
こんにちは。今回は 「COLORFLY L1 (CDA-L1)」です。DACチップに「CS43131」をデュアルで搭載し、アルミ製の曲線的なデザインも魅力的な小型オーディオアダプターです。独立したボリューム調整やゲイン切替にも対応し、小型ながら幅広く利用できるアイテムです。
■ 製品概要と購入方法について
中国のオーディオブランドColorflyの軽量USB DAC/アンプ製品「Lシリーズ」から「COLORFLY L1 (CDA-L1)」です。「COLORFLY L1 (CDA-L1)」は、DACチップにCirrus Logic社製「CS43131」をデュアル構成で搭載。本体重量はわずか15gと軽量でありながら高音質を実現しています。


「COLORFLY L1 (CDA-L1)」はDACにデュアル構成の「CS43131」を搭載し、32bit/768kHz、DSD256のネイティブ再生に対応。内部には純粋でクリアなサウンドを実現する第 2 世代Jitterkillフェムト秒クロックと非同期伝送に対応。出力はバランスで150mW@32Ω、4Vrms@600Ω、シングルエンドで65mW@32Ω、2Vrms@600Ωに対応します。


また本体デザインは二重構造設計を採用し、本体を二分割することで、内部回路を効率的に配置。360度全方位のアークデザインにより、ネジや側面の継ぎ目がない一体感のある外観と軽量でありながら堅牢性も兼ね備えたデザインに仕上げられています。そして側面の物理スイッチは独立の音量UP/DOWNのほか各モード切替えに対応します。


「COLORFLY L1」は「KAEI DESIGN」の公式ストアで75ドルです。
※クーポンコード「KAEIDESIGN」で購入時に15ドルOFFの60ドルで購入可能となります。
KAEI DESIGN公式ストア: COLORFLY L1
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして KAEI DESIGN より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「COLORFLY L1」の本体パッケージはシンプルな白箱デザイン。


パッケージ内容は本体、接続用OTGケーブル、説明書。


アルミニウム合金製の本体は43×27×14mm、15gと使いやすいサイズ感で曲線をベースとしたシームレス設計が独特のデザイン感がありますね。コネクタは3.5mmシングルエンドおよび4.4mmバランス接続を備えています。


側面には+/-ボタンが配置され、独立した音量切替えに対応します。さらに、ゲインモード変更(+/-を同時押し)、デジタルフィルター(+/-を長押し、Mode1~4までは1回白点滅、Mode5のみ2回白点滅)、UAC1.0モード(+を押しながら接続)、ファームウェア更新(-を押しながら接続)で各モードが切り替わります。


本体正面にインジケーターがあり、再生モードや各モード切替え時に異なるカラーで点灯(または点滅します)。
本体側のUSB Type-Cコネクタに接続する付属OTGケーブルはリボン状の平線構成の高純度単結晶銅銀メッキ線ケーブルで安定したロスレス信号伝送を実現します。


ちなみにネイティブ仕様では768kHzまで対応してとのことですが、実際にUAC(USB Audio Class 2.0)で接続した場合は384kHzまでの対応で認識します。製品の説明書を見るとインジケーターのカラーも384kHzまでしか記載されていないため実際そのような仕様である可能性もありますね。
■ サウンドインプレッション
「COLORFLY L1」の音質傾向はニュートラルに近く、いっぽうで他社のデュアル「CS43131」搭載オーディオアダプター同様にハッキリとした印象の音を鳴らします。仕様としてはシングルエンド65mW@32Ω、バランス150mW@32Ωですが、スペック以上にパワーのある印象で多少鳴らしにくいヘッドホンなどもしっかり鳴らします。同時に優れたノイズ特性を持ち、感度の高いCIEMなどを組み合わせてもホワイトノイズの無いサウンドが印象的です。また左右の独立ボリュームとゲイン切替えにより、感度の高いイヤホンから鳴らしにくいヘッドホンまで細かく音量調整ができるのは魅力的です。アルミ製のシャーシは余裕のある設計のようで発熱量が少ないのも良いと思います。左右のスイッチは音量のUP/DOWNおよびゲイン切替えのほかに5段階のデジタルフィルターにも対応します。正直なところ各モードの違いは非常に少ないですが好みに応じて変えてみるのも良いでしょう。Mode5のみが2回点滅するため、Mode1に戻すためには2回点滅(Mode5)の次にすればいいわけですね。


なお、「COLORFLY L1」のサウンドは良くも悪くもデュアル「CS43131」らしい、癖の無い印象ながら明瞭感のあるサウンドのため、オーディオ的なアンプ回路で深みをもたせる要素はありません。そのため、より雄大な音場感や豊かさを求める場合、ポータブルアンプを経由させてみるのも良いアプローチかもしれませんね。今回はKAEI DESIGNからのサンプル提供ということもあったので、以前レビューした「KAEI TAP1 PRO」を出力側に接続して見ました。この組み合わせではハッキリとしつつ癖の無い「COLORFLY L1」のサウンドにより「KAEI TAP1 PRO」の豊かなサウンドを改めて実感できる印象で、なかなか良い組み合わせだと感じました。


■ まとめ
というわけで、結構シンプルな構成のドングル型オーディオアダプター/USB-DACである「COLORFLY L1 (CDA-L1)」ですが、スペックとしては非常にシンプルながら逆に色々と組み合わせて使いやすい印象を持ちました。また余裕を持ったデザインで発熱を抑えているのも良いですね。価格も手頃ですので興味のある方は試してみるのも良いと思いますよ。








