
こんにちは。今回は 「Juzear x KOTO Nebula 星雲」 です。最近注目度を高めているブランドである「Juzear」がレビュアーの「かじかじ」氏とコラボした1DD+3BA+1Micro Planar(マイクロ平面)構成のモデルです。定評のある100ドル級モデル「Defiant(鳴神)」をベースにドライバー構成をアップグレードし、バランスの良いサウンドにクリアで透明感のある質感を加えた、2万円級としてはかなり質の高いイヤホンだと思います。
■ 製品概要と購入方法について
「Juzear x KOTO Nebula 星雲」は、「Juzear」とレビュアーの「かじかじ」氏の展開する「KOTO」のコラボによる1DD+3BA+1Planar構成のハイブリッドモデルです。製品コンセプトは「Starlight Flows, Clouds of Stars」で、宇宙の星雲をイメージしたフェイスプレートデザインと、音の重なりや奥行きを感じさせる空間表現を組み合わせています。
内容的には「Juzear」と「ZReviews」のコラボによる100ドル級モデル「Defiant(鳴神)」(1DD+3BA)をベースにアップグレードされたモデルとして製品化されており、「かじかじ」氏とのコラボにより日本などでの嗜好に合わせた、透明感とボーカル表現、空間の広がりを重視したチューニングが特徴のようです。
内容的には「Juzear」と「ZReviews」のコラボによる100ドル級モデル「Defiant(鳴神)」(1DD+3BA)をベースにアップグレードされたモデルとして製品化されており、「かじかじ」氏とのコラボにより日本などでの嗜好に合わせた、透明感とボーカル表現、空間の広がりを重視したチューニングが特徴のようです。


ドライバー構成は、低域用に「MACCD(多層アモルファスカーボン複合振動板)ダイナミックドライバー」を1基、中域用にカスタム仕様のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを3基、高域用に専用マイクロ平面ドライバー(MPD)を1基搭載した、片側5ドライバーの1DD+3BA+1Planar構成を採用。低域は深く伸びながらも過度に膨らませず、中域はボーカルの定位と密度、高域は空気感や伸び、細かな情報量を担う構成となっています。
音響構造としては4ウェイの精密クロスオーバーと4本の独立音導管を採用し、さらにマイクロホールによる圧力調整構造を組み合わせています。これにより、各ドライバーの担当帯域を整理しながら、楽器の分離感、ボーカル定位、レイヤー感、高域の滑らかさを高める設計のようです。


本体は片側約6.1gの軽量なレジンシェルを採用し、フェイスプレートには星雲をイメージしたアートパネルを配置しています。レーザー反射ベース、アートマイクロプリント、虹彩のような屈折表現を組み合わせることで、角度によって異なる星雲のような反射を見せるデザインとなっており、個体ごとに少しずつ異なる表情を持つ点も特徴です。
付属ケーブルは3.5mm/4.4mmの交換式プラグに対応した 6N単結晶銀メッキ銅線を使用。芯当たり100本(400本)の4芯タイプで、バリスティックファイバーによる補強と二層PVC絶縁を採用しているとのこと。


本体は片側約6.1gの軽量なレジンシェルを採用し、フェイスプレートには星雲をイメージしたアートパネルを配置しています。レーザー反射ベース、アートマイクロプリント、虹彩のような屈折表現を組み合わせることで、角度によって異なる星雲のような反射を見せるデザインとなっており、個体ごとに少しずつ異なる表情を持つ点も特徴です。
付属ケーブルは3.5mm/4.4mmの交換式プラグに対応した 6N単結晶銀メッキ銅線を使用。芯当たり100本(400本)の4芯タイプで、バリスティックファイバーによる補強と二層PVC絶縁を採用しているとのこと。
■ 免責事項
本レビューではレビューサンプルとして HiFiGo より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容
パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、3.5mm/4.4mm交換式プラグ、イヤーピース(シリコン2タイプ各S/M/Lサイズ、フォームタイプ1ペア)、キャリングポーチ、クリーニングクロス、説明書など。




本体シェルはこれまでの「Juzear」製品を踏襲したDLP 3Dプリントされた樹脂製で、「Defiant(鳴神)」同様のメタルシートにカラーペイントすることで複雑な発色をするフェイスプレートが特徴的です。「


Juzear x KOTO Nebula 星雲」ではブルーを基調として角度によって反射の出方が変わるデザインで鮮やかさを感じつつまとまりの良いカラーリングに仕上がっています。「Juzear」らしさですが100ドル超クラスの製品としてはかなり「ビジュがいい」イヤホンだと思います(^^)。


シェルサイズは大きめながらフィット感は良く、片側約6.1gと軽量です。ステムノズルも太めですが装着時の収まりは比較的良好だと思います。付属イヤーピースでも安定した装着感が得られますが、好みに応じてよりフィット感の高いものに交換するのも良いでしょう。私は例によって「TRN T-Eartips」に交換しています。


コネクタは0.78mm 2pin仕様で、付属ケーブルは6N単結晶銀メッキ銅線を使用した芯ごとに100本の線材を使用した4芯タイプ。バリスティックファイバーによる補強と二層PVC絶縁を採用しています。見た目にも太さと質感も同クラスとしては良好で、被膜は適度な弾力があり取り回しも良い印象です。
■ サウンドインプレッション
「Juzear x KOTO Nebula 星雲」のサウンドは、ニュートラル寄りの弱ドンシャリ傾向にまとめつつ、豊かな低域と聴きやすく透明感のある高域、そして適度な温かみと主張のある中音域を持った緩やかなW字寄りの印象。全体のバランスとしては、基本的なベースモデルとして製品説明にも記載されている「Defiant(鳴神)」の100ドル級のモデルとして評価の高いサウンドを踏襲しアップデートされた印象です。ベースモデルの完成度が非常に高かったことや、最近の製品の傾向からも市場としてトレンドの方向性が明確になっている(≓ ブレブレの製品が減少している)、という側面も若干はあると思いますが、「かじかじ」氏とのコラボによる日本向けチューニングはかなり成功している印象で、率直に敬意を示したいと感じます。余談ですが、最近のトレンドのf値傾向としては数年前からリファレンスとしての主流だったハーマンターゲットカーブ(特に「H-2019」)から、最近ではメタ(あるいは「New Meta」)傾向に寄せる方向に変化しています。メタ(New Meta)傾向はPEQチューニングを積極的に行う派の海外コミュニティからスタートしつつ、より広い層に広がっていった感じですね。以前は主にHBB氏コラボ製品に見られた「H-2019の低域+3dB」の傾向が爆発的に流行りましたが、最近のトレンドでは中高域のピークを2kHz~付近に設定し(ハーマンターゲットでは3kHz付近)、より高域の刺激を抑え温かみのある印象にしつつ、さらに超高域(主に8kHz~10kHz付近)のアクセントを強化することで透明感や伸びやかさを両立します。さらにアプローチは製品によって異なりますが、よりボーカル域がフォーカスする僅かなミッドセントリック傾向(カマボコのちょい手前くらい)という音作りが確実に増えています。
そして、いわゆる「日本向けチューニング」というと基本的にはメリハリを強めたV字方向か、ボーカルの主張を増したW字方向のどちらかで、あとはその塩梅(または「割り切り」)が評価を分けるポイントになっていました。「Juzear x KOTO Nebula 星雲」については全体的にはメタ(New Meta)寄りのバランスによるボーカル域の自然なフォーカス感(僅かなW字感)を持たせつつ、聴きやすく適度に温かみのあるメタ的な高域へさらに透明な空気感と解像度の高さを加えている印象です。また元々の「Juzear」の強みである低域の質感も加わることで、150ドル以下、2万円程度ながら「使いやすいバランス」と質感の良さを実現しているように感じます。
「Juzear x KOTO Nebula 星雲」の高域はピークを抑え聴きやすく適度な温かみを持った印象にまとめつつ、補完されたマイクロ平面ドライバー等の恩恵もあってか、透明度のある空気感と伸びやかさを両立します。「Defiant(鳴神)」と比較すると刺さりやすい音域の処理が少し異なるため若干暗く感じる可能性がありますが、全体としては明瞭で自然な輪郭でシンバル音なども描写されます。もちろん300ドル~500ドル級の製品と比較すべきではありませんが、同価格帯のメタ寄り製品の中では解像感は高い印象です。
中音域は自然な距離感で描写されるため曲によっては僅かに凹みますが、ボーカル域を中心とした存在感で若干のW字寄りの印象で再生されます。ボーカルそのものは自然な距離感で中央に定位し、。「Defiant(鳴神)」同様に輪郭を明瞭に描きます。女性ボーカルは声の張りや透明感、細かなニュアンスを感じやすく、男性ボーカルも適度な厚みと豊かさを持ちつつ自然な締まりのある音で再生されます。ボーカルと演奏の分離は良好で見通しも良い印象。高域同様に自然な温かみのある滑らかなトーンで再生しつつ、全体の解像感感じるサウンドです。音場は自然な広さと派手すぎないレイヤー感があり、音数の多い曲でも定位を比較的把握しやすい印象。4Wayクロスオーバーと4本の独立音導管により、それぞれの帯域が綺麗に整理され、同時につながりも滑らかに処理されています。
低域は「Juzear」らしいエネルギーを感じる音で、ニュートラルバランスでかつ締まりやスピード感を重視した印象なが自然な質感で全体を下支えします。MACCD(多層アモルファスカーボン複合振動板)を採用したダイナミックドライバーは、重低音に深い沈み込みを持たせながら、自然な解像感とキレを持って再生されます。ミッドベースも自然な締まりがあり膨らみを抑えて鳴り、中高域との分離も良好です。低域のアタックは明瞭で、減衰も速く、躍動感を感じる印象で再生されます。パワフルな低音を楽しむタイプではありませんが、ボーカル曲を中心に幅広いジャンルの音源を楽しめる音作りですね。
■ まとめ
というわけで「Juzear x KOTO Nebula 星雲」は、「Defiant(鳴神)」からアップグレードされた1DD+3BA+1MPD(マイクロ平面ドライバー)というドライバー構成と、4ウェイ/4音導管による音響設計、最新のボーカル域にフォーカスしたトレンドを踏まえつつ、より透明感を感じるサウンドにまとめられており、また鮮やかなフェイスデザインや使いやすいケーブルなど外観上のポイントも踏まえて2万円クラスとしてはかなり魅力的なイヤホンに仕上がっていると感じます。
もともと「Juzear」のブランドアイデンティティは当初は低域の質感や量感にありましたが、その技術的側面は踏襲しつつ、最近の音作りとしてはコラボを強化しコミュニティを主体としたニーズに寄り添うことでトレンドに乗る方向性を鮮明にしています。似たアプローチはLinsoul系の「ZiiGaat」などにも見られますが、HiFiGo系の「Juzear」のほうがより購入しやすい価格帯でのパッケージングに優れており、上手く棲み分けが形成されようとしているようです。そして「Juzear x KOTO Nebula 星雲」はこのメリットをしっかり活かしつつ、現在のトレンドにあった製品に仕上げれられている印象です。
また「日本市場を意識した製品」というと古くは10年以上前の「Shure SE535SE」と「Shure SE215SPE」あたりまで遡ることができますが、当時でも同じメーカーながらグレードと構成の違いに合わせて音作りも全く異なるアプローチを同時に取っていました。つまり「日本向け」というサウンドは常にひとつではなく、結局はユーザーの好み次第ということになるのでしょう。ですので、もちろん「Juzear x KOTO Nebula 星雲」が好みに合う/合わないは人それぞれだとは思いますが、幅広いオーディファンが好感する製品として、おそらく結構ヒットしそうな気がしますね(^^)。
もともと「Juzear」のブランドアイデンティティは当初は低域の質感や量感にありましたが、その技術的側面は踏襲しつつ、最近の音作りとしてはコラボを強化しコミュニティを主体としたニーズに寄り添うことでトレンドに乗る方向性を鮮明にしています。似たアプローチはLinsoul系の「ZiiGaat」などにも見られますが、HiFiGo系の「Juzear」のほうがより購入しやすい価格帯でのパッケージングに優れており、上手く棲み分けが形成されようとしているようです。そして「Juzear x KOTO Nebula 星雲」はこのメリットをしっかり活かしつつ、現在のトレンドにあった製品に仕上げれられている印象です。また「日本市場を意識した製品」というと古くは10年以上前の「Shure SE535SE」と「Shure SE215SPE」あたりまで遡ることができますが、当時でも同じメーカーながらグレードと構成の違いに合わせて音作りも全く異なるアプローチを同時に取っていました。つまり「日本向け」というサウンドは常にひとつではなく、結局はユーザーの好み次第ということになるのでしょう。ですので、もちろん「Juzear x KOTO Nebula 星雲」が好みに合う/合わないは人それぞれだとは思いますが、幅広いオーディファンが好感する製品として、おそらく結構ヒットしそうな気がしますね(^^)。












