
こんにちは。今回は 「KEFINE Delci」です。「KEFINE」ブランドによる第2弾で、DLC+PU振動板DD搭載、70ドル級の低価格モデルです。聴きやすい緩やかなカーブを描くサウンドで、駆動力のある環境でしっかり再生すると滑らかさと力強さを両立したサウンドを楽しむことができ、包み込む音場感が心地よいですね。レビュー時点では20% OFFの59ドルで購入が可能で、アマゾンでも相当の値引きが行われています。
■ 製品概要と購入方法について
今回の「KEFINE Delci」は中華イヤホンの新しいブランド「KEFINE」の第2弾となる製品です。同社の最初のモデル「Klanar」(14.5mm平面駆動ドライバー搭載)はシンプルなデザインと様々なジャンルの音源を楽しめる実用性重視のバランスの良いサウンドで高い評価を得ています。
今回の「KEFINE Delci」は10mmのDLC+PU振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載し、「Klanar」同様にシンプルなメタルシェルデザインを採用し、滑らかさと力強さを両立したサウンドを楽しめます。


「KEFINE Delci」の本体はCNC加工により生成された航空グレードのアルミニウム合金製で、研磨、陽極酸化処理によるシンプルなデザインのガンメタル仕上げ。重量は片側5.3gと非常に軽量で快適な装着性により長時間のリスニングでも快適性を維持します。


ドライバーにはDLC+PU複合振動板を採用した10mmダイナミックドライバーをシングルで搭載。鮮やかな高音と強力な低音を生成し、サウンドディテールを正確に表現します。また搭載ドライバーはデュアルキャビティ構造を採用し、深く豊かな低音を提供。低音レスポンスによる臨場感あふれるサウンドステージリスニング体験できます。
ケーブルは0.78mm 2pin仕様で164本(54×2+28×2)の銅線で構成されたデュアルカラーの4芯ケーブルが付属します。


「KEFINE Delci」の購入はKEFINEブランド製品を取り扱うLinsoulまたはHiFiGoにて。
価格は75ドルですが、初期セール価格59ドルで購入可能です。
HiFiGo(hifigo.com): KEFINE Delci
Linsoul(linsoul.com): KEFINE Delci
またアマゾンでは11,250円~11,960円前後で購入できます。
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): KEFINE Delci ※現在20% OFFクーポン配布中
Amazon.co.jp(HiFiGo): KEFINE Delci ※現在10% OFFクーポン配布中
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして KEFINE より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
パッケージはブラックカラーのシンプルなパッケージデザイン。本体のデザインと合わせて質実剛健という感じがしますね。


パッケージ内容は本体、ケーブル、イヤーピース本体装着済みMサイズのほか、2種類でそれぞれS/M/Lサイズ、イヤホンケース、説明書。こちらもシンプルにまとめた内容となっています。


本体はCNC加工によるアルミニウム合金製の金属シェルを採用。シンプルなデザインで地味な印象を受けますが非常に軽量で、厚さを抑え、耳を覆うようにフィット感の良い形状にまとめられています。装着感はかなり高い印象。実用性重視の質実剛健な設計方針が外観からも感じられます。


ケーブルは0.78mm 2pin仕様。銅線の4芯線で適度に弾力のある被膜の線材をしっかり編み込むことで取り回しの良いケーブルになっています。


ヤーピースは一般的な形状と開口部の広いタイプの2種類が各サイズ付属。標準のイヤーピースのほか、定番の「スパイラルドット」や「AET07」(互換品含む)などに交換しよりフィット感を高めるのも良いでしょう。私は今回も大量に購入してある「TRN T-Eartips」を使用しました。
■ サウンドインプレッション

高域は明瞭感を持ちつつ刺激を抑えた印象で、中音域は若干凹むものの自然なレイヤー感のある定位でボーカルも滑らかさがあります。明瞭感を持ちつつ適度に暖かで柔らかいサウンドが印象的なイヤホンですね。
インピーダンス28Ω、感度108dBという仕様で比較的どのような再生環境でも再生は可能ですが、本来の音場感や低域の量感を得るためには十分に駆動力のある再生環境が望ましいでしょう。

リケーブルを行う場合は、情報量の多いOCCなどの高純度銅線を組み合わせることで透明感が増し見通しが良く鳴ることでV字方向にメリハリが強調されます。銀メッキ線を組み合わせることで高域の主張が増すことで、もともと持っている明瞭で鮮やかさのある印象がより前面に出る印象となるでしょう。
「KEFINE Delci」の高域は、刺激を抑えつつ明瞭感のある音を鳴らします。DLCらしい十分な解像感を持ちつつ適度に柔らかさも感じる印象でまとめられており、適度な煌めきや鮮やかさを持ちつつ過度に鋭くならない印象。直線的な伸びやかさがありますが主張はやや控えめで中低域に比べると若干下がって定位するため相対的に刺激を抑えており聴きやすくまとめられています。リケーブルなどにより主張が増し多少バランスが変わる場合もあります。

低域は適度な厚みがあり、深く力強いインパクトのある音を鳴らします。重低音のウェイトが高くミッドベースはやや控えめに感じるかもしれませんが、全体的に若干のウォーム寄りで滑らかさのあるサウンドバランスのため、中高域と自然なメリハリのある分離感を得るためには妥当なチューニングだと感じます。十分に駆動力のある再生環境で鳴らすことでより低域の量感が増し音場感も向上します。同時にV字方向に強調されるためニュートラルなサウンドとは異なりますが、癖の無い自然な印象で心地よい臨場感が楽しめるでしょう。
■ まとめ
