
こんにちは。今回は 「MUSE HiFi M3 Ultra」 です。MUSE HiFiによる、JAN6418真空管とES9028Q2M DAC、ES9603Qアンプチップを搭載したUSB Type-C接続の小型ポータブルDAC/ヘッドホンアンプです。3.5mm/4.4mm出力と最大480mW@32Ωの駆動力を備え、真空管らしい温度感と見通しの良さをコンパクトに楽しめる、かなり個性的な小型DACだと思います。
■ 製品概要と購入方法について
「MUSE HiFi M3 Ultra」は、ポータブルオーディオブランド「MUSE HiFi」による、最新のポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプです。同社による既存の「M3」および「M3 II」はドングル型のアダプター製品でしたが、今回の「MUSE HiFi M3 Ultra」では、「M4」以降のモデルで搭載されているワイヤレス機能は搭載せず、USB-DACタイプのオーディオアダプター専用機とのして仕様を踏襲しつつ、上位モデルの「M5 Ultra」「M6 Double」でも採用されている2本の「JAN6418」真空管を搭載した真空管アンプにグレードアップしました。
「MUSE HiFi」のポータブルアンプ製品は「真空管アンプ」を前面に出したランナップでブランドを強化している印象ですね。
また「MUSE HiFi M3 Ultra」ではデジタル性能としてもESS製「ES9028Q2M」DACチップと「ES9603Q」アンプチップ、さらに「SA9137L」USBレシーバーを組み合わせた最新の構成にアップグレード。55gの非常に小型な筐体に真空管を搭載し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの出力を備えます。
今回の「MUSE HiFi M3 Ultra」ではRaytheon社製の軍用グレードの真空管「JAN6418」を2本搭載。独特の温かみのある豊かな真空管サウンド、厚みのある中低音、そして繊細なボーカルを実現します。また真空管を搭載したポータブルDAC/アンプとしては最小の製品となります。


真空管搭載のポータブル機器では、振動による「マイク効果」で発生するマイクロフォニックノイズや発熱への配慮が重要になりますが、「MUSE HiFi M3 Ultra」では革新的なトリプル防振技術によりこの現象を完全に解消。完全バランス設計の回路レベル、独自開発のノイズキャンセル回路を持つアルゴリズムレベル、特許技術のシリコンダンパーによるシステムレベルの3段階で振動の影響を抑える設計が採用されています。
また「MUSE HiFi M3 Ultra」のUSB-DAC機能としては、DAC部にESS Technologyの「ES9028Q2M」を採用。USB入力には「SA9137L」、デジタルアンプ部に「ES9603Q」を搭載しています。ハイレゾに対応し、PCM 32bit/384kHzおよびDSD256のネイティブ再生が可能です。
さらに S/N 121dB、THD+N 0.0003%の高いノイズ特性と、3.5mm側で最大460mW@32Ω、4.4mm側で最大480mW@32Ωの高出力に対応。高感度イヤホンはもちろん、駆動力を必要とするヘッドホンなどでも余裕をもって使用可能です。
本体は「WORLD GATE」と呼ばれる開口部を持つ筐体デザインにより、真空管の視覚的な要素とともに、繊細な真空管を衝撃から保護し、放熱性を大幅に向上させます。重量はわずか55グラムと、ポケットに入れて持ち運ぶのにも最適です。


Amazon.co.jp(Hiresgo): MUSE HiFi M3 Ultra
■ 免責事項
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について


「MUSE HiFi M3 Ultra」の本体は金属製の筐体を採用。中央付近に「WORLD GATE」デザインと呼ばれる開口部を設け、2本の「JAN6418」真空管が見える構造になっています。金属筐体の真空管アンプながら重量55gと非常に軽量で、強度ともちつつ屋外での利用でもほぼ気にならないサイズ感です。

■ サウンドインプレッション
「MUSE HiFi M3 Ultra」のサウンドは、ESSのDACチップらしい明瞭さや見通しの良さをベースにしながら、中低域から中域にかけて真空管らしさを感じる適度な厚みと温度感を感じる印象の音を鳴らします。もちろん真空管による適度な味付けが製品の魅力ですが、同時にデジタルアンプの解像感と真空管らしい余韻を両立したサウンドだと思います。
これはMUSE HiFiの「JAN6418」真空管を搭載した上位モデルにも共通ですが、いわゆる往年の「真空管アンプ」いうイメージの音ほどのウォームな甘くさや丸さではなく、暗い音でもありません。癖の無いオーディオアダプター製品のニュートラル方向をベースに音像の輪郭を少しなだらかにしながら、ボーカルやアコースティック楽器の響きに自然な艶を加えてくれる印象です。また接続後に最低数分程度は通電し、真空管がある程度暖まってからのほうが音のまとまりや滑らかさが出やすい印象です。
出力については真空管を経由しつつも「ES9603Q」アンプチップの恩恵により駆動力には余裕があり、一般的なイヤホン製品との組み合わせでは音量面で不足を感じることはほぼありません。ポータブル用途であれば十分に実用的です。
中音域はESS DACによる明瞭な音をベースにしつつ、程よく真空管らしい温かみを加えた印象。若干の味付けが加えられます。ボーカルは声の輪郭や息遣いをしっかり描きながら、適度な厚みと温度感を伴います。全体の見通しを保ちながら中域の質感に豊かさを感じさせます。また分離も適切なので音数が多くスピード感のある曲でもしっかり再生してくれます。
■ まとめ
というわけで、「MUSE HiFi M3 Ultra」は、2本の「JAN6418」真空管を搭載した製品としては最小クラスのサイズ感と100ドル程度の低価格を実現しながら、「ES9028Q2M」DACや「ES9603Q」アンプなどを備え、ハイレゾ再生とデジタル的な明瞭さに真空管らしい温度感や余韻を自然に組み合わせている点が大きな魅力です。
「MUSE HiFi M3 Ultra」は、ポータブルオーディオブランド「MUSE HiFi」による、最新のポータブルUSB-DAC/ヘッドホンアンプです。同社による既存の「M3」および「M3 II」はドングル型のアダプター製品でしたが、今回の「MUSE HiFi M3 Ultra」では、「M4」以降のモデルで搭載されているワイヤレス機能は搭載せず、USB-DACタイプのオーディオアダプター専用機とのして仕様を踏襲しつつ、上位モデルの「M5 Ultra」「M6 Double」でも採用されている2本の「JAN6418」真空管を搭載した真空管アンプにグレードアップしました。
「MUSE HiFi」のポータブルアンプ製品は「真空管アンプ」を前面に出したランナップでブランドを強化している印象ですね。また「MUSE HiFi M3 Ultra」ではデジタル性能としてもESS製「ES9028Q2M」DACチップと「ES9603Q」アンプチップ、さらに「SA9137L」USBレシーバーを組み合わせた最新の構成にアップグレード。55gの非常に小型な筐体に真空管を搭載し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスの出力を備えます。
今回の「MUSE HiFi M3 Ultra」ではRaytheon社製の軍用グレードの真空管「JAN6418」を2本搭載。独特の温かみのある豊かな真空管サウンド、厚みのある中低音、そして繊細なボーカルを実現します。また真空管を搭載したポータブルDAC/アンプとしては最小の製品となります。


真空管搭載のポータブル機器では、振動による「マイク効果」で発生するマイクロフォニックノイズや発熱への配慮が重要になりますが、「MUSE HiFi M3 Ultra」では革新的なトリプル防振技術によりこの現象を完全に解消。完全バランス設計の回路レベル、独自開発のノイズキャンセル回路を持つアルゴリズムレベル、特許技術のシリコンダンパーによるシステムレベルの3段階で振動の影響を抑える設計が採用されています。
また「MUSE HiFi M3 Ultra」のUSB-DAC機能としては、DAC部にESS Technologyの「ES9028Q2M」を採用。USB入力には「SA9137L」、デジタルアンプ部に「ES9603Q」を搭載しています。ハイレゾに対応し、PCM 32bit/384kHzおよびDSD256のネイティブ再生が可能です。さらに S/N 121dB、THD+N 0.0003%の高いノイズ特性と、3.5mm側で最大460mW@32Ω、4.4mm側で最大480mW@32Ωの高出力に対応。高感度イヤホンはもちろん、駆動力を必要とするヘッドホンなどでも余裕をもって使用可能です。
本体は「WORLD GATE」と呼ばれる開口部を持つ筐体デザインにより、真空管の視覚的な要素とともに、繊細な真空管を衝撃から保護し、放熱性を大幅に向上させます。重量はわずか55グラムと、ポケットに入れて持ち運ぶのにも最適です。


「MUSE HiFi M3 Ultra」の価格は109.99ドル、アマゾンでは19,980円です。
Amazon.co.jp(Hiresgo): MUSE HiFi M3 Ultra
■ 免責事項
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について


「MUSE HiFi M3 Ultra」の本体は金属製の筐体を採用。中央付近に「WORLD GATE」デザインと呼ばれる開口部を設け、2本の「JAN6418」真空管が見える構造になっています。金属筐体の真空管アンプながら重量55gと非常に軽量で、強度ともちつつ屋外での利用でもほぼ気にならないサイズ感です。


入出力は片側にUSB Type-C入力、もう片側に3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス出力を備えています。側面には+/-の音量ボタンがありますが、画面表示や細かなフィルター切替などは無く、操作系は非常にシンプルな仕様です。


付属するUSB Type-CのOTGケーブルは、銀メッキ線の4芯撚り線タイプで、ケーブル長は143.8mm。真空管搭載機のため、使用中は本体がある程度温かくなりますが、筐体の開口部と金属ボディにより熱がこもりすぎないように配慮されています。


付属するUSB Type-CのOTGケーブルは、銀メッキ線の4芯撚り線タイプで、ケーブル長は143.8mm。真空管搭載機のため、使用中は本体がある程度温かくなりますが、筐体の開口部と金属ボディにより熱がこもりすぎないように配慮されています。
「MUSE HiFi M3 Ultra」のサウンドは、ESSのDACチップらしい明瞭さや見通しの良さをベースにしながら、中低域から中域にかけて真空管らしさを感じる適度な厚みと温度感を感じる印象の音を鳴らします。もちろん真空管による適度な味付けが製品の魅力ですが、同時にデジタルアンプの解像感と真空管らしい余韻を両立したサウンドだと思います。
これはMUSE HiFiの「JAN6418」真空管を搭載した上位モデルにも共通ですが、いわゆる往年の「真空管アンプ」いうイメージの音ほどのウォームな甘くさや丸さではなく、暗い音でもありません。癖の無いオーディオアダプター製品のニュートラル方向をベースに音像の輪郭を少しなだらかにしながら、ボーカルやアコースティック楽器の響きに自然な艶を加えてくれる印象です。また接続後に最低数分程度は通電し、真空管がある程度暖まってからのほうが音のまとまりや滑らかさが出やすい印象です。出力については真空管を経由しつつも「ES9603Q」アンプチップの恩恵により駆動力には余裕があり、一般的なイヤホン製品との組み合わせでは音量面で不足を感じることはほぼありません。ポータブル用途であれば十分に実用的です。
高域は明るく、見通しの良い鳴り方です。メリハリ強めのオーディオアダプター製品と比べるとエッジや鋭い刺激は控えめで、伸びやかさを保ちながらも真空管らしさのある滑らかさを感じる印象。ただしそこまでウォーム寄りで丸い印象では無く、スッキリした音は適度に温かみをもちつつも明瞭に鳴らしてくれる印象です。
中音域はESS DACによる明瞭な音をベースにしつつ、程よく真空管らしい温かみを加えた印象。若干の味付けが加えられます。ボーカルは声の輪郭や息遣いをしっかり描きながら、適度な厚みと温度感を伴います。全体の見通しを保ちながら中域の質感に豊かさを感じさせます。また分離も適切なので音数が多くスピード感のある曲でもしっかり再生してくれます。低域は自然に鳴らしつつ、真空管による味付けは中低域付近の適度な密度感で感じさせます。ベースラインやバスドラムのアタックは力強く感じられます。またキレ重視のスピード感とは逆にわずかに余韻を残すことで音楽的なまとまりを作る印象も真空管らしさといえそうです。
またこの余韻により横方向の音場を構成しやすく、バランス接続では分離が向上することで空間表現に広さや奥行きを感じやすくなるため、より壮大さを演出しやすくなります。いっぽうでシングルエンドでは音像が若干まとまりやすく、ボーカルや楽器の芯を捉えやすく感じそうです。
またこの余韻により横方向の音場を構成しやすく、バランス接続では分離が向上することで空間表現に広さや奥行きを感じやすくなるため、より壮大さを演出しやすくなります。いっぽうでシングルエンドでは音像が若干まとまりやすく、ボーカルや楽器の芯を捉えやすく感じそうです。
というわけで、「MUSE HiFi M3 Ultra」は、2本の「JAN6418」真空管を搭載した製品としては最小クラスのサイズ感と100ドル程度の低価格を実現しながら、「ES9028Q2M」DACや「ES9603Q」アンプなどを備え、ハイレゾ再生とデジタル的な明瞭さに真空管らしい温度感や余韻を自然に組み合わせている点が大きな魅力です。明瞭で見通しの良い音をベースにしながら、真空管による中域の密度や低域の厚み響きの自然さを加えたサウンドで、高域は抜けや明瞭さを保ちつつ適度に温かみがあり聴きやすく、フルバランス仕様など3段階の振動制御設計などにより優れた解像感とSNの高さ、空間表現を実現し、真空管による豊かさや広がりのある響きを補完した音楽的な余裕を感じさせる鳴り方に仕上がっています。
ウィークポイントとしては真空管モード専用機であるため、どちらかというと複数のDAC/アンプやオーディオアダプターを併用する方を想定してるだろう、という点と、やはり真空管の稼働のためある程度スマートフォン側のバッテリー消費の多さは想定する必要はありそうという点でしょう。組み合わせるイヤホンや、利用するシチュエーションなどがうまく合致すれば非常にお買い得感がある楽しいアイテムだと感じました。












