
こんにちは。今回は 「DUNU TITAN S2」です。DUNUのアンダー100ドル級モデル「TITAN S」の口径モデルとして今年リリースされた製品ですね。7月頃に購入してレビューを書きかけのまま放置していたため、このタイミングで仕上げることにしました(^^;)。
■ 製品概要と購入方法について
「DUNU TITAN S2」は同社の伝統的な「TITAN」の名称を受け継ぎ、アンダー100ドルクラスのエントリークラスとしてリリースされた「TITAN S」の後継モデルです。新たなアップグレードでは搭載ドライバーを一新。「TITAN S」のデザインを踏襲しつつより高級感のある外観とともに付属品も充実左折など魅力的な製品に仕上がっています。
→ 過去記事(一覧): DUNU製イヤホンのレビュー


既存の「TITAN S」では液晶ポリマー(LCP)振動板ドライバーを搭載していましたが、アップグレードされた「DUNU TITAN S2」では高剛性ドーム+フレキシブルサスペンションサラウンド複合振動板にアップグレード。全く新しいダイナミックドライバーでは高性能音響コアに、デュアルチャンバー、デュアル磁気回路、ハイテンションボイスコイル、など数々の音響技術を採用。スムーズで優れた周波数特性を実現しています。
また「DUNU TITAN S2」のハウジングには高密度合金素材を使用し、クロームメッキ処理により高級感のあるデザインに仕上げられています。


またケーブルではDUNUの「Q-Lock Mini」交換プラグシステムを採用。3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスのプラグを交換できます。ケーブルには衝撃吸収メッシュ被膜で覆われた4芯 OCC&銀メッキOCCの混合線ケーブルを採用しています。


「DUNU TITAN S2」の価格は79.99ドル、日本では12,650円(公式ストア)で購入可能です。
また代理店経由での国内正規品は税込み14,960円です。
HiFiGo(hifigo.com): DUNU TITAN S2
Amazon.co.jp(DUNU公式ストア): DUNU TITAN S2
また代理店経由での国内正規品は税込み14,960円です。
HiFiGo(hifigo.com): DUNU TITAN S2
Amazon.co.jp(DUNU公式ストア): DUNU TITAN S2
免責事項:
本レビューは個人的に製品を購入し掲載している「購入者レビュー」となります。
本レビューに対してそれ以外の金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
今回は国内正規品を7月頃に購入しています。パッケージは大型ケースを収容したいつものボックスサイスで、化粧カバーはオレンジのシンプルなデザインとなっています。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、交換用プラグ、ケーブルクリップ、イヤーピースが4タイプで各サイズ、ハードケース、保証書ほか。


「DUNU TITAN S2」の亜鉛合金製の本体はコンパクトで耳に収まりやすいサイズ感。サイズが小さいため重さで耳から落ちる心配も無いと思います。本体は鏡面処理されたシルバー仕上げ。「TITAN S」ではメッシュパーツになっていたリアキャビティ(フェイス部分)の円形の部品は窪みのあるレッドの金属パーツに。装着性は良好ですが遮音性は一般的です。


コネクタ部分は僅かに窪んでいますがいわゆる中華2pinタイプのケーブルがぴったり入る深さでケーブルの選択肢は多いでしょう。付属ケーブルはブラウンの撚り線タイプ。柔らかく取り回しは良いですが被膜がちょっと絡まりやすいかもしれません。


ケーブルは「TITAN S」より大幅にグレードアップしており、布張りの4芯OCC+銀メッキOCCミックス線ケーブルは太さがあります。「DUNU Q-Lock」タイプのプラグを採用しており、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスのプラグに好感できます。


イヤーピースは白色の団子状のタイプと黒色の通常タイプのほか、「DUNU Candy」イヤーピース3サイズ、「DNNU S&S (Stage & Studio)」イヤーピースが4サイズ付属します。「TITAN S」では別売りだったこれらのイヤーピースが標準で付属するのは有り難いですね。
■ サウンドインプレッション
「DUNU TITAN S2」の音質傾向は多少低域を強調したニュートラルでバランスとしてはU字に近い弱ドンシャリ。それでも以前の「TITAN S」より若干V字方向にメリハリが強調されている印象。いかにも「○○ターゲット」的な傾向に寄せた感のあった「TITAN S」より「DUNU TITAN S2」のほうがリスニング的な傾向が強くなっています。よりニュートラルな傾向を好む方の場合はオリジナルの「TITAN S」のほうが良いと思う可能性もありますが、価格帯やドライバーの表現力などを考慮すると、「DUNU TITAN S2」のサウンドのほうがより幅広いニーズで好感されそう、という感じでしょうか。ただブーストされた感のある低域は重低音を中心に膨らみがあり、再生環境やイヤーピースの組み合わせにより若干籠もる印象になることもあります。なお比較的耳に収まりの良いコンパクトなシェルデザインと言うこともあり、イヤーピースでの変化は大きめ。個人的には「DNNU S&S」でしっかりホールドすることで低域の締まりも向上しました。


また付属するミックス線ケーブルは質の良いケーブルですが、バランスとしてはメリハリの出やすい銀メッキ線や見通しの良い合金線などにリケーブルすることでよりスッキリした印象に変化させることもできそうです。ベースとしては手堅くまとめられているため、色々追い込んでみるのも楽しそうですね。
「DUNU TITAN S2」の高域は明瞭な印象ですが明るすぎず自然な印象で鳴ります。低域がブーストされているため相対的に主張としては控えめに感じるかも知れません。それでも高高域に適度なアクセントがあり見通しの良さは確保されています。刺さり等は皆無で非常に効きやすい印象です。リケーブルによってより高域を明るく際立たせることも可能です。質感は良く解像度も高めのです。
中音域はほぼ凹むことなく鳴ります。U字傾向に近いためボーカル域は前傾していますが女性ボーカルやピアノの高音などの中高域は聴きやすく歯擦音などもありません。イヤーピースにより低域の締まりや主張に若干の変化があり、相対的に中音域の印象も変化を感じます。男性ボーカルは適度に温かく豊かな印象です。音場は自然な広さがあります。奥行きはV字的なレイヤー感はそれほど強調されず、ボーカルが前傾しつつも窮屈な印象にもなりません。ボーカル域を中心に演奏と自然に分離し、演奏が後方で支えるような印象となります。それでも鮮やかさとメリハリの良さがあるため心地よい臨場感を感じることが出来るでしょう。
低域はニュートラルなバランスと比較して多少ブーストされており、ミッドベースを中心により存在感が増しています。ミッドベースは適度に締まりが良くスピード感もあるため中高域との分離は良好ですが、重低音は曲によっては若干ボワ付く印象になる場合があります。前述の通り、イヤーピースやケーブル等でこの辺は多少変化が得られます。重量感や深さという点ではそこまで質が高いわけではなく、ロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲を中心に、色彩豊かで臨場感のあるサウンドに感じさせるように全体を下支えする低音、といった感じですね。
■ まとめ
というわけで、何となく購入しておいてレビューを書きかけのまま放置していた「DUNU TITAN S2」ですが、80ドル程度のイヤホンとしては外観としても音質的もまずまずという印象でした。個人的にも音質的なまとまりとしては「TITAN S」のほうが良い様な気もしますが、どうしても没個性な印象だったのに対し、「DUNU TITAN S2」のほうが全体の雰囲気というかリスニングイヤホンとしての臨場感など楽しさという点ではよりキャラクターを鮮明にしているように感じました。正直なところ音質的には1.5万円というとちょっと高い気がするのですが、アマゾンでも公式ストアでほぼ現在のレートで購入できるようになってきているため、充実した付属品や豪華そうな付属ケーブル等も含め、選択肢としては有りかな、という印象を持ちました。








