
こんにちは。今回は 「Rose Technics QuietSea (静海)」です。結構以前から積みになっていたイヤホンで、正直なところ書きかけのまま忘れていたのですが(滝汗)、国内版もリリースされて最近見かける機会も増えてきたため改めてレビューを仕上げることにしました(^^;)。
■ 製品概要と購入方法について
「Rose Technics」(または「ROSE」)は10年以上の歴史のある老舗の中華イヤホンブランドのひとつで、私のブログでもいくつかの製品をレビューしていますね。今回の「Rose Technics QuietSea (静海)」は10mmサイズのダイナミックドライバーをシングルで搭載したモデルで、「ikko Audio」とコラボした亜鉛合金製のシェルに自社開発の「トポロジカルダイアフラム」を搭載したダイナミックドライバーを搭載し、プレミアムグレードの高品位ケーブルを組み合わせつつ50ドル級の低価格を実現しています。


「Rose Technics QuietSea」はドライバーに10mmサイズのダイナミックドライバーをシングルで搭載。分割振動を大幅に低減した自社開発の「トポロジカルダイアフラム」を搭載し、超低全高調波歪みでクリーンなサウンドを再生します。また金メッキ真鍮デュアルチャンバーを採用し、1.5Tを超える強磁束設計により正確で生き生きとしたサウンドが生成されます。


「Rose Technics QuietSea」は「ikko Audio」の「OPAL OH2」と共通のシェルデザインを採用し、CNC 加工された亜鉛合金素材が採用されています。またケーブルは高品質の5N OCC 高純度単結晶銅線を4芯ケーブルが付属します。カラーバリエーションは「ブラック」と「シルバー」の2色が選択可能です。


「Rose Technics QuietSea」の価格は49.99ドル、アマゾンでは税込8,800円で販売されています。
AliExpress(HiFiGo):
HifiGo(hifigo.com): Rose Technics QuietSea
Amazon.co.jp(国内正規品): Rose Technics QuietSea
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■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
パッケージはブラックを基調としたシンプルなデザイン。モデルは「シルバー」です。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、ケーブルリムーバー、ケース、説明書など。


製品説明にも記載の通り、本体形状は「ikko OPAL OH2」と類似したシェルを使用しています。「OH2」が比較的カラフルなカラーバリエーションだったのに対し、「Rose Technics QuietSea」はブラックとシルバーのシンプルなカラーリングですね。同様のフェイスデザインなのですが落ち着いたカラーリングのため多少高級感がアップしたようにも見えます。またステムノズルも「OH2」と同様に楕円形のデザインを採用しています。


なお搭載されるドライバーが異なることもあり、ハウジング部とサンドイッチされる樹脂パーツの「厚み」が「ikko OH2」とは異なり、「Rose Technics QuietSea」のほうが厚みのあるサイズ感となります。それでも非常にコンパクトサイズなため装着性は高く、耳の小さい方でもすっぽり収まります。コネクタはMMCX仕様を採用していますが、ケーブルリムーバーが付属するのは有り難いですね。


ケーブルはアンダー50ドル級のイヤホンとしてはかなり異例な太さのある布張りのケーブルが付属します。5N OCCの撚り線ということで、このケーブルだけで50ドルくらいしてもいいかもしれませんね。太さはありますがしっかり編み込まれており取り回しは良好です。ステムノズルは楕円形ですが、ある程度軸部分は大きいイヤーピースであれば使用可能で、付属品のほか「スパイラルドット」など市販のイヤピースに交換するのも良いと思います。
■ サウンドインプレッション
「Rose Technics QuietSea」の音質傾向は明瞭感のある寒色方向の弱ドンシャリ。最近の製品ではすっかり主流となった○○ターゲット的なU字方向のバランスに近いものの、よりハッキリとした印象のサウンドです。再生環境の駆動力によって多少印象の変化があり、しっかり鳴らすことでさらにW字方向にメリハリが強化されます。

「Rose Technics QuietSea」の高域は明瞭感のある明るい音を鳴らします。スッキリした直線的な伸びがあり解像感も高い印象。硬質で寒色方向の印象ですが通常は刺さり等の刺激はコントロールされています。ただ印象としては小型のオーディオアダプターとの相性が良く、据置きなどのパワフルなアンプだとかなり主張が強くなり耳に負担がかかることがあります。

低域はミッドベースを中心にパワーがありエネルギッシュな音を鳴らします。比較的タイトな印象で締まりが有りミッドベースは直線的です。重低音は深さがありますがミッドベースほどは強調されず、適度に中高域を下支えする印象。バランスとしては良いですが低域好きの方には多少物足りないかもしれませんね。
■ まとめ
