SOUNDPEATS Air5

こんにちは。今回は 「SOUNDPEATS Air5」です。コストパフォーマンスに優れたワイヤレスイヤホンで定評のあるSOUNDPEATSから、インイヤー型の最新モデルが8月23日にリリースされます。人気の「Air」シリーズの「全部入り」高機能モデルがさらに進化。最新の「Qualcomm S3 Gen 3 Sound Platform」を搭載し、インイヤー型の枠を超えた高音質を実現しています。

■ 製品概要と購入方法について

低価格TWS(完全ワイヤレス)イヤホンの「定番ブランド」として日本でもすっかり定着した印象のある「SOUNDPEATS」ですが、最近では機能面でのアップデートに加えラインナップも強化されており、さまざまな最新技術を取り入れた魅力的なアイテムも数多く登場しています。なかでも同社の「Air」シリーズは「全部入り」の多機能に加えコストパフォーマンスの高さで毎回高い人気を誇っています。今回の「SOUNDPEATS Air5」は8月23日にリリース予定のインイヤー型の最新モデルです。

SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5

SOUNDPEATS Air5」の特徴としては「Air4」から採用された「Snapdragon Sound」をさらにアップグレード。最新のQualcomm製SoC「QCC3091」(Qualcomm S3 Sound Platform)の搭載により最新のBluetooth 5.4に対応。さらに演算能力を2倍に強化しつつ、消費電力は従来比で大幅に低減。インイヤー型の常識を越えた大幅な音質強化と接続安定性を実現しました。
コーデックは「aptX Adaptive」に加え、最大約1.2Mbpsの高ビットレートによりロスレスワイヤレス再生を実現する「aptX Adaptive Lossless」にも対応します。

SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5
またインイヤー型イヤホンながら「AIアダプティブANC」(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載。ユーザーの装着状態や周囲の環境に合わせてノイキャンの効果を最適化します。インイヤー型の特性によりANCによる効果を実感しつつ、同時に周囲の状況も把握しやすく、圧迫感を抑えたノイズキャンセリング体験が可能です。
さらに合計6基のマイクによる高性能な通話ノイキャン機能、マルチポイント接続、低遅延ゲームモードなど「Air」シリーズの「全部入り」機能を踏襲し、専用アプリ「PeatsAudio」による詳細な機能やサウンドの調整も可能です。
SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5
SOUNDPEATS Air5」ではカラーバリエーションも「ブラック」「ホワイト」に加え「パープル」「ベージュ」の合計4色を用意。好みに合わせたお好きなカラーを選択できます。

Bluetooth5.4
ドライバー13mm 大口径
バイオセルロースPU複合振動板
ダイナミックドライバー
SoCQualcomm QCC3091
(Qualcomm S3 Sound Platform)
テクノロジーSnapdragon Sound 対応
Hi-Res Wirelss 認証取得
コーデックaptX Lossless / aptX Adaptive
/ aptX / AAC / SBC
ANCAI アダプティブANC搭載
ENCQualcomm cVc 対応
機能・ゲームモード
・マルチポイント接続
防水性能IPX5
再生時間最大約6時間
/ ケース込み30時間
サイズ34.6×17.2×17.9mm (ケース込)
3.8g(片側) / 44.56g(ケース込)
アプリ「PeatsAudio」アプリ
(Android / iPhone用)

SOUNDPEATS Air5」の販売予定価格は9,680円で、8月23日発売予定です。
※販売サイトにて20% OFFクーポン配布中。
さらに追加クーポン「AIR5NR8PR84」併用で最大25%OFFの最終価格 7,260円 で購入可能です。
(クーポン有効期間8月28日まで)

Amazon.co.jp(SOUNDPEATS): SOUNDPEATS Air5


免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして SOUNDPEATS より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

パッケージは本体画像を載せたお馴染みのもので、充電ケースの形状にあわせて、正方形タイプのボックスになっています。今回は新色の「パープル」が届きました。
SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5

パッケージ内容はイヤホン本体及び充電ケース、充電用USB Type-Cケーブル、ユーザーガイド、マスコットキャラクターのステッカー。
SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5

充電ケースは従来の「Air4」を踏襲したサイズ及び形状ですが、「パープル」カラーのモデルではメタリック超の光沢のある表現仕上げがとてもキレイですね。この感じだともうひとつの「ベージュ」はシャンパンゴールド風に見えるかもですね。日常使いのイヤホンもファッションアイテム的にこだわりたい方には魅力的な選択肢となるかもしれませんね。
SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5
充電ケースは400mAh、イヤホン本体は片側35mAhのバッテリーを内蔵し、本体最長6時間、ケース込み30時間の再生が可能ですがサイズはコンパクトにまとめられています。
イヤホン本体の形状は「Air」シリーズを踏襲した、いわゆる「AirPods」型のインイヤー型デザイン。13mmサイズの大口径ドライバーを搭載しつつ、耳奥まで挿入しないソフトな装着感で利用できます。
SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5
本体背面のロゴマーク部分がタッチセンサーになっていて、各種操作に対応します。感度もちょうど良く使い買っては良好です。シングルタッチでは音量の増減、ダブルタッチで再生/停止および受話/終話のタイプですね。低遅延のゲームモードにも左側3回タッチで対応します。またこれらの設定はアプリで変更も可能です。

再生/停止2回タッチ(右or左)
音量UP右側 タッチ
音量DOWN左側 タッチ
曲送り右側 1.5秒ロングタッチ
ANC切替左側 1.5秒ロングタッチ
受話/終話着信時2回タッチ(右or左)
着信拒否1.5秒ロングタッチ(右or左)
通話切替2秒ロングタッチ(右or左)
音声
アシスタント
右側 3回タッチ
ゲームモード左側 3回タッチ
手動
ペアリング
充電ケースのマルチボタンを
3秒間長押し
電源ON充電ケースのフタを開く
手動:1.5秒ロングタッチ
電源OFF本体を戻しケースを閉じる
手動:10秒ロングタッチ
タッチセンサーの操作は「SOUNDPEATS」製のイヤホンでだいたい共通しているようですね。ただし「SOUNDPEATS Air5」では専用アプリで充電ケースのバッテリー状態も確認出来るため、電源のON/OFFは本体の取り出しではなく、(本体収容時の)ケースのフタの開閉となっています。


■ 対応コーデックおよび専用アプリについて

SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5」でペアリングする場合、最近のAndroidスマートフォンの多くは「aptX Adaptive」で、iPhone/iPadなどのAppleデバイスは従来どおりAACコーデックで接続されます。さらに「Snapdragon Sound with aptX Lossless」に対応しているスマートフォンではより高ビットレートの「aptX Lossless」が自動で利用されます(スマートフォン上の表記はどちらも「aptX Adaptive」となります)。
ちなみに「Snapdragon Sound」に対応していても「Snapdragon Sound with aptX Lossless」には未対応という機種もあるため注意が必要です。対応するデバイスについては「aptX」サイトの対応リストを参照ください。

SOUNDPEATS Air5」では専用アプリ「PeatsAudio」(Android/iPhone用)により詳細の設定が可能です。ペアリング後にアプリで「デバイスを追加」すると自動で登録されステータスの確認が出来ます。「ノイズキャンセリング」や「ゲームモード」などの操作が大きなボタンで変更できますね。
「ノイズキャンセリング」を有効にすると3種類のモードが表示されます。現時点では発売前のためか1~3までの数字表記ですが、実際使った印象ではおそらく「ノイズキャンセリング弱」「風切りモード」「ノイズキャンセリング強」という配置だと思われます。また「カスタムキー」ではタッチセンサーの割当て変更ができ、画面下の黒いバーの中央のアイコンが「イコライザ機能」となっています。
SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5
イコライザー機能は標準(SOUNDPEATSクラシック)のほか、「低音強化」「高音強化」「低音弱化」「ロック」「クラシック」「ポップ」「エレクトロニック」「フォーク」の各プリセットが選択できます。またカスタマイズで個別のイコライザー調整、適応型EQで聴覚検査による自動調整が設定できます。


■ サウンドインプレッション

SOUNDPEATS Air5SOUNDPEATS Air5」は最新のQualcomm製チップセットを搭載し、Bluetooth 5.4にも対応していることから消費電力を抑え長時間再生を可能にしつつ安定した接続性を確保し、混雑した都内の駅などでも安定した接続性を維持することができました。
インイヤー型イヤホンは装着時もある程度外音を確認出来るのが特徴ですが、そのため「SOUNDPEATS Air5」が搭載する「AIアダプティブANC」は無音化ではなく、「サー」といった感じのいわゆる「環境ノイズ」の大幅に低減することを目的にしています。さらに強風のときに発生する「風切り音」をモードを変更することで効果的に低減されます。ANC効果は思ったより強力で、インイヤー型らしく屋外でのアナウンス音声などはある程度聞こえつつ効率よくノイズを低減するため、イヤホンを外すと実際の環境音の大きさに逆に驚く、といった感じです。

SOUNDPEATS Air5」の音質傾向はニュートラル寄りの弱ドンシャリで、同社のカナル型イヤホンの「Air4 Pro」あたりにも近い印象のサウンドですが、何よりも「インイヤー型なのに、カナル型の高音質機と全然遜色無い」ということ自体がかなり驚異的です。

一般的に耳栓のように装着して直接音を伝えるカナル型と違い、「インイヤー型」は外耳道「付近」で鳴っているという装着位置の関係上、カナル型と同じチューニングではどうしても音が淡泊になるため、あえて低域を強めたりメリハリを強くするなどの製品が多く、結果としてこれらを「インイヤー型ぽい音」と感じる傾向にあります。
SOUNDPEATS Air5これに対しSOUNDPEATSの場合は、既存の「Air4」でもインイヤー型でANCを搭載によりある程度カナル型に近いサウンドチューニングを実現していたものの、今回の「SOUNDPEATS Air5」ではインイヤー型であることを忘れるくらいの自然なサウンドで、まさに「次元が違う」といった印象です。またANC OFF(ノーマルモード)でも非常にダイレクト感のあるサウンドで音響性能そのものが大きく向上してることが確認出来ます。特に「aptX Lossless」に対応したデバイスでのサウンドは1音1音の解像感や音像の鮮やかさという点で空気のベールを1枚取り除いたような透明感があります。

SOUNDPEATS Air5」の高域は、明瞭感があり思ったよりスッキリした印象。それでも全体としては派手さを抑えつつ聴きやすくまとめられています。
中音域は癖の無い音を鳴らしつつボーカル域は適度に前傾し心地よい主張のある印象で鳴ります。音場は広さがありますが、同時にインイヤー型にありがちな中低域が抜けが起きず、しっかり空間を描写することで立体的な臨場感が得られます。また1音1音の描写が非常に鮮明なため、カナル型イヤホンと錯覚するようなクリアな空間表現が得られます。
SOUNDPEATS Air5低域はニュートラルなバランスを維持し小気味よく鳴ります。低域は音抜けの関係でインイヤー型では得意ではなく、そのため過度に低域強めのチューニングが行われる製品も多いなか、あえてニュートラルに仕上げている点は好感が持てます。またもう少し低域が欲しい場合、またはポップスやアニソンなどでは、アプリで「低域強化」を選ぶことでバランスを維持したままより力強い低域が得られるためお勧めです。
もちろん接続コーデックにより解像感や音質面で多少変化はありますが安定したサウンド楽しむことが出来ます。


■ まとめ

SOUNDPEATS Air5というわけで、「SOUNDPEATS Air5」はこれまでの「Air4」でもすでに完成の域に達していたように感じた「インイヤー型」でのサウンドおよび性能を大幅にアップグレードし、新たな次元に到達するような勢いを感じさせる製品でした。実は搭載される13mmドライバーなど基本スペックの多くは「Air4」を踏襲している部分も少なくないのですが、新たなチップセットの採用とブラッシュアップによる、特に「音質面の強化」は目を見張るものがありました。これまで音質面でインイヤー型を敬遠していた方にも是非とも試していただきたい進化だと感じます。
また鮮やかなカラーバリエーションが追加されたことも、ワイヤレスイヤホンが日常的なガジェットとして幅広く浸透している現在では嬉しいポイントかもしれませんね。お手頃価格で性能面にも、音質面でも、そして外観でも妥協しない、そんな楽しい製品に仕上がっていると思います。
興味のある方はまずは「早期予約キャンペーン」で登録してクーポンコードを入手をお勧めします。