Fosi Audio MD3

こんにちは。今回は 「Fosi Audio MD3」 です。数多くの魅力的なアイテムをリリースしているオーディオブランド「Fosi Audio」による、スマートフォンとの組み合わせに最適なポータブルDAC/アンプ製品です。日本では6月19日10時よりMakuakeによる先行販売が開始されます。

Fosi Audio MD3」はMagSafeに対応したマグネットでスマートフォン背面に装着できるスタイルを採用し、1.28インチ円形LCDによるビジュアル表示、2つのUSB Type-Cポートにより利用しながらスマホの充電もできるパススルー充電などにも対応。音質面でも「ES9039Q2M」DACと「ES9603Q」アンプ×4基によるハイレゾ再生・バランス接続に対応するなど、スタイリッシュな外観に多機能を詰め込んだ魅力的なアイテムに仕上がっています。

■ 製品概要と購入方法について

「Fosi Audio」は2017年に設立されたオーディオブランドで、デスクトップアンプやDAC、ヘッドホンアンプ、スピーカー関連製品などを中心に、手頃な価格帯で幅広いオーディオ製品を展開しています。今回の「Fosi Audio MD3」は、MagSafe式のマグネット吸着に対応し、カジュアルに高音質を楽しめるポータブルDAC/アンプ製品です。
製品情報(Fosi Audio Japan): Fosi Audio MD3


Fosi Audio MD3」は、多くのポータブル型USB-DAC/アンプのようなドングル型とは異なり、スマートフォンとの連携では本体背面のマグネットにより固定しての利用を想定したデザインを採用。iPhoneなどのMagSafeおよび対応ケースに対応し、さらに付属の磁気リングを装着した端末の背面に固定して使用可能。本体側面にはスマートフォンから独立した100段階ボリュームを備え柔軟な音量調節が可能です。
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さらに本体前面には円形LCDディスプレイを搭載し、ボリュームやサンプリングレートの表示だけでなく、複数のプリセットによるアニメーションや画像表示に対応。簡単なミニゲームなども楽しめます。画像はアニメーションGIFなどを本体へアップロードして自分用にカスタマイズも可能で、ガジェット感の強いポータブルDAC/アンプ製品となっています。
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音質面では、DACチップにはESS Sabre「ES9039Q2M」を採用し、アンプ部には同社「ES9603Q」を4基搭載。出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスに対応し、32bit/384kHz PCM、DSD256のハイレゾ再生(UAC2.0モード)、3.5mmで80mW(32Ω)×2、4.4mmバランスで180mW(32Ω)×2の最大出力が可能。さらにゲーム機向けのUAC 1.0モード(最大16bit/48kHz)も利用可能です。
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本体はアルミ合金製の筐体に16個のN52高強度マグネットを内蔵したレザー調バックプレートを組み合わせたデザイン。アルミ合金のシールド構造により磁気干渉への配慮も行われています。また、特徴的な仕様としてUSB-Cポートを上下に2系統備えており、音楽を聴きながらスマートフォンを充電できるパススルー充電にも対応します。
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カラーバリエーションは、シルバー系の「Galaxy」とブラック系の「Obsidian」が用意されています。「Fosi Audio Japan」により6月19日10時より「Makuake」での先行受付が開始されました。
通常の販売予定価格は25,850円ですが、先行販売では20,400円〜の特別価格で購入可能です。


■ 免責事項
本レビューではレビューサンプルとして Fosi Audio Japan より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

パッケージは製品画像によるシンプルなデザイン比較的コンパクトながら、小型のDAC製品というより、スマートフォン用アクセサリとしての見せ方を感じるスマートな印象ですね。
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パッケージ内容は、「Fosi Audio MD3」本体、USB Type-Cケーブル、L字タイプのUSB Type-Cケーブル、USB Type-C to USB-Aアダプター、磁気リング、マニュアル類です。
スマートフォン背面に装着して使うことを想定したL型のケーブルとPCなどに便利なストレートタイプの両方が付属するのも興味深いですね。付属品は必要十分な構成です。
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Fosi Audio MD3」本体は角を丸めた長方形のソリッドデザインで、フロント側に大きな円形LCDディスプレイを配置しています。本体サイズは70×45×12mm、重量はケーブルを除いて約50gで、アルミ合金製の筐体にオレンジ色のレザー調バックプレートを組み合わせたデザインです。アルミ合金製の筐体はしっかりした剛性感があり、フロント面に配置されたオレンジ色の「Vista」ボタンや、背面のレザー調プレートにより、非常にモダンな印象を受けるデザイン性の高い外観です。
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背面には16個のN52高強度マグネットを内蔵し、アルミ合金のシールド構造により磁気干渉への配慮も行われています。
下部側にはUSB-Cポート、3.5mmシングルエンド出力、4.4mmバランス出力を配置します。なおコンパクトな本体にポートを凝縮している関係で下部のUSB-Cポートと3.5mm端子は比較的近いため、太めの3.5mmプラグを使用する場合は干渉に注意が必要な場合もあります。
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側面にはボリュームボタンとメニューボタンを備え、フロント側の「Vista」ボタンと組み合わせてディスプレイ表示や各種メニューを操作します。音量調整は端末から独立した100段階のデジタルボリュームを搭載。感度の高いCIEMでも音量を細かく調整しやすいですね。
付属ケーブルは短めのUSB Type-CケーブルとL字タイプのUSB Type-Cケーブルが用意されており、スマートフォン背面に「Fosi Audio MD3」を装着した状態でもケーブルをすっきり取り回せます。特にL字ケーブルは、本体をスマートフォンに固定して使う際に便利です。
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Fosi Audio MD3」の特徴であるマグネット吸着はiPhoneなどのMagSafeに対応するほか、一般的なスマートフォンでも対応ケースの併用、あるいは付属の磁気リングをあらかじめ本体に貼付けることで利用できます。スマートフォンと一体となって利用できるため取り回しの上でも便利ですね。
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また、USB-Cポートを上下に2系統備えており上部は充電にも対応。USB-DACとしてはどちらのポートからの接続も可能なうえ、両方使用することで音楽を聴きながらスマートフォンを充電できるパススルー充電に対応する点も、実用性の高いポイントです。


■ 本体の操作について

Fosi Audio MD3」のもうひとつの大きな特徴はフロント側に配置された円形LCDディスプレイです。「Fosi Audio MD3」自体にバッテリーを搭載するわけではないため、USBケーブルでスマートフォンなどの端末に接続することで電源がONとなり、ディスプレイ操作も可能になります。初期状態のみ設定メニューの中の言語設定が最初表示され、以降は設定メニューで変更可能になります。
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Fosi Audio MD3」の操作はフロント面に配置されたオレンジ色の「Vista」ボタンと側面の+/-ボタン、メニューボタンにより可能。設定メニューには側面のメニューボタンより入り、+/-でメニュー移動、設定項目変更、メニューボタンで設定が反映(Confirm)されます。
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設定モードでは出力ゲインの設定、UACモード切替(標準ではUAC2.0)、音量制御、USBモード(通常はDACモード、画像をアップロードするモードに変更可能)などを行います。
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ほかにもディスプレイの明るさや向きの調整が可能です。また、フロント面のオレンジ色の「Vista」ボタンでは表示中の画像の切替などのほか、設定メニューでは「前のメニューに戻る」ボタンとして機能します。
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Fosi Audio MD3」の特徴である画像表示は通常のボリューム表示から「Vista」ボタンによる切り替えで表示できます。プリセットはで「オーディオ風」「アニマル」「キャラクター」の画像/アニメーションが入っており、さらに「サイコロ」「じゃんけん」「ワインボトル」のミニゲームも登場します。これらは「Vista」ボタンのダブルクリックで順に切り替えが可能です。がぞうについては表示中に「Vista」ボタンを押すことで別バージョンの画像(アニメーション)を表示することができます。
またディスプレイ画像は「公式Webツール」でアップロードした写真やGIFを円形ディスプレイ用に自動トリミングし、USB経由で「Fosi Audio MD3」 に転送することでカスタマイズが可能です。


■ サウンドインプレッション

Fosi Audio MD3Fosi Audio MD3」のサウンドは、全体としては非常にクリーンで見通しの良いニュートラル傾向です。ESS Sabre系のDACチップを採用したモデルらしい明瞭さはありますが、過度に硬質だったり、輪郭を強調しすぎたりする印象は少なく、若干の滑らかも感じる聴きやすい方向にまとめられています。S/Nなどのノイズ特性も非常に良く、反応の良いCIEMなどでもホワイトノイズはほとんど気にならない印象。スマートフォン直結からのアップグレードとしては、まず静寂さによる見通しの良さ、透明感と情報量の違いを感じるのではと思います。

高域は明るくクリアで、見通しの良さがあります。ハイハットなどのシンバル音は輪郭が自然に立ち、細かな響きも追いやすい一方で、過度に強調することもなく自然に解像感を向上します。イヤホン側のキャラクターを保ったまま、背景のノイズ感を抑えて細部を整理する印象。そのため、明瞭さの高い傾向のイヤホンとの組み合わせでも利用しやすいですし、ウォーム寄りで暗めのイヤホンでは解像感やS/Nの向上により見通しを補ってくれる印象があります。

Fosi Audio MD3中音域は癖が少なく、ボーカルの定位も自然です。ボーカルを大きく前に出すような演出はありませんが、音像は明瞭で、演奏との分離も良好です。ESS系でも低価格のドングル型製品にでありがちなエッジを強調するような印象は無く、全体としてはニュートラルで解像感を向上させつつ自然な滑らかさがあります。
低域は締まりがあり、中低域はタイトでイヤホンやヘッドホンの低域表現を大きく変えずに制動感を高める印象です。低域重視のイヤホンでは締まりの良さが活き、ニュートラル系のイヤホンではすっきりしたバランスで楽しめます。

4.4mmバランス出力では、3.5mm出力よりも余裕があり、音場の見通しや定位の安定感も少し向上します。出力は最大180mW×2と、スペック上は最近の高出力タイプのオーディオアダプター製品と比べると控えめですが、通常のイヤホンなどの組み合わせでは十分な駆動力があります。反応の良いイヤホン等との組み合わせでは独立した100段階ボリュームが使いやすくS/Nの高いため最適な印象。いっぽうで鳴らしにくい大型ヘッドホンや平面駆動ヘッドホンとの組み合わせはあまり想定しておらず、製品のコンセプト通り有線イヤホン製品を高音質かつカジュアルに楽しむことに特化している印象です。

Fosi Audio MD3また「Fosi Audio MD3」の製品コンセプトがマグネット吸着よるUSB接続に特化したアイテムのため、バッテリー稼働やBluetooth接続などには対応せず、操作も本体LCDのボタン操作のみで専用アプリなどには対応しません。機能としては十分なものをそなえてはいますが、例えばPEQ制御などを行いたい方向けのアイテムとは異なってきますね。またUAC2.0(USB Audio Class 2.0)接続対応でDSD256のネイティブに対応していますが、公式サイトで現時点ではWindows用のASIOドライバーなどの供給は無いようで、DSD再生はスマートフォンではUAPPなどのアプリを利用する、Mac等でDoPモードで再生するなどの対応が必要となります。この辺を含めしっかり用途を理解すれば非常に魅力的なアイテムと言えるでしょう。


■ まとめ

Fosi Audio MD3というわけで、「Fosi Audio MD3」は、スマートフォンと一体になって日常的に使うことをかなり意識した、いっけんするとガジェット色のかなり強いポータブル型のUSB-DAC/アンプ製品です。MagSafeのマグネット吸着を想定したポータブルアダプター製品はこれまでも「Khadas Tea」シリーズ、「Audirect Team1 MegaSafe」、そしてより上位グレードでは「NiPO A100」などの製品が知られており、FiiOの「QX13」も付属ケース併用でマグネット吸着に対応していました。今回の「Fosi Audio MD3」はこれらの製品に対して、よりデザイン性を高め、円形LCDによるビジュアルなどガジェット色を高めており、ゲーミング分野などにも強い「Fosi Audio」らしい、より幅広いユーザー向けのアイテムという印象です。
いっぽうで、サウンド面においてもESS「ES9039Q2M」DAC+「ES9603Q」アンプ×4によるクリーンで低ノイズなサウンド、3.5mm/4.4mm出力、100段階ボリューム、パススルー充電など、USB-DAC、オーディオアダプター製品としても非常に魅力的なモデルに仕上がっています。音質的にも癖の無い質感で使いやすく、スマートフォンで日常的に高音質イヤホンを楽しみたい方には最適な選択となるでしょう。またUAC1.0モードでゲーム機などとの連携が可能な点も利用者にとっては嬉しいところです。
このようなアイテムを探していたという方には価格面も含めて魅力的な製品といえると思います。興味のある方はMakuakeによる先行販売で購入してみるのも良いと思いますよ(^^)。