こんにちは。今回は 「EDIFIER X5 Pro」です。完全ワイヤレス(TWS)イヤホンとしての基本性能をしっかり網羅し、さらに強力なANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)にも対応。10mmサイズのドライバーを搭載し音質的にもEDIFIERらしい癖の無いサウンドを楽しめるなど、5千円前後の低価格ながら手堅くまとめられれた製品です。
■ 製品概要と購入方法について
「EDIFIER」は中国発の大手オーディオブランドで、ブックシェルフタイプのスピーカー製品で幅広く認知され、現在はワイヤレスオーディオ分野での様々な製品で幅広い実績と人気を集めるグローバルなメーカーとして有名です。日本市場においてもスピーカー製品はもちろん、高性能・高音質なワイヤレスイヤホンおよびヘッドホンなどの製品を相次いでリリースしており高い評価を獲得しています。
今回の「EDIFIER X5 Pro」はBluetooth 5.3対応で完全ワイヤレス(TWS)製品としての基本機能をしっかり網羅し、さらに「ANC」(アクティブ・ノイズキャンセリング)およびENC(通話ノイキャン)機能および専用アプリでの詳細設定にも対応しつつ5千円前後の低価格を実現しています。
「EDIFIER X5 Pro」は低価格TWSで一般的に採用される6mmドライバーより大口径の10mmサイズのダイナミックドライバーを搭載、振動板にチタンコートを採用しあらゆる音楽ジャンルにおいて自然でバランスの取れたオーディオを提供します。
さらに外部の環境音を捉えて打ち消す位相の音波により動的にノイズを遮断する「ANC」(アクティブ・ノイズキャンセリング)を低価格モデルながら採用。タッチセンサーの切替でアンビエント(外音取り込み)モードにも対応し必要な時には円滑なコミュニケーションも実現します。また音声通話時に自分の声をクリアに伝えるENC(通話ノイズキャンセリング)にも対応しています。
「EDIFIER X5 Pro」はBluetooth 5.3に対応し、AACコーデックによる高音質再生に対応。安定した接続性を確保しつつ、IP55の防水性能や80msの超低遅延ゲームモードに対応するなどTWS製品としての基本性能を網羅しています。
またバッテリー稼働は本体最長7時間(ANCモード時5時間)、充電ケース込みで最長31時間の再生が可能。また急速充電にも対応し、15分の充電で1時間の再生が可能です。
そして「EDIFIER X5 Pro」は本体のタッチセンサーでの操作のほか、専用アプリ「Edifier ConneX」に対応。各種詳細設定やサウンドエフェクトの変更が可能です。
また本体カラーは「ブラック」と「ホワイト」の2色が選択できます。
Bluetooth | V5.3 |
---|---|
ドライバー | 10mmチタンコート振動板 ダイナミックドライバー |
コーデック | AAC / SBC |
ANC | ANC機能搭載 |
ENC | 通話ノイキャン(ENC)搭載 |
低遅延 | 80ms ゲームモード |
再生時間 | 7時間 (ANC ON: 5時間) ケース込 31時間 (22時間) |
防水規格 | IP55 |
アプリ | 「Edifier ConneX」アプリ (iPhone / Android用) |
「EDIFIER X5 Pro」の購入はEDIFIER公式サイト、アマゾンおよび楽天の公式ストアにて。
価格は5,880円です。※3/20まで20%OFF(4,700円)で購入可能です。
Amazon.co.jp(EDIFIER公式サイト):EDIFIER X5 Pro ※クーポン配布中
楽天市場(EDIFIER公式サイト):EDIFIER X5 Pro ※クーポン配布中
EDIFIER公式サイト(edifier.jp): EDIFIER X5 Pro ※3/20までキャンペーン価格
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして EDIFIER JAPAN より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「EDIFIER X5 Pro」のパッケージは製品画像を掲載したコンパクトなボックス。届いたのは「ブラック」ですね。
パッケージ内容は、イヤホン本体、充電ケース、充電用USB Type-Cケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、説明書など。
「EDIFIER X5 Pro」の本体はマイクおよびアンテナ部分がスティック状に伸びたカナル型仕様で、いわゆる「AirPods Pro」型の形状ですが、本体デザインはシンプルなデザインにまとめられており、あまり安っぽさは感じないモダンな印象。
ハウジング部分は10mmサイズのドライバーを搭載していますが耳に収まりやすい印象です。イヤーピースは楕円形で3サイズが付属します。耳へのホールドも良く、装着性も多くの方にとって問題ないでしょう。ケースもAirPods Pro型のタイプで非常にコンパクトかつ軽量にまとめられています。持ち歩きでも邪魔になることは少ないでしょう。
本体のタッチセンサーは右側2回タッチで再生/停止、左側2回タッチでANCモードの変更を行う仕様。ゲームモードは3回タッチが割当てられています。それ以外にも専用アプリにて割当てを変更することも可能です。
アプリは「EDIFIER X5 Pro」では「Edifier ConneX」アプリを使用します。以前の「EDIFIER CONNECT」では認識しないため注意が必要です。レビュー時点ではiPhone用、Android用とも英語表示のアプリとなります。
「ANC」設定ではON/OFF、アンビエントモード(外音取込み強度を変更可能)、サウンドエフェクトの変更は「標準(Classic)」「Pops」「Classical」「Rock」も4種類のEQモードに変更可能。その他設定ニューでタッチセンサーの割当て変更などの詳細設定が可能です。
■ サウンドインプレッション
対応コーデックはAACおよびSBCで、iPhoneおよびAndroidスマートフォンのどちらでも同様に接続されますが、Bluetooth 5.3対応と言うことで接続性は良好で、比較的混雑した駅の構内でも安定して接続できました。「ANC」モードは上位機種ほど強力では無いものの、かなり効率的に環境ノイズを削減してくれる印象で、混雑した新幹線の車内での長時間利用でも高い静寂性で利用することができました。「EDIFIER X5 Pro」の場合は静かな室内での利用以外は「ANC」はONのまま利用した方が音質的にも見通しが良く好印象でした。
「EDIFIER X5 Pro」の音質傾向は、やや暖色系ながら明瞭感のあるEDIFIERらしいチューニング。バランスとしては中低域寄りの弱ドンシャリ。この価格帯のTWSとしては大口径の10mm チタンコート振動板ドライバーによる明瞭感があり、音場も自然な広がりがあります。
男性ボーカルも豊かな印象で、女性ボーカルなどの中高域やハイハットなどの高域も綺麗に鳴ってくれます。また高域の刺激が抑えられており聴きやすい印象にまとめられています。
「ANC」モードは「ON」のほうが全体的な見通しが良くなり、音も締まった印象になります。サウンドエフェクトの変更によりバランスを自然な範囲で変更されますので好みに応じて変更してみるのも良いでしょう。解像度重視のサウンドではありませんが、適度に臨場感のある音を鳴らしつつ癖の無い印象のサウンドですので、幅広いジャンルの曲で楽しめると思います。
■ まとめ
というわけで、「EDIFIER X5 Pro」はANCモードや専用アプリに対応し、自然な音場感と癖の無いサウンドを実現しつつ5千円前後のお手頃価格を価格を実現しており、とりあえず完全ワイヤレス(TWS)イヤホンを購入したいというライトユーザーも含め、多くの方におすすめしやすい製品に仕上がっていると思います。特にiPhoneとAndroidで専用アプリを使って同様に詳細設定が行える点など端末の種類を選ばない点も良いですね。
またANCモードについても詳細なスペックなどは記載されていませんが、実際に騒音の多い環境で利用した際に完全に無音とまでは言わないもののかなり強力にノイズを消してくれたのも好印象でした。バッテリ稼働時間なども実用的でEDIFIERらしい、とても手堅い製品だと思いますよ。