EPZ G10

こんにちは。今回は 「EPZ G10」です。中国のオーディオブランド「EPZ」がリリースした「ゲーミング用イヤホン」というジャンルの製品になります。50ドル超、1万円近い価格設定でアプローチとしてはeスポーツも視野に入れたガチめぽいですが、印象としては結構オーディオ的にもまっとうな製品で日常使いのオールランダーとしても結構楽しめそうな印象です。

■ 製品概要と購入方法について

「EPZ」は結構以前からある中国のイヤホンブランドで、アマゾンあたりでも色々な製品が国内でも販売されています。今回の「EPZ G10」はゲーマー向けに特化したモデルという位置づけの製品です。本格的なゲーミング特化の製品は最近増えていますが、イヤホンもかなり重要なアイテムのひとつといえるでしょう。eスポーツ分野ではShureの「AONIC215」(または「SE215SE」)が定番という印象もありますが、同社のUNIケーブルは優れたマイク性能を持つ反面、一部のゲーム機と相性が悪かったりという側面もあります。また他のオーディオメーカーもfinalの「VR3000」「VR2000」のようにゲーミング用イヤホンを相次いで投入していますし、逆にRazerなどのゲーム系メーカーがより本格的なオーディオ製品をリリースしたりと、業界のボーダレス化も進んでいるようです。
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EPZ G10」は10mm デュアルチャンバー・二重磁気回路ダイナミックドライバーをシングルで搭載。振動板はPU+LCP複合振動板を採用し、豊かで緻密でパワフルなサウンドを実現しています。
フェイスプレートはカーボンファイバーの蛍光パネルを備え、美しいハウジングデザインを実現。さらに快適さを念頭に置いた設計で優れた装着感を実現しています。
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EPZ G10」の購入はLinsoulにて。価格は55.78ドルです。またUSB Type-C変換コネクタが付属するタイプも62.52ドルで選択可能です。
Linsoul(linsoul.com): EPZ G10


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Linsoul より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

パッケージはグリーンのラインアートが描かれたシンプルなデザイン。ゲーミングというとグリーン、というイメージがあるんですが、やはりRazerを意識してなんでしょうか(よく知らない^^;)。
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今回は蛍光色に輝くと評判のグリーンでは無く、普通のカーボン柄のブラックで届きました。まあ派手じゃないほうが屋外でも気兼ねなく使えますね。
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パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(シングルフランジ、ダブルフランジの2種類、それぞれS/M/Lサイズ)、PC用変換ケーブル、(たぶんオマケの)LEDライト、布製ポーチ、説明書ほか。デスクトップPC(マイクとヘッドホンの端子が別れているタイプ)の入力に対応した変換ケーブルが付属するのがゲーミング向けぽさがありますね。

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本体はレジン製でステムノズル部分が金属製。側面に金属カバーが施されたベントがあります。フェイスプレートはカーボン柄プレートが貼られレジンでコーティングされています。グリーンのモデルはこのカーボン柄の上に蛍光塗料が塗られているぽいですね。シェルサイズは耳に収まりやすいサイズ感で装着感は良好です。また遮音性も比較的高い印象ですね。
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イヤーピースは軸が太めの通常タイプと、ダブルフランジタイプが付属。ダブルフランジタイプはちょっと小さめで耳奥まで挿入するタイプ。サイズ感が合えばより遮音性が高まります。ケーブルは銀メッキ線の2芯タイプで被膜は適度に弾力があり取り回しは良くタッチノイズもほぼ無い印象。ゲーミング用途でも使いやすい印象です。またマイクリモコンは3ボタンタイプを採用しています。


■ サウンドインプレッション

EPZ G10EPZ G10」の音質傾向は中低域寄りのニュートラル。聴きやすく癖の無い音で、ゲーミング用途に限らずリスニング用イヤホンとしても結構オールラウンドで楽しめる印象。全体的にややウォームで解像感や分離感を強調することはないものの、高域~高高域付近にアクセントがあり天井が低い印象はあまり受けません。また中音域も音場は広く、かつ定位は自然な印象で、よく整理された音を端正に鳴らしてくれる印象です。
寒色系のキレキレの音はリスニングとしては楽しいですが、ゲーミング用とでは疲れますし集中力を損なうためあまり向きません。同様にレイヤー感のあるドンシャリ傾向はリスニングや動画視聴では臨場感を高めてくれますが、定位の正確性が崩れるためゲーム中の厳しいシーンでは重大なミスに繋がるリスクがあります。

EPZ G10もともとモニターのエントリー機だった「SE215」を若干中低域寄りにした「SE215SE」(AONIC215)がゲーミング用向けで定番になったのもこれらの視点で最適だったわけですが、今回の「EPZ G10」はPC+LCP複合振動板のドライバーを採用することでリスニング方向にパフォーマンスを高めつつ、ゲーミング向けのサウンドチューニングもしっかりと行われているようです。
ゲーム向けとしてはストレスの無い聴きやすさを保ちつつ、広さと正確さのある空間表現と遮音性の高さからより正確なプレイを促してくれると思われます。また同時にオーディオ用途では解像感は自然でウォームな
印象ながらバランスが良く、またボーカル域も綺麗に表現されるため、さまざまなジャンルの曲で楽しめるイヤホンに仕上がっています。

EPZ G10」の高域は刺激を抑えた聴きやすい音を鳴らします。全体的にややウォーム方向に滑らかで輪郭も自然な印象ですが、見通しは良く天井が低い印象はありません。刺激を完全にコントロールしつつ高高域に適度な輝きがあるため暗くならずに明瞭感を楽しめます。

中音域は凹むことなく癖の無い音を鳴らします。印象としてはニュートラルで見通しも良い印象。正確には解像感はそれなりでオーディオ的には微細な表現はある程度割り切っている音作りが行われています。それ故に耳触りのよい滑らかな音像ながら音数の多い曲でも混雑した印象が無く、整理された印象に感じるようです。
EPZ G10そのためキレ重視、解像感重視の寒色系ドンシャリとは真逆の方向となりますが、ゲーミング用途を考慮するとストレス無く必要な音だけをしっかり捉えることができるため、最適なチューニングといえるでしょう。音場は左右に広く定位は自然です。V字傾向の多層的な奥行き感や臨場感のあるメリハリの良さになれているとやや平坦に感じる可能性もありますが、強調の無い空間表現は当然ながらゲーミング用途とは必須ですし、オーディオ的にもジャンルを問わず音源を楽しむ上では適したバランスといえます。神経質なリスニングには当然向きませんが日常使いという点ではゲームに限らず幅広く使えるサウンドだと感じます。

低域はニュートラルバランスで自然な量感の音を鳴らします。ミッドベースは量的に多いわけではありませんが締まりが有りパンチ力のある音を鳴らします。またLCPの特徴を活かし、重低音は寄り深くインパクトがあります。分離は良い印象です。中高域同様に解像感やキレの良さより全体的な質感を重視した音作りです。


■ まとめ

EPZ G10というわけで、「EPZ G10」はゲーミング用途特化のイヤホンというキャラクターを前面に出した製品ですが、オーディオ的にもかなり汎用性が高く、日常的なリスニングであれば結構これでいいのではと感じる方も多いのではと思わせるイヤホンでした。そういった意味では「SE215SE」や「VR3000」などの競合を意識し、eスポーツレベルのゲーマーも含めた牙城に結構本気で挑んでいる製品なのかもしれません。またゲーマー以外にもライトユーザー向けのオールラウンダーとして、中華イヤホンを楽しむマニア向けとしては寒色系キレキレの音にちょっと疲れた方には、想像以上に良い選択肢となると思います。できればしっかり挿入できるフィット感の良いイヤーピースを選択したほうが遮音性とともにより音の粒立ちが良くなりますのでお勧めですよ。