SIVGA M260

こんにちは。今回は 「SIVGA M260」 です。2016年に設立した中国・東莞のオーディオブランド、SIVGAによる、14.2mm大口径ダイナミックドライバーを搭載したイントラコンカ(インナーイヤー型)イヤホンです。レトロモダンなデザインとMMCXリケーブル対応に加え、今回レビューするUSB Type-C版ではDAC内蔵ケーブルによりスマートフォンやPCへ直接接続できる、気軽に楽しめるリスニングイヤホンです。
 
■ 製品概要と購入方法について

SIVGA M260」は、木製ハウジングのヘッドホンや平面駆動モデルなどで知られるSIVGAが展開する、最新のイントラコンカ(インナーイヤー型)の製品です。14.2mmの大口径ダイナミックドライバーを搭載し、アルミ合金シェルによるレトロモダンな外観で、MMCXコネクタによるリケーブルに対応。3.5mmモデルとUSB Type-Cモデルが用意されています。
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SIVGA M260」のドライバーは14.2mmサイズのダイナミックドライバーで、銅リング補強を加えた複合バイオ振動板を採用しています。大口径ドライバーらしい空間の広がりと、イントラコンカらしい開放的な抜けの良さを狙った構成で、バランスの良いチューニング、自然なボーカル、滑らかな高域、明瞭な中音域、制御された低域が特徴としています。

シェルは円形のフラットヘッド型をベースにしたインナーイヤー型で、アルミ合金を使用したメタリックな質感と、ヴィンテージのオーディオ機器を彷彿とさせるレトロで高級感のあるデザインを組み合わせています。本体はMMCXに対応したケーブル脱着式を採用しています。
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プラグは3.5mm版とUSB Type-C版が用意されています。USB Type-C版ではケーブル側にRealtek ALC5686を搭載したDACを内蔵し、32bit/384kHzまでのハイレゾ再生に対応します。またケーブル部にはマイクとコントロール部を備え、通話や音量調整、再生操作にも対応します。
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付属ケーブルは4N銀メッキOFCケーブルで、USB Type-C版ではストレート形状のUSB-CプラグとDAC内蔵リモコン付きケーブルが組み合わされ、3.5mm版ではL字プラグ仕様のケーブルが用意されます。

SIVGA M260」の価格は3.5mm版が7,900円、USB Type-C版が8,800円です。

Amazon.co.jp(01Diverse): SIVGA M260


01Diverse(01diverse.jp): SIVGA M260


■ 免責事項
本レビューではレビューサンプルとして 01Diverse より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容

SIVGA M260」のパッケージは、SIVGAらしいシンプルで落ち着いたデザインのボックスで、製品写真と仕様を確認しやすい構成になっています。低価格帯のイヤホンながら、ヘッドホンブランドらしく全体にすっきりとした印象です。
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パッケージ内容はイヤホン本体およびケーブル、イヤーパッド、キャリングケース、マニュアル類です。今回はUSB Type-C版で届きました。
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本体は軽量なアルミニウム合金製。ややレトロ感のあるメタリックな質感が印象的です。ハウジング周りの装着部は樹脂製で滑り止めの効果があり、軽量な本体と合わせ装着はしやすく落ちにくい印象。表面処理や造形はかなり現代的で、レトロ感と高級感をうまく両立した外観です。
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今回のUSB Type-C版では、32bit/384kHz PCM再生に対応したDACチップを内蔵しており、ケーブル途中にマイクとリモコンを備えたコントロール部があります。ボタンは+/-、○の3ボタン式です。本体側はMMCXコネクタによる着脱式のため、別途ケーブルを用意すれば3.5mmケーブルなどへ交換も可能です。
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ケーブルは分岐部分までの長さを確保しているため、通常の装着方法でも耳掛け式でもどちらでも装着可能です。付属のキャリングケースはオックスフォード生地を使用した布製ケースでサイズは少し大きめ。イヤホン本体とケーブルをまとめて収納できます。


■ サウンドインプレッション

SIVGA M260SIVGA M260」のサウンドは、やや中高域寄りで適度な金属シェルらしい少し硬質感のある煌めきと前傾するボーカル域により中音域から中高域を心地よく聴かせるタイプのサウンド。USB Type-C版ではデジタル接続のためおそらく3.5mm版より輪郭の鮮明さが少し向上していると思われますが、「SIVGA M260」のサウンドチューニングを良い意味で強調しており良い組み合わせではないかと感じます。低域は量感は控えめですが、イントラコンカらしい音場感のある響きで明瞭で主張のある中高域を心地よく下支えし、非常に豊かさのあるサウンドを楽しめます。ストリングスやギターなどの演奏は粒立ちが少し引き立つ印象もあり、ポップスやロックなどのボーカル曲や映画やドラマのテーマ曲などのインストゥルメンタルと相性の良さを感じます。
逆に言うと「イントラコンカらしさ」という視点で、それ以外のジャンルの音源とは多少相性がある可能性があります。おそらくメインストリームのユーザー層をはっきり意識して楽しさを感じるサウンドに仕上げている、という印象です。そういった意味では好き嫌いは分かれそうですが、多くの方には非常に気持ちよく、楽しいサウンドと感じるのではと思います。

SIVGA M260高域は硬質感のある伸びやかな音を鳴らしつつ、明るさを少し抑えた滑らかな印象で、比較的中高域にシフトした印象で鳴ります。ハイハットなどのシンバル音は自然でな印象。USB Type-C版では内蔵DACの傾向もあって、おそらく3.5mm版より明瞭さが増している可能性があります。それでも印象としては煌びやかさや鋭いエッジは強調されず、長時間でも聴き疲れしにくい方向にまとめられています。

中音域は「SIVGA M260」の中心となる帯域で、ボーカルは前傾しつつ自然な距離感で定位します。女性ボーカルは少し柔らかく、男性ボーカルも厚みを保ちながら過度に膨らみすぎないため、声の質感を素直に楽しめます。解像感は一般的で演奏との分離も自然な印象ですが、開放的な広がりのなかで適度なレイヤー感があり、ポップスやアコースティック、ライブ音源などをリラックスして聴くのに向いている印象。USB Type-C版では、中高域の粒立ちがおそらく3.5mm版より鮮明に描写されており、女性ボーカルやピアノ、ストリングスなどの表現がより綺麗に描かれるようです。

SIVGA M260低域はイントラコンカとしては必要十分な量感ですが、中音域~中高域の主張に比べるとやや控えめな印象。解像感や締まりのよさを打ち出すタイプではなく、イントラコンカらしい響きのある音を深く鳴らし、音場感を演出するような鳴り方です。ミッドベースはやや線が細いものの軽快で、ベースラインは柔らかく自然に支えます。重低音は深さと厚みがありますが、響きによる雰囲気重視の印象で解像感やキレを重視する方には物足りなく感じそうです。おそらく低域については3.5mm版の方が量感を感じやすく、USB Type-C版は中高域の主張によりニュートラル寄り、あるいは少し控えめに感じるのではと思います。低域の量感が気になる場合は付属のスポンジイヤーパッドを利用する方が良いかもですね。


■ まとめ

SIVGA M260」は、精力的にイントラコンカ(インナーイヤー型)イヤホンをリリースし続けているSIVGAらしい、ある程度ボリュームゾーンのユーザーを想定した音作りでまとめられた製品だと感じました。アルミニウム合金製のモダンなデザインのハウジングで、イントラコンカらしい空間表現や低域の響きをもちつつ、明瞭感のあるボーカル域や中高域を中心とした音作りが印象的です。

SIVGA M260今回レビューしたUSB Type-C版は、DAC内蔵ケーブルとマイク付きリモコンを備えることで、スマートフォンやPCへ直接接続して使える利便性も魅力的ですが、同時にDACチップを本体の特性に最適化することでイントラコンカらしさと明瞭感をよりはっきりと楽しめるサウンドに仕上げている点が印象的です。TANCHJIMやMoondropの50ドル前後のカナル型イヤホンでもDACのチューニングも含めた音作りによりDSPモデル(USB Type-C版)のほうが評価が高い傾向がありますが、「SIVGA M260」もその方向性の製品化もしれませんね。MMCXでリケーブルも可能ですので4.4mmバランス接続などでいろいろな変化を確認してみたいところです。解像度重視のニュートラルサウンドが好みの方や低域の質感を求める方には向きませんが、ポップス、ロック、アニソン、そしてインストゥルメンタルなどミッドセントリックに楽しみたい方には結構良い選択肢になるのでは、と思いますよ。