EDIFIER Comfo Run

こんにちは。今回は 「EDIFIER Comfo Run」です。耳を塞がずに楽しめる空気伝導オープンイヤータイプのネックバンド型イヤホンです。こういったネックバンド型のスポーツイヤホンは骨伝導タイプの製品がいろいろ販売されていましたが、やはり音質面で不満を持つ方も多く、最近では指向性の高いドライバーから空気伝導で伝達するタイプの製品に置き換わろうとしています。EDIFIERからも大口径ドライバーと独自の「エアコンダクションテクノロジー」により優れた低音性能と音漏れの抑制を実現しています。

■ 製品概要と購入方法について

EDIFIER」は中国発の大手オーディオブランドで、ブックシェルフタイプのスピーカー製品で幅広く認知され、現在はワイヤレスオーディオ分野での様々な製品で幅広い実績と人気を集めるグローバルなメーカーとして有名です。日本市場においてもスピーカー製品はもちろん、高性能・高音質なワイヤレスイヤホンおよびヘッドホンなどの製品を相次いでリリースしており高い評価を獲得しています。

今回の「EDIFIER Comfo Run」は製品名称の通りさまざまなスポーツシーンでも活躍できるネックバンドタイプのデザインを採用し、耳を塞がずに音楽を楽しめるオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンです。膨大なデータに基づく人間工学により、軽量かつ快適な形状にデザイン。肌に優しいリキッドシリコンと柔軟なニッケルチタン合金ワイヤーを使用したフレキシブルイヤーフックとポストフックにより、快適で安定感のある装着感を実現し、ランニングやジャンプなどのアクティビティ中も快適に利用できます。また眼鏡を使用している方でも柔軟にフィットし耳が痛くならず相性も良好です。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run
そして、「EDIFIER Comfo Run」は革新的な空気伝導技術である「エアコンダクションテクノロジー」を採用。従来の骨伝導方式での不満を解消しクリアで精緻な音質を提供します。サイドに配置されたバスレフポートは高い指向性を実現し。低音のパフォーマンスを向上させ、同時に高周波の音漏れを抑制します。
またドライバーにはEDIFIERの長年にわたる音協技術の蓄積に基づき厳選された大口径16.2mm PU+ウールペーパー振動板ムービングコイルダイナミックドライバーを搭載。 ワイドなダイナミックレンジ、高速トランジェントレスポンスが、音楽をより透明で繊細、奥行きのあるものにします。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run
また音声通話についてはデュアルマイクアレイとビームフォーミング技術を採用した通話用ノイズキャンセリング(ENC)を搭載。異なるチャンネルの情報を融合・比較・分離し、ノイズを抑制。いつでもどこでもクリアな通話体験を提供します。さらに80msの超低遅延ゲームモードも搭載しています。

EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run

EDIFIER Comfo Run」は最大17時間の長時間再生、15分の急速充電で5時間の利用が可能で、IP55の防水規格により激しい運動や急な天候の変化にも安心して利用できます。そして詳細設定のカスタマイズが可能な「Edifier ConneX」アプリにも対応。各種コントロール設定が可能です。

BluetoothV5.3
方式エアコンダクション
テクノロジー(空気伝導)
オープンイヤー型
ドライバー16.2mm
ダイナミックドライバー
コーデックAAC / SBC
再生時間最長17時間
15分充電で5時間利用可
ENC通話ノイキャン(ENC)搭載
低遅延80ms ゲームモード
防水規格IP55
アプリ「Edifier ConneX」アプリ
(iPhone / Android用)

EDIFIER Comfo Run」の購入はEDIFIER公式サイト、アマゾンおよび楽天の公式ストにて。
価格は9,980円です。※現在公式サイトにてキャンペーン価格で購入可能です。
EDIFIER公式サイト(edifier.jp): EDIFIER Comfo Run ※現在20% OFFの7,980円で購入可能


Amazon.co.jp(EDIFIER公式ストア): EDIFIER Comfo Run ※現在7,984円で購入可能


楽天市場(EDIFIER公式ストア): EDIFIER Comfo Run) ※現在7,984円で購入可能


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして EDIFIER より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

EDIFIER Comfo Run」はスポーツイヤホン型デザインのためパッケージは通常のTWS製品より少し大きめ。同社としては初のオープンイヤー型ということです。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run

パッケージ内容は、イヤホン本体、充電ケーブル、取扱説明書。パッケージは製品画像を載せたシンプルなデザインですね。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run

本体は約33gと軽量で耳に軽くフックできるデザイン。耳穴を塞がず、背面と側面の開口部から指向性のあるスピーカーで出力されます。静かな部屋では若干の音漏れは感じるものの、日常的な場所では屋内、屋外のどちらでもよほど近距離で無ければ音漏れは感じないでしょう。また混雑した電車内などでも環境ノイズで相殺されるためやはり周りで聞こえることはなさそうです。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run

また眼鏡を使用している場合でもあまり干渉せず利用できます。私も普段は眼鏡を着用していますが、長時間の利用でも裸眼でのソフトさと同じとまでは言わないもの、結構快適に利用できました。右側側面には操作用ボタンがあり、ある程度の操作はイヤホンだけで行えます。ボタンのアサインはEDIFIERの他の製品とほぼ準拠しています。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run

アプリは「EDIFIER Comfo Run」では「Edifier ConneX」アプリを使用します。従来の「EDIFIER CONNECT」では認識しないため注意が必要です。レビュー時点ではiPhone用、Android用とも英語表示のアプリとなります。「サウンドエフェクト」は従来のEQモードではなく、クラシックの低音強化の2種類となります。外音がそのまま聞こえることがメリットのオープンイヤー型ではどうしても低域が相殺されがちなため、屋外での利用では低音強化モードは結構利用頻度が多いかもしれませんね。
EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run

また「EDIFIER Comfo Run」はスポーツ利用向けのイヤホンということもあってか、設定メニューのなかに歩数計(Pedometer)という項目があります。選択すると「Start」ボタンが表示され、開始すると停止するまでカウントする方式。1日の歩数はiPhoneの「ヘルスケア」やAndroidの「Google Fit」などいろいろなツールやデバイスで確認出来ますが、あえて手動にすることで「音楽を聴いている間の歩数」をカウントする、みたいな使い方ができそうですね。


■ サウンドインプレッション

EDIFIER Comfo RunEDIFIER Comfo Run」の音質傾向は、やや暖色系ながら自然な印象のEDIFIERらしいチューニング。バランスとしては中低域寄りですが、オープンイヤー型ということもあり低域は軽めの印象となります。それでも想像以上にしっかりと低域も出力されている印象。
なお標準の(中央くらいの)音量では一般的なイヤホンより結構小音量で、ある程度リスニングに集中して聴きたい場合は8割以上の音量に上げる必要がありました。これは標準音量では外音もある程度聞き取ることができる程度のボリュームになっているため。仕事や勉強中のBGMとして利用する場合に最適な音量ともいえますね。音量を上げていくとより臨場感のあるサウンドを楽しめますが、相対的に外音が聞こえなくなります。また思ったほど漏れてはいないものの、それでも相応に音漏れの可能性が増します。ただ同様なスポーツタイプの骨伝導イヤホンで音量を上げたときのような圧迫感や過度な振動がないため、音楽に集中したい場合でもかなり快適に楽しめると思います。

EDIFIER Comfo Run高域は暖色系で刺激を抑えた印象ですが、籠もるようなことも無くシンバル音は適度な煌めきがあります。刺さり等の刺激は無く聴きやすい音です。
中音域は癖の無い印象でボーカル域はやや前傾して定位します。女性ボーカルの高音なども想像以上に明瞭で伸びやかな印象。想像以上にしっかりした広さと奥行きのある音場表現があり、ある程度音量を上げると臨場感のあるサウンドが楽しめます。演奏との分離も良好でスピード感があり、打ち込み系の音数の多い曲でも混雑する印象はありません。
低域もオープンイヤー型としては十分な量感があり、かつ過度に膨らむこと無く自然な締まりのあるミッドベースが心地よく鳴ってくれます。環境ノイズの多い環境ではアプリで低域強化モードを選ぶことで全体の印象を踏襲しつつ低域の厚みを増してくれます。


■ まとめ

EDIFIER Comfo Runというわけで、「EDIFIER Comfo Run」はかつての骨伝導タイプのスポーツイヤホンに代わる存在として快適性とEDIFIERらしい手堅い音質を楽しめるイヤホンに仕上がっていました。日常的な利用はもちろん、高い防水性性能や長時間バッテリーなどにより比較的ハードなスポーツシーンでも活用できる点は魅力的ですね。
個人的には標準音量で外音が聞こえる状態での快適性もさることながら、音量を上げてしっかりとリスニングした際の臨場感のある音場表現に驚きをもちました。
お手頃価格のオープンイヤー型ながらリスニングイヤホンとしても楽しめる音響性能はEDIFIERらしいこだわりを感じますね。このようなタイプのイヤホンを検討している方には良い選択肢になると思います。