
こんにちは。今回は 「CVJ Jemine」 です。個性的なデザインとゲーミング用途も意識したイヤホンを展開するCVJ Audioによる、マグネシウム・アルミニウム合金複合ダイナミックドライバーと高域用BAを搭載した1DD+1BA構成モデルです。マグネット式の交換フェイスプレートによる外観の楽しさと、3.5mm/マイク付き/Type-Cゲーム用を選べる実用性を備えた、手頃な価格で楽しめるリスニング兼ゲーミングイヤホンですね。
■ 製品概要と購入方法について
「CVJ Jemine」は、CVJ Audioが展開する50ドル以下のハイブリッドモデル。リスニングとゲーム用途の両方を意識した有線イヤホンです。CVJはキャラクターイラストやゲーミング要素を取り入れた個性的な製品を積極的に展開しており、「CVJ Jemine」も同社らしいフェイスデザインおよびパッケージと、1DD+1BA構成による明瞭なサウンドを組み合わせたモデルとなっています。
ラインナップはフェイスプレートのデザインとして、キャラクターイラストを採用した「Anime」と、よりカラフルな模様の「Colorful」の2種類が用意されています。さらに3.5mmマイク無し/有り、Type-Cゲーミングマイク付きの各モデルが選択可能。リスニング中心、スマートフォンやPCでの通話兼用、ゲームやボイスチャット用途など、使い方に応じて選択できます。




ドライバー構成は、マグネシウム・アルミニウム合金複合振動板を採用したダイナミックドライバーと、高域用のカスタムBAを組み合わせた1DD+1BA構成です。ダイナミックドライバー側は低域から中低域の量感と自然なつながりを担当し、BA側が高域の明瞭さや輪郭感を補う構成のようです。


さらに外観はマグネット式の交換フェイスプレートを採用。「Anime」ではキャラクターを前面にしたフェイスデザインで、「Colorful」では色彩豊かな模様を描いたフェイスを採用しています。フェイスプレートは着脱可能な構造で、上位モデルの「CVJ Nozomi」に通じるギミック感もあります。
フェイスデザインは「Anime」(2次元)、「Colorful」(模様)のフェイスデザインが選択可能。価格は36.99ドル~42.99ドル。アマゾンでは3.5mmマイク無しモデルが5,880円、マイク付きが6,200、Type-Cゲームマイクモデルが6,900円です。
■ 免責事項
本レビューではレビューサンプルとして CVJ Audio (Amazon) より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「CVJ Jemine」のパッケージは、キャラクターフェイスのモデルでは本体デザインと合わせたイラストを大きく使用した、CVJらしい華やかな外観です。低価格帯のイヤホンとしては比較的大きめの箱で、製品コンセプトやゲーミング寄りの雰囲気が分かりやすいデザインになっています。


パッケージ内容は、イヤホン本体、0.78mm 2pinケーブル、S/M/Lサイズのイヤーピース各1ペア、取扱説明書などです。選択したモデルによりケーブル側のマイク有無や端子が異なりますが、今回はマイク無しの3.5mmモデルで届いています。


パッケージ内容は、イヤホン本体、0.78mm 2pinケーブル、S/M/Lサイズのイヤーピース各1ペア、取扱説明書などです。選択したモデルによりケーブル側のマイク有無や端子が異なりますが、今回はマイク無しの3.5mmモデルで届いています。


「CVJ Jemine」のイヤホン本体はホワイトを基調とした樹脂シェルに、シルバー系の側面パーツとマグネット式フェイスプレートを組み合わせた外観です。キャラクター版は低価格モデルとしてはかなり見栄えのする仕上がりです。


シェルは一般的なサイズ感で、「CVJ Nozomi」と比べると樹脂シェルにより軽量にまとめられています。ただ形状的にはフィット感を高めるタイプとは少し違うため耳の小さい方など合わない方もイラシャル可能性があります。付属のイヤーピースはコシの少ない柔らかいタイプなので、合わない場合は別途しっかり固定で着るイヤーピースを用意した方が良い場合もありそうです。


「CVJ Jemine」のフェイスプレートは「CVJ Nozomi」同様にマグネット式で着脱可能な構造を採用。取り外すとシンプルなメタリックなフェイスデザインになります。


付属ケーブルは白と紫を組み合わせた4芯編組タイプで、製品のカラーイメージに合わせたデザインです。


またType-Cマイク付きモデルでは、ゲームや通話時の音声入力を意識したノイズ低減機能も備えており、音楽用イヤホンだけでなく、PCやスマートフォンでのゲーム用途も想定されています。
■ サウンドインプレッション
「CVJ Jemine」のサウンドは、低域の厚みと高域の明瞭さを組み合わせた、やや寒色寄りの弱ドンシャリ傾向です。ゲーム機やスマートフォン直結の利用では高域はより控えめの印象で全体としては適度な温かみを持ちつつ、ゲーミング用途に最適な自然な定位感と音場の広さを感じる印象。金属系振動板のドライバーをBAで補完することで明瞭感のある輪郭をもっており、解像感は一般的ながらFPSでの細かい音も捉えやすそうな印象です。なお、開封直後よりエージングにより多少中高域の伸びが向上し、ニュートラル寄りに感じそうです。リスニング用途では99dB/mWという感度の低さもあり、ある程度駆動力のあるアンプでしっかり鳴らす方が確実に好印象です。またリケーブルの効果も結構ある印象。ゲーム用にマイク付きモデルで購入して、リスニング用途では情報量の多い銀メッキ線のバランスケーブル等にリケーブルする、みたいな使い方が結構正解かもしれませんね。なお、据え置きの「FiiO K9 PRO LTD」あたりだと付属ケーブルでも結構高域の伸び感が向上してスッキリした印象で楽しめました。
「CVJ Jemine」の高域は再生環境にもより主張は変化しますが、音色はBAによる明るめでやや硬質の音を鳴らします。ハイハットなどのシンバル音の輪郭も比較的はっきりした印象。スマートフォン直挿しなどでは主張は控えめで刺激を抑え長時間のプレイでも快適そうですね。環境音や金属音、リロード音のような短い音も追いやすい印象です。リスニング的には少しドライで硬質な方向です。再生環境によっては主張が少し増すほか、派手と言うほどでは無いものの、明るい音源や高域の強い録音では、音量を上げすぎるとやや刺激を感じる場合があります。中音域はややスッキリした質感で曲によっては僅かに凹む印象。ボーカルは少しだけ引いた位置に定位します。女性ボーカルは明るく軽快で見通しの良い音で再生されます。男性ボーカルも適度に鮮やかで淡泊ではないものの厚みや余韻よりハッキリした輪郭で描く印象。全体の見通しの良さがあり演奏との分離は比較的良好で、音数の多い楽曲でも各音の位置関係は捉えやすい印象です。
音場は左右方向に広がりを感じやすく、解像感は一般的ながらハッキリした輪郭と金属振動板による早いレスポンスによりFPSやオンラインゲームでは効果音の方向を把握しやすいと思います。音楽的な意味での立体的な音場感はあまり感じませんし、リスニング向けとしては全体的にあっさり感がありますが、癖の無い音で使いやすさも感じます。低域は量感をしっかり確保しつつ、膨らませすぎないバランスで鳴ります。ミッドベースは適度なパンチがあり、キックやベースラインの存在感は分かりやすい印象。重低音は適度な沈み込みがありますが重さよりもスピード感と見通しを優先した印象です。締まりのある音でゲーム用途では足音や環境音を覆い隠しにくく使いやすいと思いますが、タイトな印象とは少し異なるため、リスニング的な質感を求める方には少し物足りなく感じる可能性があります。確かにKZあたりの製品とはコストをかけているポイントが明らかに異なるので、同価格帯での比較も一概には言えない部分ですが、フェイスやパッケージデザイン、ガジェットとしての楽しさを総合時に考慮すれば、実用的なまとまりある仕上がりと思われる方も多いのではと思います。
■ まとめ
というわけで、「CVJ Jemine」は、CVJらしいキャラクター性のあフェイスデザインやパッケージングと、ゲーム用途も意識した全体的なバランス感として製造メーカーとして手堅くまとめているな、と感じます。ただマグネット脱着式のフェイスパネルなどのギミックもこの価格帯では、コスト的にそれなりの比重となっていそうですし、単純に同価格帯での音質のみでのコストパフォーマンスを考慮すれば、KZやTRN、KBEAR/CCZなど他の選択肢はそれなりにあるかもしれませんね。しかし、リスニングイヤホンとしてもまとまりを維持しており、ゲーミング用途では実用的なパフォーマンスを提供し、さらに個性的なパッケージングやデザインと、全体としてみると落とし所としては価格に対して非常にまとまっているな、と感じます。
既に中華イヤホンも非常に多様化している時代ですし、ひとつの視点だけで考えるのもあまり意味が無いことでしょう。それより、「CVJ Jemine」における、CVJというブランドの個性を前面に、遊び心を存分に楽しめるパッケージングは多様性のひとつとして非常に興味深い存在だと感じます。キャラクターデザインやカラフルなフェイスプレートに魅力を感じる方、音楽もゲームも1本で手軽に楽しみたい方には、なかなか面白い選択肢になると思いますよ。










