
こんにちは。今回は 「YONGSE」ブランドのイヤホンケーブル製品をまとめて紹介します。結構以前からサンプルが届いていたり個人的に購入したりしていたのですが、レビューをずっとサボっておりました(汗)。「YONGSE」はもともとOEMメーカーとして実績があり、現在も様々な価格帯のケーブルを豊富にラインナップしています。
免責事項:
本レビューでは YONGSE よりサンプル提供いただいた製品および一部は自身で購入した製品にてレビューを記載しています。本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ 「YONGSE」イヤホンケーブルまとめ
※すべて製品名にAliExpress(Yongse Official Store)の製品リンクを貼っています。
「YONGSE Fujin」 通常価格 299.99ドル
Angelears x Yongse Fujin Flagship Upgrade Cable Furukawa Cores Gold-Silver Alloy Palladium-plated Silver Pure Silver-plated OCC
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 239.99ドル


「YONGSE Fujin(風神)」は古河銀銅合金線コア、金銀合金、パラジウムメッキ線、純銀メッキOCC線による300ドル級のハイグレードミックス線ケーブルです。ケーブル構造はコア部分は古河製の高純度銀銅合金線を使用し、Type4以上のリッツ線構造にて組線され、外周を金銀合金+パラジウムメッキ線+純銀メッキOCC線の撚り線で2層に分けて覆っています。各層はPVCとグラフェンシールドで覆う非常にコストのかかった構成になっています。
基本としてはコアとなる高純度銅銀合金によるニュートラルで滑らかな傾向から、徹底したノイズシールドにより雑味を排します。複数の特性を持つ線材をミックスすることで正確な伝送を行うと同時に高い解像感と豊かな質感の両立を目指した仕様になっています。プラグや分岐パーツなども高級ケーブルに相応しい重厚感のある仕様となっており、ブラックを基調とした外観ながら非常に高級感があります。
リケーブル後の印象は、印象としては非常に高い情報量で、イヤホンのポテンシャルを引き出しつつ、印象としてはW字傾向にメリハリを付けるようなイメージがあります。最近はアッパーミドルからハイグレード付近のイヤホンもハーマンターゲット寄りのU字のチューニングが増えていることもあり、アクセントのある中高域付近がより伸びやかに鳴るため、ボーカル域がより近く鮮明に鳴る印象となります。また音場自体はおそらくニュートラルですが、同様に中低域から低域にかけての解像感や分離が向上することで、広さや奥行きを実感しやすくなります。逆にモニター的なフラット傾向やもともと分かりやすいV字傾向のイヤホンだと期待するような変化は得られないかもしれませんね。そういった意味では、おそらく最近のトレンドとなっている傾向のイヤホンと非常に相性の良いケーブルで、ハイグレード製品でイヤホンの特徴を活かしつつ、よりリスニング方向にポテンシャルを引き出してくれます。「YONGSE Vega」「YONGSE Sirius」 通常価格 129ドル
YONGSE Vega / Sirius High Purity OCC Silver-plated Copper Upgrade Earphone Cable Gold Plated Plug
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 89.01ドル


「YONGSE Vega」および「YONGSE Sirius」は高純度OCC銀メッキ線のケーブルです。レッド/ブラウン/ブラック/シルバーの線材の組み合わせによる「YONGSE Vega」と、ダークグリーン/ダークブラウンの線材の組み合わせによる「YONGSE Sirius」が選択できます。プラグや分岐パーツはシルバーの重厚感のある金属製で見た目にも豪華さのあるケーブルですね。


線材は銀メッキコートによる高純度OCC線材を使用したType4リッツ線構造のケーブルを組み選した4芯タイプのケーブルです。「YONGSE Vega」は右側がブラウン/ブラック、左側がレッド/シルバーの組み合わせでよりカラフルな外観が特徴です。「YONGSE Sirius」は左右ともダークグリーン/ダークブラウンで高級感を持ちつつどのようなイヤホンとも合わせやすい落ち着いたカラーリングです。


音質傾向は高純度OCC線らしいイヤホンの傾向を素直に引き出すタイプで、より多くの線材を使用することで情報量を引き上げつつ、リッツ構造を採用することで解像感や分離感を向上させています。そのため、音質傾向に大きな変化を与えず、高域をより明瞭に、低域の厚みを増しつつ、全体の見通しを向上させる印象があります。変化としては僅かにV字方向ですがOCCらしく過度にメリハリを付けず自然な印象でアップグレードできるため、より幅広いイヤホンと組み合わせやすい、汎用性の高いケーブルと言えるでしょう。
「YONGSE Bijoux」 通常価格 199ドル
YONGSE Bijoux Flagship 26AWG 7N Silver-plated OCC Litz Earphones Upgrade Cable
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 129.35ドル


「YONGSE Bijoux」は7N OCC線を使用したハイグレードな銀メッキ線ケーブルです。線材は銀メッキコートによる高純度OCC線材を使用したType4リッツ線構造のケーブルを組み選した8芯タイプのケーブルです。「Vega」「Sirius」より高級な線材を使用しており、純粋の線材のコストがかかっている感じですね。被膜は少し硬めで太さも「Vega」「Sirius」より少し細めですがしっかり編み込まれており取り回しはしやすいですね。
印象としてはより銀メッキ線らしい、キリッとした印象で解像感や明瞭度を向上させるケーブルです。イヤホンの傾向を踏襲し傾向の変化はほぼありませんが、ニュートラル傾向のイヤホンでは全体的な見通しが向上し、より透明感が増した印象になります。そのため各音域の鮮やかさが増す印象となります。またV傾向のイヤホンではよりレイヤー感が増し立体的な音場感が得られそうです。寒色傾向のサウンドを好まれる方には最適で、ある程度のグレードのイヤホンとも合せやすい品質があるクール系のケーブルと言えるでしょう。「YONGSE Glory mini」 通常価格 99ドル
YONGSE Glory Mini High Purity Single Crystal Silver-plated Copper & Graphene Upgrade Earphone Cable Gold Plated Plug
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 99ドル


「YONGSE Glory mini」は鮮やかなグリーンの被膜が特徴的なケーブルで、一見するとシルバーの「Chivalry Mini」の色違いのようにも見えますが実際はより太めの線材を使用した複雑な構成のミックス線を採用しています。高純度の単結晶銅線をベースに銀メッキ線をミックスした線材による撚り線タイプでさらにグラフェンコートにより仕上げたケーブルです。
高純度単結晶銅線をベースに銀メッキ線とのミックスでさらにグラフェンコートという仕様で、情報量を底上げしつつ、ミックス線らしくメリハリが向上しより濃い音に変化する印象があります。多少淡泊な印象のニュートラル系のイヤホンでより近く、より鮮やかさのある音像表現が楽しめます。またグラフェンコートによりキレが増す印象で、ミックス線にありがちがメリハリが強すぎてバランスが崩れるような印象は無く、ミドルグレード以上のイヤホンでもポテンシャルを引き上げてくれます。鮮やかな外観に合せて傾向もより強調させたい場合に最適でしょう。「YONGSE Chivalry Mini」 通常価格 79ドル
YONGSE Chivalry Mini High Purity Single Crystal Silver-plated Copper Upgrade Earphone Cable Gold Plated Plug
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 79ドル


「YONGSE Chivalry Mini」はコネクタ交換可能の「Chivalry」を2pin専用にしてコストダウンを実現したケーブル。Type4リッツ仕様の同軸線構造で、線材には0.07mmの高純度単結晶銅銀メッキ線を使用。コア部には線材19本をPVCシールドで覆い、外周部は15本ずつの撚り線を7セットで覆っています。非常に美しいホワイトシルバーの線材が特徴的ですね。
なお線材もオリジナルの「Chivalry」と少し異なっており、ニュートラルな印象だった「Chivalry」に対し、より銀メッキ線らしいキレや明瞭さのを感じる印象になっています。リッツ構造を採用することで銀メッキ線の特徴をより鮮明に表現しており、イヤホンのバランスを踏襲しつつ高域の鮮明さや伸びやかさが向上します。低域はより締まりが良くなり全体としてキレの良いサウンドへの変化を感じる場合が多いと思います。寒色系に変化しやすいため、臨場感や豊かな広がりの良さなどを感じたい場合にはあまり合わないかもしれませんね。外観も格好良く、明瞭さを感じやすい銀メッキ線らしいという特徴を考慮して組み合わせれば比較的どのようなイヤホンとも合せやすいケーブルだと思います。「YONGSE Violet」 通常価格 99ドル
Yongse Violet High Purity Single Crystal Copper Silver-plated Earphones Upgrade Cable
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 69.30ドル


「YONGSE Violet」は鮮やかなパープルカラーの被膜が特徴の高純度銅線線ケーブル。仕様としては銀メッキ線となっていますが、実際はほぼ高純度銅線に近い線材によるリッツ線ケーブルのようです。
パープルとシルバーの繊維を編み込んだ布張りの鮮やかな被膜が特徴な4芯タイプのケーブルで、鮮やかさと高級感をもった外観で組み合わせるイヤホンをドレスアップします。音質傾向はリッツ系の高純度銅線らしいイヤホンの特徴を反映しつつ情報量を底上げし、明瞭感や見通しの良さを向上させる印象です。バランス接続では分離感の向上により1音1音の粒立ちが向上し、全体的の見通しの良さからより立体的な音場感を実感出来ます。情報量の向上によるリケーブル効果を実感出来るものの特定の音域の変化などの癖は少ないため、様々なタイプのイヤホンと合せやすいケーブルだと思います。
「YONGSE Venom」「YONGSE Spidey」 通常価格 59.99ドル
Yongse Venom / Spidey New Arrival High Purity 4 Strand 6N Silver-plated Crystal Copper Earphones Upgrade Cable
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
(Venom) AliExpress(Yongse Official Store) 39.59ドル


「YONGSE Venom」および「YONGSE Spidey」は布張りの被膜が特徴的なコストパフォーマンスに優れた銀メッキ線ケーブルです。ブラックとシルバーのストライプ柄の被膜が「YONGSE Venom」で、鮮やかなブルーとレッドのストライプ柄のケーブルが「YONGSE Spidey」です。いちおう別々の製品としてリリースされていますが価格及び使用は同様のため色違いを考えて良いと思います。ほかにも色違いの兄弟ケーブルには「YONGSE Alpine」もあります。


「YONGSE」の銀メッキ線ケーブルの中では最も変化の少ないニュートラル系のケーブルで、キレ重視でやや寒色系のサウンドと相性が良いハイグレードの「Bijoux」や、リッツ線構造による見通しの良さを感じさせるミドルグレードの「Vega」「Sirius」と比べるとより低価格のイヤホンとあわせて情報量をアップさせるなどの用途に最適なケーブルです。


もちろん4.4mmプラグを選択することで手軽にバランス化できるケーブルとして活用するのにも最適です。また見た目にもイヤホンをグレードアップできるのも良い点と言えるでしょう。
低価格の銀メッキ線というと、低域がボアついたり、逆に高域がキツめに出るなど過度に派手ぎみになるものも少なくありませんが「YONGSE Venom」および「YONGSE Spidey」は高域も自然な伸びがあり、適度に情報量と分離感を向上させてくれるため結構使いやすいケーブルだと思います。
「YONGSE Warrior」 通常価格 29ドル
Yongse Warrior New Arrival OCC 6N Single Crystal Silver-Plated Copper HiFi Audio Upgrade Cable
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】
AliExpress(Yongse Official Store) 29.99ドル


「YONGSE Warrior」は30ドル級とより低価格な銀メッキOCC線ケーブルです。ほぼブラックに近いダークブラウンの被膜でKnightシリーズと同様の分岐パーツによるメタリックオレンジが外観上のアクセントになっています。6N OCC線とありますが、上位のケーブルよりは低コストな線材を使用しており、太さはあるものの解像感や分離のアップは上位ケーブルより控えめ。
銀メッキ線ですが、傾向としては質の良い高純度銅線のイメージに近く、イヤホンの傾向を維持しつつ情報量を増し、より濃いめの印象に感じさせます。そのため、寒色系の低価格ハイブリッドやニュートラル傾向のイヤホンと相性が良くよりリスニング的な楽しさを感じさせる変化があります。また小型のオーディオアダプターなどを利用しているなどの理由も含め、ややサウンドが淡泊に感じる場合にもより厚みが増し良い変化が得られる可能性があります。
「YONGSE 1947」 通常価格 39.99ドル
Yongse 1947 New Arrival Single Crystal Copper Silver Plated Earsphones Cable
【3.5mm/2pin】【4.4mm/2pin】【3.5mm/qdc】
AliExpress(Yongse Official Store) 29.99ドル


「YONGSE 1947」はカラフルな布張りの被膜の低価格ケーブルです。5N OCC線の銀メッキ線ケーブルでリッツ構造の撚り線仕様の2芯ケーブルです。細めの線材で、純度や線材の量的に上位のケーブルより少し落ちるため音質変化は少なめですが全体的に鮮やかさが増し、ボーカルがより鮮明に、音場が立体的になるなどの変化を実感出来ます。

仕様としては銀メッキ線ですがほぼ高純度銅線の傾向で、イヤホンの傾向を変化させずに適度に情報量をアップできるのはメリットに感じる場合も多いでしょう。また適度に細く取り回しも良いため屋外での利用にも良いですね。
低価格イヤホンを中心にバランス化へのアップグレードや見た目のドレスアップなどを手軽に行うケーブル、という使い方に最適ですね。ただし数万円クラスのイヤホンの場合、付属ケーブルのほうが情報量が多い、というケースもありそうです。
■ 「YONGSE」その他ケーブル情報
「YONGSE WhiteSnake Edition」 価格139ドル
「YONGSE Dark General」 価格109.65ドル
「YONGSE Britney」 価格179ドル
「YONGSE Legacy」 価格29.99ドル
「YONGSE Ruyi Rod」 価格89.00ドル
「YONGSE Captain」 価格100.74ドル
「YONGSE Mars」 価格89.99ドル
というわけで「YONGSE」のケーブルおよびセールス情報をまとめてみました。








