SIVGA Lyrebird

こんにちは。今回は 「SIVGA Lyrebird」 です。天然木を取り入れたヘッドホンやイヤホンで知られるSIVGAによる、ダイナミック、BA、マイクロ平面駆動、9.2mmピエゾセラミックという4種類のドライバーを組み合わせたクアッドブリッド構成モデルです。
明瞭で見通しの良いサウンドと高い分離感、伸びやかな高域を軸に、様々なジャンルの音源を聴きやすく、解像感と音楽性の両方を楽しめるリスニングイヤホンです。

■ 製品概要と購入方法について

SIVGA Lyrebird」は、中国・東莞を拠点に2016年から天然木を用いたデザインのヘッドホンやイヤホンを知られるSIVGAによる有線イヤホン製品です。「SIVGA Lyrebird」でもCNC加工による航空機グレードのアルミ合金製シェルにスタビライズウッドのフェイスプレートを組み合わせた外観。ドライバーには10mmダイナミックドライバー、バランスドアーマチュア(BA)、マイクロ平面駆動ドライバー、9.2mm積層型ピエゾセラミックドライバーの4種類の駆動方式を搭載したクアッドブリッド構成を採用します。
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SIVGA Lyrebird」は、低域を10mmポリマー複合振動板ダイナミックドライバー、中音域をBA、高域をマイクロ平面駆動ドライバー、さらに超高域を9.2mm積層型ピエゾセラミックドライバーが担当。ダイナミックドライバーによる低域の弾力、BAによる明瞭な中音域、マイクロ平面駆動による滑らかな高域、ピエゾセラミックによる超高域のレスポンスを組み合わせる設計としています。インピーダンスは14Ω±15%、感度は108±3dB@1kHz、再生周波数帯域は20Hz~20kHzです。
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シェルにはCNC加工された航空機グレードのアルミ合金を採用し、フェイスプレートには天然のスタビライズウッドを使用しています。木材には樹脂処理が施され、硬度や耐湿性、長期安定性を高めるとともに、天然木のため個体ごとに木目や色合いが異なるデザインとなっています。
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付属ケーブルは1.2mの3素材ハイブリッド仕様で、30芯0.05mm古河OCC、10芯0.05mm銀メッキ銅、10芯0.05mm金メッキ銀エナメル銅を組み合わせた構成の導体を使用します。
国内販売価格は27,800円(税込)です。ケーブルのプラグは4.4mmバランス固定となっています。
01Diverse(01diverse.jp): SIVGA Lyrebird


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免責事項
本レビューではレビューサンプルとして 01Diverse より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。


■ パッケージ構成、製品の外観および内容について

SIVGA Lyrebird」のパッケージは、天然木を採用した製品デザインとも相性の良い落ち着いた雰囲気にまとめられています。価格帯を考えても十分にしっかりとした内容で、SIVGAらしい質感を意識したパッケージです。
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パッケージ内容は「SIVGA Lyrebird」イヤホン本体、0.78mm 2pinケーブル、イヤーピース収納ケース内にボウル型イヤーピースと液体シリコンイヤーピースがそれぞれS/M/Lサイズ、革製イヤホン収納ケースなどです。
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SIVGA Lyrebird」イヤホン本体はCNC加工によるアルミ合金製シェルをベースに、フェイス部分へスタビライズウッドを組み合わせたデザイン。木材部分は天然素材のため木目や色合いが個体ごとに異なり、金属製シェルとの組み合わせによってSIVGAらしい質感の高い外観に仕上がっています。4種類のドライバーを内蔵しながらシェルは比較的コンパクトで、片側約6g程度と軽量です。
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金属製のステムノズルは約5.9mmとやや太めですが、シェル自体は耳への収まりを考慮した滑らかな形状で、圧力を逃がすベントも設けられています。実際の装着感も比較的良好で、重量の軽さもあり長時間のリスニングでも使いやすい印象です。
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コネクタは0.78mm 2pinを採用し、付属ケーブルは3種類の導体を組み合わせたハイブリッド構成で、出力側は4.4mmバランスプラグ仕様。プラグや分岐部分にも金属パーツを使用し、4.4mmプラグ部分にはスプリング状のストレインリリーフを備えるなど、しっかりとした作りです。線材そのものにはある程度の太さと重量がありますが、取り回しは良好です。
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イヤーピースは一般的なシリコン系のボウル型と、柔らかく密着性の高い液体シリコンタイプの2種類をS/M/Lで用意します。さらに大型のレザーケースが付属し、イヤホン本体とケーブルを余裕を持って収納できます。


■ サウンドインプレッション

SIVGA LyrebirdSIVGA Lyrebird」のサウンドは、ニュートラル方向のサウンドをベースに中低域および中高域にフォーカスして主張が加えられたややミッドセントリック寄りな緩やかなV字傾向。ダイナミックドライバーが中低域を中心に全体を下支えしつつ、BAとマイクロ平面はかなり中音域から中高域にかけて主張を高めることで音場に立体感を与えつつボーカル域や演奏の主体をしっかりと描写します。いっぽうで高域のピークはイマドキの製品に合わせて比較的早く、SIVGAらしい適度な温かみを持ちつつ、ピエゾによる超高域の補完もありスッキリとした伸びの良さを感じさせます。全体としては低域を必要以上に強調せず、中高域の明瞭さと高域方向への伸び、そして高い分離感を前面に出した、ニュートラル寄りの緩やかな印象ですね。明るめでスッキリとした印象ですが、硬質すぎず、適度な実体感がある中音域を中心に、4種類の異なるドライバーを使用していることを意識させないまとまりの良さがあります。

SIVGA LyrebirdSIVGA Lyrebird」の高域はスッキリとした明瞭な伸びを持ちつつ、中高域にフォーカスした適度に温かみがある音で聴きやすくまとめています。中高域からのピークは早めで刺激を抑えつつ、マイクロ平面駆動ドライバーにより直線的な伸びやかさを持っています。ハイハットなどのシンバル音には細かな粒立ちと素早い立ち上がりがあり、余韻も見通し良く伸びていきます。さらに超高域のピエゾセラミックによりスッキリとした空気感と解像感を与えており、金属音の輪郭はクリアで、細かな倍音まで拾いやすいため情報量は高めの印象。いっぽうで各ドライバーの調整によりピエゾ特有の不自然な硬さや質感はコントロールされ、4ドライバー構成としてのつながりは良好です。

中音域は全体としてV字方向のバランスで調整しつつ、中低域と中高域が強調され、全体としてニュートラルな印象ながら明瞭で前傾したボーカル域と奥行きのある音場感による透明感や見通しの良さを両立しています。ボーカルと演奏の分離が良く、ピアノやアコースティックギター、弦楽器なども輪郭を明瞭に描きます。
SIVGA Lyrebird中低域は豊かですが男性ボーカルには適度な厚みを残しつつ過度にウォームにならず描写され、女性ボーカルはより明るく、やや近めに定位します。女性ボーカルでは息遣いや細かなニュアンスまで把握しやすい印象。ただしミッドセントリック気味のチューニングのため、J-POPやアニソンなどにあるコンプが強めの音源やによっては少しシャープに感じる場合があります。
再生環境やイヤーピースの組み合わせによっては少し刺激がある場合もあるので気になる場合はいろいろ変えてみる方が良いでしょう。音場は左右には自然な広さですが適度な奥行きと上下の伸びがあり、適度なスピード感と分離の良さで個々の演奏を見通し良く描き分けるため、定位も立体的に捉えやすく、複雑な演奏でも窮屈さを感じにくい空間表現です。SIVGAらしい自然な音像で寒色系に寄り過ぎないサウンドですが、明るく明瞭で、透明感や空気感を楽しめる点はとても好印象です。

SIVGA Lyrebird低域は中低域に主張があるものの、全体のバランスとしてはよりニュートラルで、重低音は少し控えめ。印象として締まりとレスポンスの良さを優先しています。ミッドベースは立ち上がりが速く、しっかりとしたアタックで素早く収束します。ベースラインの輪郭も追いやすく、低域が多い楽曲でも分離は良好です。重低音は十分な深さがありますが、フラット方向の調整で、一般的なリスニングサウンドより量感は控えめ。全体を下支えしドラムやベースの存在を必要以上に肥大させず正確に描きます。そのためボーカル、アコースティック、ジャズ、ロックなど、多くのジャンルで演奏の分離や細かなニュアンスを聴きやすく楽しめますが、重低音を強調したいサウンドでは少し物足りない場合もあります。


■ まとめ

SIVGA LyrebirdSIVGA Lyrebird」は、100ドル台、2万円台の価格帯でまとめつつ、10mmダイナミックドライバー、BA、マイクロ平面駆動、9.2mmピエゾセラミックの4種類のドライバーを搭載した、魅力的なリスニングモデルでした。4種類のドライバーの特徴を活かしつつ各ドライバーのつながりは自然で、複雑な構成をあまり意識させないまとまりの良さがあります。
全体として、低域の量感を前面に押し出しような派手なハイブリッドサウンドではなく、自然に下支えする締まりのある低域とニュートラル傾向をベースにしつつ、中音域から中高域を中心とした存在感と明瞭さ、そして低度な温かみと伸びの良さを感じさせるスッキリとした高域で多くのジャンルを聴きやすく楽しめるサウンドにまとめられています。また定位の良さ、明瞭さと分離の高さから、音数の多い楽曲でも個々の音を追いやすく、複雑なアレンジの楽曲も気持ちよく聴きたい場合にも良いイヤホンだと感じました。