
こんにちは。今回は 「Hisenior Mega7」です。CIEMメーカーとしてスタートし、最近では高品質なユニバーサル製品でも定評のある「Hisenior」の「Mega」シリーズの1DD+6BA構成モデルです。
非常に評価の高いことで知られる「Mega5-EST」の音質傾向を継承しつつ、新開発10mmダイナミックドライバーとSonion製/Knowles製BAを組み合わせ、よりニュートラル方向で解像感に優れたサウンドに仕上げられています。
■ 製品概要と購入方法について
「Hisenior」はカスタムIEMのオーダーメイドからスタートし、最近ではアッパーミドル級の高性能イヤホンメーカーとしてマニアの認知も広がっている中国のイヤホンブランドです。
今回の「Hisenior Mega7」は、同社による「Mega」シリーズ第3の新モデルで、1DD+6BAの7ドライバー構成を採用するハイブリッドモデルです。
今回の「Hisenior Mega7」は、同社による「Mega」シリーズ第3の新モデルで、1DD+6BAの7ドライバー構成を採用するハイブリッドモデルです。
「Mega」シリーズというと、最近では「Mega5EST」の評価が非常に高く、同社をマニアの間で広く認知させる存在となりました。シリーズでは低域強化モデルの「Mega5EST Bass+」と今回の「Hisenior Mega7」をアップデートモデルとして販売しています。
「Hisenior Mega7」では「DE537R」ドライバー構造を採用し、Hiseniorが厳選したカスタムドライバーおよびSonion、Knowles製のBAドライバーと、綿密な「4ウェイ、4サウンドチューブ」による詳細なチューニングにより、周波数の分離が非常にクリアになり、オリジナル録音に忠実な正確なサウンド再生を実現します。


「Hisenior Mega7」のドライバーは「DE537R」ドライバー構造により、1DD+6BAの7ドライバー・ハイブリッド構成を採用。低域には新開発の10mmデュアルキャビティ・バイオセルラー振動板ダイナミックドライバーを搭載し、中音域側にはSonion製BA(37AP+E50)、高域側にKnowles製BA(2xRAB)を組み合わせています。


内部構造では4Wayクロスオーバーと4サウンドチューブ設計を採用し、さらに「APRM」(Air Pressure Release Mechanism/空気圧解放機構)を搭載。このメカニズムは、ドライバーの圧力緩和、サウンドチューブのレイアウト、3D ハウジングシェルの設計を最適化し、より快適でスムーズなリスニング体験を提供。各帯域のつながりと整合性、そして長時間使用時の快適性に配慮されています。
またケーブルには「ORCA」4芯 6N-UPOCC銅リッツケーブルを採用。で、0.78mm 2pin着脱式、4.4mmプラグ仕様。さらに「ORCA 4.4インチUSB Type-Cアダプター」も付属します。


「Hisenior Mega7」の価格は449ドル~です。
AliExpress(Angelears Top Store):「Hisenior Mega7」免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Angelears より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
パッケージ外観は、本体写真を中心に構成されたビジュアルが用いられてた落ち着いたデザイン。


パッケージ内容は、イヤホン本体、「Orca」4芯6N-UPOCC銅リッツケーブル、4.4mm to Type-C変換ケーブル、イヤーピース各種、ケーブルクリップ、クリーニングワイパー、レザーケーブルタイ、「#Manatee」レザーケース、マニュアル、保証書、QCカードほか。充実したアクセサリーは同社ユニバーサル製品の特徴のひとつになっていますね。


本体はレジン製で、もともとのCIEMメーカーらしくユニバーサルモデルも高い質感を維持しています。10mm DDとSonion 37AP(2BA)、Sonion E50(2BA)、2基のKnowles RABによる1DD+6BA構成の7ドライバー構成と、いわゆる「多ドラ」機ですが、サイズ感は耳に収まりやすいサイズ感で使いやすい形状にまとめられています。それぞれのドライバーがドライバーは 1Low +2Mids+ 2Mid-highs+2S-highsの4Wayクロスオーバーと4サウンドチューブ設計を採用しており、各帯域を整理しながら自然なつながりを意識されています。


コネクタは埋め込み無しの0.78mm 2pinで金属製のステムノズルはやや太めの設計。側面にベント(空気孔)があります。内部では「APRM(空気圧解放機構)」を搭載することで、耳内の空気圧を抑え、長時間装着時の快適性にも配慮しています。


付属ケーブルは「Orca」4芯6N-UPOCC高純度単結晶銅リッツケーブルで、標準で4.4mmプラグを採用。落ち着いた金属部品との組み合わせにより高級感を感じさせる外観が印象的。情報量も適切で質の高さを感じるケーブルです。また同シリーズの4.4mm - Type-C変換ケーブルも付属します。


イヤーピースはBalanceタイプとSmoothタイプのシリコンイヤーピースに加え、フォームイヤーピースも付属します。ケースも「#Manatee」レザーケースが付属。その他付属品も充実しています。
■ サウンドインプレッション
「Hisenior Mega7」は、全体としてニュートラル寄りのバランスの良いU字寄りの弱ドンシャリ傾向。ドライバー構成的にも同社の「Mega」シリーズのスタートである「Mega 5P」の正統なアップグレードという印象の手堅い音作りです。全体の方向性としては同社製品の中でも特に高評価を得ている「Mega 5-EST」の方向性を踏襲したメタ(または「New Meta」)寄りのチューニングながら、中音域から低域にかけてはよりニュートラル感のあるハーマンターゲット寄りの音作りのようですね。


一般的にメタ(または「New Meta」)と呼ばれる傾向では、ボーカル域にフォーカスし中低域および中高域にアクセントのあるU字寄りの傾向を維持しつつ、中高域から高域に至るピークを比較的早めに設定することで刺激を抑え適度な温かみを感じさせ、さらに超高域にアクセントを加えることで伸びやかさと空気感を感じさせるチューニングが行われます。「Mega 5-EST」はこのメタ傾向に最適な構成で、ややウォーム寄りに調整した1DD+2BAに2基のSonion ESTが超高域をカバーすることで非常に高い評価を得ました。
今回の「Hisenior Mega7」では超高域を2基のKnowles製BA(RAB、つまりWBFKと同系のツィーターユニットですね)が担当するため、Sonion ESTほどの突き抜ける感じは無いものの、中音域を4基のSonion製BAユニットでより細かくチューニングすることで、この音域の情報量、解像感や分離、輪郭の明瞭さなどが向上し、バランスとしてもよりニュートラルな印象をもったサウンドに仕上げられています。「Mega5-EST」はメタ傾向の代表的なリファレンス機のひとつとされますが、メタ傾向自体がよりボーカル域にフォーカスしたリスニングサウンドですので、よりシャープさや見通しの良さを感じる場合、「Hisenior Mega7」のほうが好感される可能性も高そうです。
「Hisenior Mega7」の高域は、刺激を抑えつつも明瞭感と伸びのある音を鳴らします。中高域からのピークは控えめなメタよりのチューニングによりWBFKやRABなどのKnowles製BAは超高域のアクセントにフォーカスした調整が行われているため、BA的な硬質感はあまり感じず、適度な温かみと明るすぎず暗すぎず自然な伸びやかさを持っています。また超高域についてもEST搭載機のように突き抜けるような空気感を大きく誇張する印象とは異なりますが、よりハッキリした輪郭と明瞭感のある見通しの良さがあり、ハイハットなどのシンバル音も詳細な印象。より鮮明さを感じやすい高域です。


一般的にメタ(または「New Meta」)と呼ばれる傾向では、ボーカル域にフォーカスし中低域および中高域にアクセントのあるU字寄りの傾向を維持しつつ、中高域から高域に至るピークを比較的早めに設定することで刺激を抑え適度な温かみを感じさせ、さらに超高域にアクセントを加えることで伸びやかさと空気感を感じさせるチューニングが行われます。「Mega 5-EST」はこのメタ傾向に最適な構成で、ややウォーム寄りに調整した1DD+2BAに2基のSonion ESTが超高域をカバーすることで非常に高い評価を得ました。
今回の「Hisenior Mega7」では超高域を2基のKnowles製BA(RAB、つまりWBFKと同系のツィーターユニットですね)が担当するため、Sonion ESTほどの突き抜ける感じは無いものの、中音域を4基のSonion製BAユニットでより細かくチューニングすることで、この音域の情報量、解像感や分離、輪郭の明瞭さなどが向上し、バランスとしてもよりニュートラルな印象をもったサウンドに仕上げられています。「Mega5-EST」はメタ傾向の代表的なリファレンス機のひとつとされますが、メタ傾向自体がよりボーカル域にフォーカスしたリスニングサウンドですので、よりシャープさや見通しの良さを感じる場合、「Hisenior Mega7」のほうが好感される可能性も高そうです。「Hisenior Mega7」の高域は、刺激を抑えつつも明瞭感と伸びのある音を鳴らします。中高域からのピークは控えめなメタよりのチューニングによりWBFKやRABなどのKnowles製BAは超高域のアクセントにフォーカスした調整が行われているため、BA的な硬質感はあまり感じず、適度な温かみと明るすぎず暗すぎず自然な伸びやかさを持っています。また超高域についてもEST搭載機のように突き抜けるような空気感を大きく誇張する印象とは異なりますが、よりハッキリした輪郭と明瞭感のある見通しの良さがあり、ハイハットなどのシンバル音も詳細な印象。より鮮明さを感じやすい高域です。
中音域はニュートラル方向のU字傾向で凹むことなく再生されます。どちらかというとハーマンターゲット寄りの癖の無い印象で、一般的なメタ傾向よりはボーカル域の前傾感や温度感は感じないかもしれませんね。そのかわりSonion製の2種類の2BAユニットの組み合わせにより、全体的な解像感や分離感は向上しており、高域同様により明瞭感やハッキリした音像表現を実感出来る印象です。女性ボーカルはすっきりと明るく、男性ボーカルは過度に太くせず自然ながら輪郭がハッキリした描写で、中低域が混雑しやすい場面でも見通しの良さを維持しています。
音場は自然な広さと奥行きがあり、横方向と奥行きのバランスを取りながら、正確さを感じる定位で、ボーカルや演奏の位置関係を自然に整理して描写します。優れた解像感と分離により適度な鮮明さを維持しつつ、ニュートラルな印象での距離感を保っています。
低域はニュートラルバランスの量感ながら重低音を中心に適度なブーストが有り、深さをしっかり確保しながら、ミッドベースは膨らまず締まりのある音で全体を下支えします。重低音は深さとともに解像感とスピード感があり、中高域と違和感の無いキレの良さがあります。ミッドベースは直線的な輪郭で、キックの立ち上がりやベースラインの追いやすさも良好な印象。「Mega5-EST」とバランス的には近いものの、より明瞭さを感じる仕上がりになっています。
なお、「Hisenior Mega7」の仕様はインピーダンス21Ω、感度103dB/mWと、多ドラ仕様のハイブリッドモデルとしては多くのCIEMのように敏感すぎず、比較的多くの再生環境で使いやすい印象。そのため、付属の4.4mm to Type-C変換ケーブルでスマートフォン等に直結しても「Hisenior Mega7」のサウンドを十分に楽しむことができます。
音場は自然な広さと奥行きがあり、横方向と奥行きのバランスを取りながら、正確さを感じる定位で、ボーカルや演奏の位置関係を自然に整理して描写します。優れた解像感と分離により適度な鮮明さを維持しつつ、ニュートラルな印象での距離感を保っています。
低域はニュートラルバランスの量感ながら重低音を中心に適度なブーストが有り、深さをしっかり確保しながら、ミッドベースは膨らまず締まりのある音で全体を下支えします。重低音は深さとともに解像感とスピード感があり、中高域と違和感の無いキレの良さがあります。ミッドベースは直線的な輪郭で、キックの立ち上がりやベースラインの追いやすさも良好な印象。「Mega5-EST」とバランス的には近いものの、より明瞭さを感じる仕上がりになっています。なお、「Hisenior Mega7」の仕様はインピーダンス21Ω、感度103dB/mWと、多ドラ仕様のハイブリッドモデルとしては多くのCIEMのように敏感すぎず、比較的多くの再生環境で使いやすい印象。そのため、付属の4.4mm to Type-C変換ケーブルでスマートフォン等に直結しても「Hisenior Mega7」のサウンドを十分に楽しむことができます。


ただ印象としてはよりS/Nの高い、さらに出力インピーダンスが低く、情報量や駆動力に余裕のある再生環境のほうが、より実力を引き出すことができそうですね。
■ まとめ
というわけで、「Hisenior Mega7」は、「Mega」シリーズのまとまりの良さやニュートラル寄りの傾向を踏襲しつつ、より多ドラ構成にアップグレードすることで中音域の質感を向上させ、全体としてもより明瞭で情報量の多いサウンドに仕上がっています。ちなみに同社の「Mega5-EST」はメタ(または「New Meta」)を強力に推進しているCrinacle氏などに絶賛されているモデルとして、この傾向の代表的なリファレンスのひとつとなっていますが、非常に自然でまとまりの良い印象ながら多少の物足りなさを感じる方も多いかもしれません。そういった意味で自然なサウンドを活かしつつ低域を強化し、迫力やスケール感をより強めた「Mega5EST Bass+」はリスニング性を強化した非常に有効なアップデートといえるでしょう。「Mega5EST Bass+」と、今回の「Hisenior Mega7」はそれぞれベクトルの異なるモデルとして、間違いなくHiseniorの代表モデルしてお勧めできる製品だと思います。








