
こんにちは。今回は 「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」です。70ドル以下のお手頃な価格設定ながら、ダルマオーディオらしいサウンドで仕上げられ、リケーブルなどでの変化も楽しめるエントリークラスのモデルです。
※以前プレレビューを行っていますが、依頼により改めて再構成し掲載しております。
「ダルマオーディオ(Daruma Audio)」は2019年の設立以降、個性的なイヤホン製品を数多くリリースしており、マニアの間では結構お馴染みのブランドのひとつです。
今回の「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」はは同社監修により協力メーカーによる委託製造(ODM)を行っているモデルで、従来より購入しやすい価格設定を実現しているようです。


ドライバーは10mmデュアル磁気回路ダイナミックドライバーをシングルで搭載。チューニング方法もTシリーズでのドライバー特性をフィルターで調整する方式から、「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」ではドライバーそのものの出力を調整する方式を採用しています。


「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」のパッケージはシンプルな缶ケースタイプです。


ケースの中にはイヤーピースなど付属品がびっしり。パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピースが6種類。装着済み含めそれぞれS/M/Lサイズが同梱。説明書、「すずらん」の栞。


本体は樹脂製、ステムノズルが金属製でサイズは非常にコンパクト。シェル形状は耳に収まりやすい形状で装着感はかなり良好です。公式サイトには今後別売りのフィルターの発売も予定しているとの記述がありますが、ステムノズルが外れそうな感じではないのでフィルターは上から被せる感じかもですね。


ケーブルは0.78mm 2pinコネクタ仕様の銀メッキOFC線で2芯撚り線タイプのケーブルが付属します。透明な樹脂被膜は適度な弾力があり撚り線タイプのため取り回しは良好です。


イヤーピースは6種類のタイプが付属。色々なタイプが入っており、イヤーピースによる変化を楽しむことができます。
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」の音質傾向は滑らかさを感じる穏やか目のサウンドで、バランスとしてはU字寄りの弱ドンシャリ。高域も自然な伸びの良さがあり、低域も再生環境によってちょっと控えめに感じますが、全体としては適度な量感をもってバランス良く下支えします。
同社の「T-5000」とは異なるサウンドとのことで、実際の印象もよりV字方向のハッキリしたサウンドだった「T-5000」に対し、「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」はよりニュートラル方向で、ダルマオーディオのイヤホンとしてイメージできる印象の最大公約数的な方向性でより聴きやすくまとめた、という感じもありますね。
ドライバーの特性を前面に出した従来モデルと比較すると解像感やディテールの表現などに差は感じますが70ドル以下の製品としては十分な質感でまとまっておりまとまりも良い印象。ただし、メーカーサイトでも「美音系」と記載の通り滑らかさや穏やかさを前面にしたチューニングのため、付属ケーブルではそこまでスピード感やキレ重視の印象ではなさそうですが、リケーブルなどでも結構変化するのでいろいろ追い込んでみるのも楽しそうです。
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」の高域は明瞭で伸びやかで綺麗な音を鳴らします。傾向としては寒色寄りですが全体的な滑らかな印象のため過度にキレを強調するような感じにはならないようです。メーカーサイトでもリケーブルでの変化に言及しているとおり、再生環境により変化が大きく、高域も結構印象が変化します。付属ケーブルでも小型オーディオアダプター等で低音量で鳴らす場合は若干後方で定位し穏やかな印象になりますが、ゲインを上げていくことでより前面で主張しスッキリした明瞭感がより強調されます。より派手目の変化のある情報量の多い銀メッキ線のバランスケーブル等を使用するとより「美音系」の印象は維持しつつV字方向に変化し、キレの良さもアップしそうです。
中音域は癖の無いニュートラルなサウンドで、付属ケーブルではあまり凹む印象はありません。適度な解像感と分離を持ちつつ、ボーカル域は適度に温かく、輪郭も滑らかさがあり、より穏やかな印象の音像表現ですね。
音場はドンシャリ傾向で感じやすい前後への多層感はそれほどありませんが、左右および上下に広さがあり、キレより滑らかさを感じる自然な輪郭ながら窮屈になることなく定位します。
ボーカル域は自然な定位で強調感が無いため、全体的に落ち着いた印象となりますが、自然な分離と見通しの良さがあるため不足を感じることは少ないでしょう。また音場表現とあわせて上品さを感じる余韻もあり心地よい音色にまとまっていると思います。もちろんインストゥルメンタルも気持ちよく楽しめますね。
低域は締まりのある小気味よい印象で中高域を下支えます。付属ケーブルの場合、再生環境により多少中高域寄りとなり低域は相対的に控えめに感じますが、全体的にはミッドベースを中心に十分な量感と存在感があり自然に下支えする印象。重量感はそこまで高くありませんが膨らむことなく締まりの良いい印象で存在感もあるため全体としては自然なバランスです。重低音はやや軽めですが適度な沈み込みがあります。
というわけで、「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」は70ドル以下、1万円程度の購入しやすい価格設定に自然な音色と伸びやかさのある印象でまとめられており、同社のイヤホンを体験できるモデルとしても、また普段使いができる製品としてもまとまりの良さを感じました。
コンパクトなシェルで装着感にも優れ、6種類のイヤーピースにより最適なものを選べるのもよいですね。また全体として美音系のスッキリした印象ながら付属ケーブルでは適度に穏やかさを感じる印象で楽しめ、さらにリケーブルにより異なるキャラクターに変化する楽しさもあります。ポテンシャルの高さや遊べる楽しさもあるイヤホンだと思います。
■ 製品概要と購入方法について
「ダルマオーディオ(Daruma Audio)」は2019年の設立以降、個性的なイヤホン製品を数多くリリースしており、マニアの間では結構お馴染みのブランドのひとつです。
今回の「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」はは同社監修により協力メーカーによる委託製造(ODM)を行っているモデルで、従来より購入しやすい価格設定を実現しているようです。


ドライバーは10mmデュアル磁気回路ダイナミックドライバーをシングルで搭載。チューニング方法もTシリーズでのドライバー特性をフィルターで調整する方式から、「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」ではドライバーそのものの出力を調整する方式を採用しています。


また「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」では6種類のイヤーピースを付属させており、リケーブルも可能な仕様になっていることから、自分好みに変化を楽しむことも可能と言うことです。
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」の価格は69ドルです。
AliExpress(Angelears Audio Store): Daruma Audio Vento Conductor RAN
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」の価格は69ドルです。
AliExpress(Angelears Audio Store): Daruma Audio Vento Conductor RAN
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとしてAngelears Audio より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」のパッケージはシンプルな缶ケースタイプです。


ケースの中にはイヤーピースなど付属品がびっしり。パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピースが6種類。装着済み含めそれぞれS/M/Lサイズが同梱。説明書、「すずらん」の栞。


本体は樹脂製、ステムノズルが金属製でサイズは非常にコンパクト。シェル形状は耳に収まりやすい形状で装着感はかなり良好です。公式サイトには今後別売りのフィルターの発売も予定しているとの記述がありますが、ステムノズルが外れそうな感じではないのでフィルターは上から被せる感じかもですね。


ケーブルは0.78mm 2pinコネクタ仕様の銀メッキOFC線で2芯撚り線タイプのケーブルが付属します。透明な樹脂被膜は適度な弾力があり撚り線タイプのため取り回しは良好です。


イヤーピースは6種類のタイプが付属。色々なタイプが入っており、イヤーピースによる変化を楽しむことができます。
■ サウンドインプレッション
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」の音質傾向は滑らかさを感じる穏やか目のサウンドで、バランスとしてはU字寄りの弱ドンシャリ。高域も自然な伸びの良さがあり、低域も再生環境によってちょっと控えめに感じますが、全体としては適度な量感をもってバランス良く下支えします。同社の「T-5000」とは異なるサウンドとのことで、実際の印象もよりV字方向のハッキリしたサウンドだった「T-5000」に対し、「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」はよりニュートラル方向で、ダルマオーディオのイヤホンとしてイメージできる印象の最大公約数的な方向性でより聴きやすくまとめた、という感じもありますね。
ドライバーの特性を前面に出した従来モデルと比較すると解像感やディテールの表現などに差は感じますが70ドル以下の製品としては十分な質感でまとまっておりまとまりも良い印象。ただし、メーカーサイトでも「美音系」と記載の通り滑らかさや穏やかさを前面にしたチューニングのため、付属ケーブルではそこまでスピード感やキレ重視の印象ではなさそうですが、リケーブルなどでも結構変化するのでいろいろ追い込んでみるのも楽しそうです。
「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」の高域は明瞭で伸びやかで綺麗な音を鳴らします。傾向としては寒色寄りですが全体的な滑らかな印象のため過度にキレを強調するような感じにはならないようです。メーカーサイトでもリケーブルでの変化に言及しているとおり、再生環境により変化が大きく、高域も結構印象が変化します。付属ケーブルでも小型オーディオアダプター等で低音量で鳴らす場合は若干後方で定位し穏やかな印象になりますが、ゲインを上げていくことでより前面で主張しスッキリした明瞭感がより強調されます。より派手目の変化のある情報量の多い銀メッキ線のバランスケーブル等を使用するとより「美音系」の印象は維持しつつV字方向に変化し、キレの良さもアップしそうです。中音域は癖の無いニュートラルなサウンドで、付属ケーブルではあまり凹む印象はありません。適度な解像感と分離を持ちつつ、ボーカル域は適度に温かく、輪郭も滑らかさがあり、より穏やかな印象の音像表現ですね。
音場はドンシャリ傾向で感じやすい前後への多層感はそれほどありませんが、左右および上下に広さがあり、キレより滑らかさを感じる自然な輪郭ながら窮屈になることなく定位します。ボーカル域は自然な定位で強調感が無いため、全体的に落ち着いた印象となりますが、自然な分離と見通しの良さがあるため不足を感じることは少ないでしょう。また音場表現とあわせて上品さを感じる余韻もあり心地よい音色にまとまっていると思います。もちろんインストゥルメンタルも気持ちよく楽しめますね。
低域は締まりのある小気味よい印象で中高域を下支えます。付属ケーブルの場合、再生環境により多少中高域寄りとなり低域は相対的に控えめに感じますが、全体的にはミッドベースを中心に十分な量感と存在感があり自然に下支えする印象。重量感はそこまで高くありませんが膨らむことなく締まりの良いい印象で存在感もあるため全体としては自然なバランスです。重低音はやや軽めですが適度な沈み込みがあります。
■ まとめ
というわけで、「Daruma Audio Vento Conductor RAN (すずらん)」は70ドル以下、1万円程度の購入しやすい価格設定に自然な音色と伸びやかさのある印象でまとめられており、同社のイヤホンを体験できるモデルとしても、また普段使いができる製品としてもまとまりの良さを感じました。コンパクトなシェルで装着感にも優れ、6種類のイヤーピースにより最適なものを選べるのもよいですね。また全体として美音系のスッキリした印象ながら付属ケーブルでは適度に穏やかさを感じる印象で楽しめ、さらにリケーブルにより異なるキャラクターに変化する楽しさもあります。ポテンシャルの高さや遊べる楽しさもあるイヤホンだと思います。








