中心のリスニングであれば過不足無い印象です。煌びやかな音も鮮やかさのある音で鳴らしつつ刺激は抑えています。
中音域はやや凹むもののボーカル域はハッキリしており奥行きを感じる音場感で明瞭になります。10mmドライバーの採用により、同価格帯の低価格ワイヤレス製品と比べて解像感は高めの印象で、また臨場感のある音でボーカルも存在感があります。僅かに温かく光沢もあるため心地よいリスニングが楽しめるでしょう。明瞭感のあるサウンドで左右や前後の位置関係も捉えやすいことから実用性の高いイヤホンだと思います。またゲーミングや映像視聴などの用途でもゲームモード(超遅延モード)では実用的な印象です。
低域は十分な量感があり、力強いアタックが印象的。ミッドベース中心の音ですが重低音も比較的深く心地よさがあります。サウンドエフェクトにより低域を強調することもできます。


■ まとめ

EDIFIER W210BTEDIFIER W210BT」は久しぶりのネックバンド型の製品でしたが、LDACコーデックの採用など最近の高音質TWSと遜色無いスペックを持ち、音質面でも低価格ながらEDIFIERらしい癖の無い仕上がりでとても使いやすい印象でした。
ランニング、ウォーキングやジムでのトレーニングなど、使用中に落ちる可能性があるTWSが使いにくいシーンでネックバンド型はとても便利ですし、もちろん普段使いでも「左右が繋がっていた方が良い」というニーズは結構根強くあります。最近ではこの手の製品が少なくなっていますので、探していた方には最適な選択肢のひとつになると思いますよ(^^)。