SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)

こんにちは。今回は 「SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)です。SOUNDPEATSとしては初のイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンで、大口径ドライバーで音質面にもこだわりつつ、定価で7千円台、セール価格では6千円以下という驚きの低価格で購入できる点が魅力です。メーカーの資料の通り同種の上位の価格帯の製品と比較しても要所を押さえ高い仕上がりになっていると思います。

■ 製品概要と購入方法について

低価格TWS(完全ワイヤレス)イヤホンの「定番ブランド」として日本でもすっかり定着した印象のある「SOUNDPEATS」ですが、最近では機能面でのアップデートに加え、さまざまなラインナップが強化されており、非常に魅力的なアイテムも数多く登場しています。

SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)は同社としては初めての「イヤーカフ型イヤホン」で、種類としては耳を塞がずに利用できるオープンタイプのイヤホンになります。オープン型の特性で音を遮断しない仕様で、さらにイヤーカフ型では「耳にはさむ」タイプのため、より快適な装着感で、サングラスやメガネ、マスクと干渉せずに装着でき、長時間でも快適に音楽を楽しめます。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)
「CC」の名称は本体形状が「C」の文字に似ていることから。「SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)はイヤーカーフ型を採用することで、耳への圧迫感が皆無で、非常に軽量なため「羽のように軽い」自然な装着感を実現してます。さらに本体は形状としては左右の区別はなく、充電ケースに装着した時点でその都度、左右が自動で登録されます。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)
さらに「SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)はイヤーカフ型イヤホンという特徴だけでなく、音質面でも妥協しない設計。高音質の大口径12mmデュアルマグネットダイナミックドライバーを搭載し、パワフルで繊細なサウンド、広い音場を実現しました。歪みが少なく、クリアで自然なサウンドを楽しめます。独自のチューニング技術により、同価格帯のイヤーカフイヤホンを大きく凌駕する、クリアで迫力のあるサウンドを実現しています。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)
さらに「SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)は本体6時間、ケース込み24時間の長時間稼働、独自の音漏れ対策技術、「PeatsAudio」アプリによる詳細設定等にも対応します。

仕様イヤーカフ型
Bluetooth5.4
ドライバー12mm デュアルマグネット
ダイナミックドライバー
コーデックAAC / SBC
機能ダイナミックEQ対応
ムービーモード
独自音漏れ防止技術
ENCAI ENC通話ノイキャン
低遅延0.06ms ゲームモード
再生時間本体6時間/ケース込24時間
サイズ72.21×24.15×45.53mm
(ケース込み)
重量5g(片側) / 47.34g(ケース)
アプリ「PeatsAudio」アプリ
(Android / iPhone用)
SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)の通常価格は 7,280円(アマゾン価格、税込み)です。
Amazon.co.jp(SOUNDPEATS Audio直営店): SOUNDPEATS CC


※2024年12月31日まで利用可能な5% OFFクーポン「SPCCPPRM065」の提供をいただきました。
※現在アマゾンで開催中のブラックフライデーセール価格で6,188円+563円OFFクーポンで5,625円で購入可能(期間中はセール価格が優先されます)。

免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして SOUNDPEATS より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)のパッケージは製品画像を載せたシンプルなデザインのボックス。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)

パッケージ内容は本体及び充電ケース、充電用ケーブル、説明書、ステッカー。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)

耳に挟み込む形状のためケースは少し横に長いデザインですが比較的コンパクトにまとめられています。裏面がUSB Type-Cの充電コネクタがあります。開封直後は絶縁のステッカーが貼ってありますので取り出す際にはがします。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)

本体は左右とも形状の違いは無く、フタを開けて再度ケースに収めた時点で、右側に収めた本体が右耳用、左側に収めたほうが左耳用に登録されます。この登録はケースに収めるたびに自動的に行われますので、ケースに収納する際は左右を気にしなくても良い、という仕様になっています。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)
逆に言うと、ケースから取り出してしまうと、外観上は左右どちらで設定したかを見分けることはできないわけで、写真の用に本体だけとりだして置いておくと、あれ、これどっちだっけ、となります。もちろん、その際は再度ケースに収めて左右を決定して、改めて装着すればいいわけですね(^^;)。

アプリは最近のモデルから採用されている「PeatsAudio」アプリを使用します。ペアリング後にアプリでも追加するとステータスが確認出来ます。Bluetooth5.4対応のためケースのバッテリー状態も表示されます。初期画面では「ゲームモード」「ムービーモード」「ダイナミックEQ」のON/OFFやタッチコントロールの有効/無効などを分かりやすく設定できます。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)
イコライザーは標準(SOUNDPEATSクラシック)のほか6種類のプリセットと、カスタムイコライザー、聴覚調整による適用型EQと同社の上位モデルTWS製品と同様の設定が可能です。イヤーカフ型イヤホンとはいえ、音質的にもかなり本格的な仕様であることがわかりますね。


■ サウンドインプレッション

SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)の音質傾向は中低域寄りの弱ドンシャリ。というか装着しても単に耳にはさむだけのため、再生までは全く装着感が無く外音のそのまま聞こえるのですが、再生した途端に音場に耳全体が包まれ、ある程度は外音も聞こえつつ、それなりの「濃さ」のある音で普通に再生される感覚はなかなかの驚きです。イヤーカフ型イヤホンというと2万円台の「HUAWEI FreeClip」などが有名ですが、以前聴いた印象との比較で、正直「こんなに音良かったかな?」と思ってしまいました。しっかり聴き比べると得手不得手みたいな違いはあると思いますが、「SOUNDPEATS CC」のほうが、装着感はよりソフトですし、音作りが結構「分かりやすく」気軽なリスニングに最適な印象です。
コーデックがAACまでの対応ですが、ハイレゾコーデックのメリットよりiPhone含めさまざまな端末と安定した接続性で利用できる点などのほうがこの手の製品の場合は有効だと思いますし、なによりこの価格で利用できるという点を考慮すると十分に凄いと思います。

SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)ただし、装着位置をしっかり合わせる必要があり、実際に再生しながら少し上下に動かしてみて最適なポジションを探す必要があるかも知れません。いちど装着位置を合わせれば屋外にいてもずれることはほぼありませんが、装着性がソフトなため風が強かったり激しく動くとちょっとずれたり下がったりする場合もありそうです。スポーツシーンも含めた利用では耳掛けタイプのオープン型「GoFree2」などのほうが向いているかも知れませんね。
個人的には普段メガメを使用しているため、耳にフックせずに利用できる「SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)はとても快適で便利ですね。ただタッチセンサーはちょっと分かりにくいので私はアプリでOFFにして端末側の操作で利用しています。

SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)の高域は、明瞭感があり思ったよりスッキリした印象。それでも全体としては派手さを抑えつつ聴きやすくまとめられています。アプリの「高域強調」では女性ボーカルの高域などの中高域の伸びが向上し、シンバル音も多少強調されます。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)中音域は曲によって若干凹みますが、ボーカル域は適度に存在感があり自然な印象です。女性ボーカルも比較的明瞭で男性ボーカルも豊かで僅かに温かみがあります。自然な輪郭ながら最近のポップスなどをストリーミングで楽しむ上では想像以上に良い音で楽しむことができます。また音場は非常に広く再生された途端に包み込むような感覚を楽しめます。
低域は開放型の仕様上、重低音の量感はあまり強くありませんが、ミッドベースを中心にちゃんとした量感がありかつ籠もらず自然な音を鳴らします。アプリのプリセットイコライザーの「低域強調」で結構しっかりと低域のパワーも増しますのでより楽しい印象になりそうです。


■ まとめ

というわけで、「SOUNDPEATS CC」(PearlClip Pro)は同社初のイヤーカフ型イヤホンとして登場したモデルですが、後発としてのメリットもあり、他社製品と比較しても非常に低価格ながら要所を押さえた完成度の高いイヤホンに仕上がっています。
SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro)ソフトな装着性は長時間の利用でも快適ですし、包み込むような音場感で非常に心地よいリスニングサウンドで鳴らしてくれる点も非常に好印象です。外音もある程度聞こえるため、屋外や仕事中も安心みたいなオープン型の特性もありつつ、逆にあまり外音を聞きたくない場合でも、イコライザーのモードを変えることで外音を適度に打ち消し音楽再生時は想像以上に没入感も味わえるのも印象的でした(もちろんノイキャンではないので「ある程度」ですが)。個人的にも日常使いとして結構利用シーンは多いのではと感じる製品で、この価格はかなりお買い得だと思いました。