
こんにちは。今回も購入済み未レビューのイヤホンを紹介する「棚からレビュー」です。前回に引き続きSIMGOT製品で今回は 「SIMGOT SuperMix 5」 です。骨伝導ドライバー、ダイナミックドライバー、BA、マイクロ平面を組み合わせた 1BC+1DD+2BA+1MPD の5ドライバー構成モデルです。各ドライバーの特徴を活かした明瞭さや解像感をもちつつスムーズでバランス良く仕上げ、さらに幅広い音域に作用する大口径骨伝導ドライバーによるアプローチでリスニング性を高めています。
■ 製品概要と購入方法について
SIMGOTによる新たな200ドル級のハイブリッドモデルが「SIMGOT SuperMix 5」です。同社の「SuperMix 4」に続くアップグレードモデルで、名称通り片側5基のドライバーによって構成されます。特徴としてはカスタム骨伝導技術、精密なRC 4Wayチューニング、そして高精度3Dプリントによるシェルデザインにより優れた装着性はもちろん、内部構造においても優れた設計を実現しています。


ドライバー構成は、8mmのDLC振動板ダイナミックドライバーを低域用に、2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを中域用に、マイクロ平面ドライバー(MPD)を高域側に、さらに10mmのカスタムコイル骨伝導ドライバーを加えた 1BC+1DD+2BA+1MPD 構成を採用。骨伝導ドライバーは 200Hz~7kHz で作用し、低域の質感、応答速度、そして繊細なダイナミクス表現を大幅に向上させます。


内部構造では、RC方式の4ウェイクロスオーバー、3Dプリントによる独立した音導管、マルチチャンネルのダンピング設計を組み合わせ、各ドライバー間のシームレスなつながりと、低歪み、正確でリアルなサウンドステージを実現します。


シェルは高精度樹脂3Dプリンティングと金属のCNC加工技術を採用し、それぞれの素材の特性を考慮することで定在波を効果的に抑制し、より洗練されたピュアなサウンドを実現しています。そしてケーブルはLitz構造の銀メッキ単結晶銅導体を採用しており、交換式プラグによりシングルエンドとバランス接続の両方に対応します。


シェルは高精度樹脂3Dプリンティングと金属のCNC加工技術を採用し、それぞれの素材の特性を考慮することで定在波を効果的に抑制し、より洗練されたピュアなサウンドを実現しています。そしてケーブルはLitz構造の銀メッキ単結晶銅導体を採用しており、交換式プラグによりシングルエンドとバランス接続の両方に対応します。
価格は197.99ドル、アマゾンでは40,192円です。
Linsoul(linsoul.com): SIMGOT SuperMix 5
AliExpress(DD-Audio Store): SIMGOT SuperMix 5
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): SIMGOT SuperMix 5
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免責事項:
本レビューは個人的に製品を購入し掲載している「購入者レビュー」となります。
本レビューに対してそれ以外の金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
本レビューに対してそれ以外の金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容
「SIMGOT SuperMix 5」のパッケージは内部構成をイメージしたイラストが描かれたデザイン。


本体は3Dプリントによる半透明ブラック系のレジンシェルに金属製フェイスプレートを組み合わせたデザインで、内部構造がうっすら見える外観とメタルパーツの質感がうまく両立しています。シンプルなデザインでまとめつつ落ち着いた高級感を感じさせるシルエットです。


イヤーピースは2種類のタイプが各サイズ付属します。骨伝送ドライバーを搭載しているため、他にも耳奥までしっかり装着できるようやや小さめのイヤーピースを選択するのが望ましいでしょう。


付属ケーブルは銀メッキ単結晶銅導体を用いた 0.78mm 2pin ケーブルで、3.5mm / 4.4mm の交換式プラグに対応します。太さのあるケーブルですが取り回しは比較的良好です。


付属ケーブルは銀メッキ単結晶銅導体を用いた 0.78mm 2pin ケーブルで、3.5mm / 4.4mm の交換式プラグに対応します。太さのあるケーブルですが取り回しは比較的良好です。
■ サウンドインプレッション
「SIMGOT SuperMix 5」の音質傾向は、ニュートラル寄りのバランスの良いサウンドを鳴らしつつ、マイクロ平面ドライバーによってスッキリした伸びやかさを持った高域と、大口径の骨伝導ドライバーによりボーカル域を含む中低域から中高域までの音域にエネルギーを加え、全体のバランス以上にミッドセントリックな主張を感じるサウンドに仕上がっています。海外レビューでのf値をみるとハーマンターゲットカーブ(H-2019)に比較的近いU字寄りのバランスで調整されていることが伺えますが、例えば同じSIMGOTでもよりハーマンターゲットに忠実な上位モデルの「EM10」(1DD+8BA+1PZT)と比較すると骨伝導ドライバーによるブーストでよりW字方向に変化があることが伺えます。
また高域は超高域にアクセントを持ちつつ、ピークは控えめでスッキリした伸びやかさを持ちつつ刺激は適度にコントロールされています。そして複雑なクロスオーバー制御により、異なる種類のドライバーによる人工的なハイブリッド感はかなり抑制され、スムーズな印象のサウンドにまとめられています。
「SIMGOT SuperMix 5」の高域は中高域からのピークを抑え刺さり等の刺激をコントロールしつつマイクロ平面ドライバーと7kHzまでカバーする骨伝導ドライバーによって補完することで明瞭な音を鳴らします。スッキリとした伸びやかさと超高域の空気感を感じる印象があり、SIMGOTらしい見通しのよさを感じる音像表現です。ハイハットなども整った輪郭で描写しやすく、滑らかで扱いやすい高域に仕上がっています。また小型のオーディオアダプターなどの再生環境では比較的大人しめの印象ですが、より駆動力のあるアンプやDAPなどで鳴らすと骨伝導ドライバーやマイクロ平面ドライバーの主張が増し、より明瞭さや伸びやかさを感じるようになります。
中音域は凹むことなく再生されます。もともとハーマンターゲットカーブ寄りのU字方向のチューニングのためボーカル域などは前傾しますが、さらに骨伝導ドライバーによる影響を最も顕著に反映し多少W字寄りのミッドセントリックな印象で再生されます。
2基のBAドライバーにより解像感のあるやや硬質な音を鳴らしますが、一般的にハイブリッドでイメージするような派手さは無く、滑らかさをもった印象で調整されているのも印象的です。また演奏との分離も良く自然な音場感で定位も比較的正確な印象です。
女性ボーカルは一般的なU字傾向よりやや落ち着きがありますが、伸びやかさと透明感のある印象で前傾して再生され、男性ボーカルは中低域の自然なブーストと骨伝導ドライバーの下支えにより自然な厚みと豊かさがあります。おそらくBAなどの空気伝導では癖の無いバランスで鳴らし、骨伝導で存在感をフォローする印象のため、ボーカル域の主張を感じさせつつ不自然にならず、楽器などの音もフォーカスの合った印象で綺麗に鳴ります。
2基のBAドライバーにより解像感のあるやや硬質な音を鳴らしますが、一般的にハイブリッドでイメージするような派手さは無く、滑らかさをもった印象で調整されているのも印象的です。また演奏との分離も良く自然な音場感で定位も比較的正確な印象です。女性ボーカルは一般的なU字傾向よりやや落ち着きがありますが、伸びやかさと透明感のある印象で前傾して再生され、男性ボーカルは中低域の自然なブーストと骨伝導ドライバーの下支えにより自然な厚みと豊かさがあります。おそらくBAなどの空気伝導では癖の無いバランスで鳴らし、骨伝導で存在感をフォローする印象のため、ボーカル域の主張を感じさせつつ不自然にならず、楽器などの音もフォーカスの合った印象で綺麗に鳴ります。
低域はリスニング寄りで多少ブーストされていますが量的にはニュートラル方向のバランスで、深さと速さ、そして質感の細かさで聴かせる印象です。分離も良くキレの良さを感じる低域です。重低音は自然な沈み込みがありますが、重量感や響きは自然で、過度に膨らませず、タイトで減衰も比較的速めの印象です。ミッドベースは直線的で自然な締まりの良さがあり、200Hz付近から機能する骨伝導ドライバーによりミッドベースの輪郭や触感的なニュアンスに少し独特の厚みが加わり、繊細さと立体感を両立させている印象です。
■ まとめ
というわけで、「SIMGOT SuperMix 5」は、異なる種類のドライバーを効率的に組み合わせる「SuperMix」ラインの特徴を踏襲し、多ドライバーらしい情報量や分離感を備えながら、高度なクロスオーバー制御により過度なメリハリは抑え滑らかさを感じるスムーズなサウンドに仕上げられています。さらに「SIMGOT SuperMix 5」ではミッドベースから高域まで幅広い音域に作用する大口径のカスタム骨伝導ドライバーにより、ニュートラルなサウンドにミッドセントリックな主張を持たせ、よりリスニング的な楽しさを加えています。また再生環境によっては高域の伸びやかさが向上し、よりスッキリした印象で楽しめる点も好印象でした。200ドル級の製品のなかでもかなり解像感を感じるリスニングサウンドで、今回もSIMGOTらしい手堅い仕上がりだと感じました。











