
こんにちは。今回は 「I\O AUDIO SOGNO」です。購入済み未レビューのイヤホンを紹介する「棚からレビュー」ですが今回はわりと最近購入しています。2DD+6BAのハイブリッド構成でモノトーンながら印象的なシェルデザインにハーマンターゲット準拠のイヤホンの中でも特に質の高い印象のサウンドが個人的にも結構気に入ったイヤホンです。
■ 製品概要と購入方法について
「I\O AUDIO (IO Acoustic)」は新しいイヤホンブランドで、「VOLARE」(599ドル、1DD+4BA+4EST)で市場にデビューを果たしました。美しいデザインとカスタムドライバーの採用、優れたサウンドチューニングにより高い評価を得ました。
そしてこの成功を受け、第2弾となる「 I\O AUDIO SOGNO」をリリース。2基のダイナミックドライバーと6基のバランスド・アーマチュアドライバーを搭載したハイブリッドドライバー構成を採用し、バランスの取れた繊細なサウンドを実現しています。新開発の5Way電子クロスオーバーと4wayの物理クロスオーバーを採用し、異なるドライバーと周波数帯域間の干渉を最小限に抑えるように設計されています。


搭載されるドライバー構成は2DD+6BAのハイブリッド構成を採用。ファイバードーム、シリコンエッジの複合振動板の10mmダイナミックドライバーは低域とボーカル域の一部を担当し、6mm PET振動板ダイナミックドライバーはツィーターとして高域のインピーダンスを最適化。4基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーはフルレンジで稼働し、安定した音色を提供し、2基のカスタマイズされたBAが高域を強化します。
さらに「 I\O AUDIO SOGNO」は精密3Dプリントによる厳格な音響管構造と革新的な電子および物理クロスオーバーシステムを採用。電子クロスオーバーは異なるドライバー間の周波数帯域の干渉を低減し、さらにフィルタリングととインピーダンス調整を優先したダンパー(物理クロスオーバー)の採用で全周波数帯域における歪みを効果的に低減しクリアなサウンドを実現します。


「 I\O AUDIO SOGNO」のシェルはHeyGearsの3Dプリントにより高精度で成形されたシェルを採用。キャビティには耳への圧力を最小限に抑え、疲労を軽減する空気圧調整技術を採用しています。この技術による圧力低減はドライバーの保護にも役立ち、機能寿命の延長にも役立ちます。
ケーブルは4.4mm、2.5mm、3.5mmの交換可能なプラグを備えた 6N OFC 無酸素銅銀メッキ線を使用した4芯ケーブルを付属。被膜には非常に柔軟な酸化防止剤で修飾された ABS スキンと繊維コアとして引張アラミド繊維を使用しています。


「 I\O AUDIO SOGNO」の価格は399ドル、アマゾンでは59,399円で販売されているようです。
AliExpress(Shenzhenaudio Store): IOAUDIO SOGNO
Amazon.co.jp(LEAUDIO-JP): IOAUDIO SOGNO
免責事項:
本レビューは個人的に製品を購入し掲載している「購入者レビュー」となります。
本レビューに対してそれ以外の金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
というわけで、巷で話題の「 I\O AUDIO SOGNO」を購入してみました(^^;
パッケージはシンプルながら高級感のあるデザイン。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、交換用プラグ、イヤーピース(5種類、それぞれS/M/Lサイズ)、クリーニングクロス、ポーチ、レザーケース、説明書、保証書など。


「IOAUDIO SOGNO」のシェルはHeyGearsによる医療グレードのレジンを使用した3Dプリントシェルを採用しています。シェルデザインは第1弾の「VOLARE」のデザインを踏襲していますが、デザインの意匠が異なり、「IOAUDIO SOGNO」ではブラックのシェルに白地の木の幹のようなデザインが非常に印象的ですね。品質は非常に高く、高級感があります。


片側8ドライバーのハイブリッド構成ですがシェルサイズは大きすぎずフィット感は非常に優れています。ステムノズルは長めのため少し小さめのイヤーピースで耳奥まで装着することで快適な装着感と高い遮音性を持っています。


イヤーピースは、自社ブランドのTW45、TW40、TW43、ST50、F49 の5種類のイヤーピースが各サイズ付属します。F49のみがウレタン製であとはシリコン製ですね。


ケーブルはブラックの被膜の4芯タイプの撚り線ケーブルが付属します。線材は6N OFC無酸素銅銀メッキクロス編みで4.4mm、3.5mm、2.5mmの交換式プラグを採用しています。適度な太さがありますが被膜は弾力があり、重すぎず取り回しも良い印象です。
■ サウンドインプレッション
「IOAUDIO SOGNO」の音質傾向はハーマンターゲットに準拠したニュートラルバランスの弱ドンシャリ。バランスとしては緩やかなV字傾向のリスニングサウンドでまとめつつ、よりHiFi方向にチューニングしているようで、「VOLARE」より自然なサウンドを楽しめる傾向のようです。4種類8基のドライバーの調整は非常に正確で優れた解像感と表現力をもちつつ滑らかな印象です。
多くのハーマンターゲットを意識した製品は同様のバランスで調整しつつもドライバーの特性をより活かすアプローチを選択したり、ブランドとしての特徴(または自社のターゲット等)を尊重します。そういった意味では「IOAUDIO SOGNO」のサウンドは良い意味でそのようなメーカーの個性は無く、あくまで「ハーマンターゲットカーブに準拠した質の高いリスニングサウンド」を忠実に再現しようとしている印象があります。結果として「他社とは異なる」印象でかつ安定したオールラウンダーとして仕上がっていると感じます。「IOAUDIO SOGNO」の仕様はインピーダンス12.8Ω ±10%、感度126.5dB/Vrmsでかなり鳴らしやすいイヤホンと言えます。小型のオーディオアダプターなどでも十分に稼働ができますが、ノイズ特性が高い製品を使用する方が良いでしょう。またドライバー数が多くインピーダンスが低いためイヤホンとしての消費電量は大きいことはドングル型アダプターを使用する場合は注意した方が良いでしょう。そしてある程度駆動力のある再生環境でも歪むこと無く安定して再生することができます。
「IOAUDIO SOGNO」の高域は鮮やかな煌めきのある伸びやかな音を鳴らします。鋭い音は鋭く、煌びやかさもしっかり感じさせる明瞭で解像感のある印象ですが、高域の質感は結構特徴的です。いわゆるBA的な金属質な音とも異なり、またESTやPZTのような無機質で直線的な伸び方とも異なり、「IOAUDIO SOGNO」の高音は、特に高高域に適度なアクセントをもつことで華やかに広がるような鮮やかさを持っています。この調整により高域成分の多い曲でも驚くほどの空間表現とエネルギーを感じさせつつ、詳細なディテールもしっかり表現されます。いっぽうで歯擦音はコントロールされ刺さり等耳障りな印象はありません。直線的で正確な高域を望む方には多少エモーショナルな感じが好まれない可能性もありますが、リスニングサウンドとして「IOAUDIO SOGNO」の高域は個人的にはかなり好感できます。
中音域はニュートラル方向で凹むことなく鳴ります。高域同様に鮮やかな印象を持ちつつ印象で若干メリハリが強調されているため、ドンシャリ感のある派手めのイヤホンほどではありませんが、フラットなサウンドを好まれる方には少し聴き疲れする可能性もあります。鮮明で見通しが良い印象で、滑らかな印象を維持しつつ個々のディテールも詳細で混雑する印象はありません。ボーカル域は自然な位置で定位し前傾することも引っ込んでいる印象もありませんが、この見通しの良さと鮮明さにより心地よいバランスで再生されます。女性ボーカルは高音の伸びも良く抜けもある印象ですが高出力の環境や大音量でもキツくなる印象は無く綺麗に再生されます。男性ボーカルはBAだけで無くダイナミックドライバーのフォローもあり適度な温かみと豊かさがあり、ハイブリッドにありがちなドライな印象にならず聴き応えがあります。演奏との分離も適切で、楽器も鮮やかな質感でクリアに再生されます。分離も非常に良く、音場は過度に広げる印象はありませんが、原音に忠実で自然な空間表現を実感出来ます。
低域は適度に温かく、ドライすぎない自然な印象で再生されます。低音の質感にこだわったトラックではしっかり鼓膜を揺さぶるエネルギーがありますが、決して過度に強調した印象では無く、また音数の多いハードロックでは籠もること無くスピード感をもってベースラインを捉えます。ミッドベースは適度な厚みがあり薄く感じることはありませんが過度に膨らんだり響きすぎることは無く自然でちょうど良いタイトさ鳴ってくれます。またスピード感もありインパクトもエネルギッシュです。重低音は十分に沈み、厚みと温かさを持ちつつも解像感があります。低域好きの方にとってはもう少し量感が欲しいという方もいらっしゃると思いますが個人的にはこのイヤホンの傾向としては適切な印象に感じます。中高域との分離も適切で、かつ音色のバランスも優れています。リスニングサウンドとしてついニヤニヤしてしまうような心地よさがあります。
■ まとめ
というわけで、巷でちょっと話題になっていたので購入してみた「I\O AUDIO SOGNO」でしたが、想像以上に私の好みにどハマりのサウンドでちょっと嬉しくなってしまいました。そのため最近は結構頻繁に使っているかもしれませんね。デザイン的にはモノトーンを基調にとても落ち着いた印象で派手すぎないもののおおよそ地味ではない存在感があり、いっぽうで音質傾向はメーカーの個性を主張すること無く、ハーマンターゲット的なリスニングサウンドの「正解」を導くような、そんな仕上がりです。個人的には高域用BAに6mmダイナミックドライバーのツィーターを組み合わせたち高域表現にけっこうやられた感じはありますね。こうなると「VOLARE」はまだ持っていないのですが非常にきになるところです。個人的にはオススメと言うより結構大好きなイヤホン、という印象でした(^^)。








